きんようブログ 社員エッセイを掲載。あの記事の裏話も読めるかも!?

もひとつほかの風に乗って

ことばは沈黙に
光は闇に
生は死の中にこそあるものなれ
飛翔せるタカの
虚空にこそ輝ける如くに

 いやぁ、面白かった。一気に読了しました。そして、いろいろと考えさせられました。この春に出た『ゲド戦記V アースシーの風』(ル=グウィン作、岩波書店)の感想です。第1巻の『ゲド戦記I 影との戦い』(同)が日本で出版されたのは1976年ですから、ずいぶん長い時間をかけて紡がれている物語です。最初に書いたのは第1巻の冒頭詩で、最新刊に及ぶまで物語り全体に深い意味を与え続けています。

(さらに…)

ブナ帯からの反撃

 標高1000メートルを超える朝日連峰の山中に突然、“山岳観光道路”が現れる。しかも、道路を行くと唐突に行き止まりとなる――かねてから訪ねてみたいと思っていた現場にたつことができました。ここは、大規模林道「朝日―小国」区間(約64・2km)の一部分です。山形新幹線の赤湯駅から列車で北へ約1時間、そこから車に乗り換え、未舗装の林道を1時間あまり走ってようやくたどりつけます。

(さらに…)

「東海村で桜に異変」その後

 本誌460号(5月23日)で掲載した「東海村で桜に異変」(写真・文、金瀬胖)の記事がさまざまな反響を呼んでいます。桜の花びらは通常5枚ですが、花びらが6枚になったり、雄しべが花びらに変形して垂れ下がったりした写真が衝撃的だったからでしょう。

(さらに…)

ドラえもん

週末、地元にある横浜そごうに足をのばしてみた。6階にある「そごう美術館」では片岡鶴太郎の個展をやっていた。一応、入り口までは行ってみたのだけど、なぜかその個展に600円の入場料を払う気が起きなかった。
そごう美術館の前回の催しは「THE ドラえもん展」で、これにはぼくも最終日に滑り込んだ。

(さらに…)