きんようブログ 社員エッセイを掲載。あの記事の裏話も読めるかも!?

暴力団排除運動の末路 東京のパチンコ業界はこうなった

警察庁が熱心な暴力団排除運動。10月1日は東京都で暴力団排除条例が施行され、暴力団排除の一つの節目となる。島田紳助氏もそのフレームアップに使われたのだろうということはヤクザ業界の常識だ。
暴力団対策法や暴排条例の合憲性の議論はさておき、都内のパチンコ業界では1998年に暴力団追放は完了したと警視庁後援の大会まで開き宣言をしている。
その結果、どうなったか。
警察の天下りを業界で受けいれて、常に警察が監督するようになったのである……。

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警視庁の天下り問題3   元警視庁生活安全部長の正直すぎる話

風適法違反の疑いのある東京都のパチンコ景品流通システムにはたして警視庁は関与したのか、しないのか。

 
業界にずっぽりとはまっている警察OBは関与していると証言し、警視庁はよくわからないと逃げている。一体どっちなの?

 
暴力団排除のためにこのシステムを導入したはずだが、業界内部からも訴訟が起きるなど疑問の声が広がり始めている。そして、今年になってからこれを『週刊金曜日』という警察をよく批判している、よくわからない雑誌までが調べているというおだやかではない事態になっていた。

 そのような状況で、天下り警察OBを援護射撃する有力な”相棒”が問屋たちを相手に話しをすることになった。

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警視庁の天下り問題2 警視庁管内の金地金賞品が風適法違反の疑い

 

 遊技場と買場と景品問屋

一般のパチンコ遊技者は都道府県レベルでホールを中心としたパチンコという世界をのぞいている。その世界は遊技場(パチンコ店)、買場、景品問屋の三者から成り立っている。

    
 一つは、つまりパチンコ遊技場である。

お客さんは、ここで1玉4円や1円で買い(といってもだいたい1000円単位であるが)、遊ぶ。出玉は持ち帰ることは許されず、金地金などに交換するか端玉はチョコレートなどの景品に交換されている。

   
 二つめは、パチンコの換金景品を交換する買場である。

お客さんは、遊んで増えた球をホールで金景品や特殊景品に交換するが、この目的は換金である。買場は、金景品などを現金で買い取る。東京では金景品は0・3グラムが1500円、1グラムが3500円、4000円、5000円と異なる値段で交換されている(写真参照)。 (さらに…)

警視庁の天下り問題1 暴力団排除運動

2011年3月4日号に続き、5月27日号の『週刊金曜日』ニュース欄「アンテナ」で、パチンコ問屋業界と警視庁OBの天下りについて2回目の短い記事を書いたが、その後日談があるので、報告しよう。

まずはリテラシーを上げる解説に少々お付き合いをお願いしたい。 (さらに…)

小沢一郎はなぜ同情されるのか

 

小沢一郎幹事長を支援する会結成大会の様子(5月8日、都内にて)。

小沢一郎幹事長を支援する会結成大会の様子(5月8日、都内にて)。

 

新聞やテレビでアンケートをとると民主党を中心とする連立政権の支持率は下がっている。しかし、実感としてそれほど民主党が嫌われているとは思えない。アンケートに不正があるとは言わないが、実感とのズレがある。

なぜ民主党はそれほど、嫌われていないのか。それは小沢事件の副産物ではないか。民主党にとって小沢事件は逆風ではない。むしろ追い風である。もちろんファクトとして、小沢は不起訴になる見通しにもなった。そもそも昨年の衆院選に際しても小沢事件を今と同じようなタイミングで民主党は抱えていた。それでも民主党は大勝した。小沢事件自体は民主党にとって大きなマイナス材料ではなかった。

事件の結果、評判を下げ、不信感を招いたは検察。そしてマスメディアだ。彼らへの不信感はひじょうに高まり、じわじわと広まっている。ここでいうマスメディアはテレビや新聞だ。雑誌やタブロイドは少々ポジションが違う。

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『週刊金曜日』のツイッター始まってます

実は先週の木曜日から『週刊金曜日』のツイッターが始まっています。

こちらです↓

http://twitter.com/syukan_kinyobi

読者の方と交流ができて想定外に嬉しいものですね!

暖かいつぶやきは本当にありがたいです。しみます。

「きんようブログ」同様末永くお付き合いください。

 

ちなみに「元祖あるあるつぶやき」のツイッター探したらやはり、あるある。

「何か知らないけど、部屋に木彫りの変なお面を飾ってる人いるよね。」だって(小笑)。

http://twitter.com/shiro_tsubuyaki

それでは!

在特会と白人優越主義者グループに共通する台詞

今日の午後はジャーナリストのステファン丹沢さんにお会いした。

丹沢さんは、米国のユダヤ人社会に強く、KKKやネオナチなど白人優越者グループにもパイプをもっているという。日本の週刊誌編集部も現地取材でお世話になってきた人物である。

丹沢さんは昨年10月には『オバマを狙う「白いアメリカ」』(祥伝社新書)を出版した。丹沢さんの米国社会紹介は目線や距離感が私にはちょうどよい。保守的価値観を持つ労働者層「レッドネック」と選挙の関係については、米国では当然の話なのだろうが、同書で初めて知った。なぜ、ブッシュが票をとれていたのかがわかった。

そんな同書には筆者が最近取材したことにも関係する興味深い文章がいくつかあった。

たとえば以下の文章だ。

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東京スカイツリーって

週末、花見に出たついでに押上まで足をのばし、東京スカイツリーを見物してきました。

今年は寒くなったので、早めに咲いたソメイヨシノが近所のしだれ桜と希に見る競演を果たしていました。

さて、花見ですが、まず千鳥ヶ淵に近寄ってみると大混雑でした。帝京大学の入学式もバッティングして大混雑です。

そこで、空いていそうだと思い出かけて、実際、空いていたのが東京ミッドタウン。

ここの芝生で数本の桜を眺めながら弁当を食べました。 (さらに…)

【医療現場危機】民主党の「コンクリートから人へ」の正体

4月2日、病院に行ったら診療報酬明細書をもらいました。細かく点数なども書いてあります。

そういえば、この「診療報酬明細書」について、web告発あてに問題提起をする投稿が2月中旬にありましたので、遅ればせながらご紹介させていただきます。内容を拝見しますと、医療現場からの意見のようです。太字がありますが、これは私があえて太字にしたものです。

以下。 (さらに…)

『1Q84』は量子力学で読み解けるのか

『1Q84』を始めとして、村上春樹作品は一貫して平行世界が扱われている。

その読み解きを広げた作品として、批評家・東浩紀が書いた小説『クオンタム・ファミリー』(新潮社)を週末に読んだ。平行世界をより複雑に深く描いている作品である。

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