もひとつほかの風に乗って
2003年6月27日9:00AM|カテゴリー:風に吹かれて|伊田浩之
ことばは沈黙に
光は闇に
生は死の中にこそあるものなれ
飛翔せるタカの
虚空にこそ輝ける如くに
いやぁ、面白かった。一気に読了しました。そして、いろいろと考えさせられました。この春に出た『ゲド戦記V アースシーの風』(ル=グウィン作、岩波書店)の感想です。第1巻の『ゲド戦記I 影との戦い』(同)が日本で出版されたのは1976年ですから、ずいぶん長い時間をかけて紡がれている物語です。最初に書いたのは第1巻の冒頭詩で、最新刊に及ぶまで物語り全体に深い意味を与え続けています。