きんようブログ 社員エッセイを掲載。あの記事の裏話も読めるかも!?

阪急トラベルサポート裁判が山場

シジフォスの希望(40)

 『週刊金曜日』の記事は虚偽だとして、取材に応じた旅行派遣添乗員の塩田卓嗣さんを事実上の解雇にした阪急トラベルサポート(本社・大阪市北区)を相手取り、『週刊金曜日』とライターの野村昌二さんが損害賠償を提起している訴訟の証人尋問が7月5日(月)午後1時30分から、東京・霞ヶ関の東京地裁712号法廷で開かれます。2009年7月1日の提訴から1年。裁判は最終盤ですので、お時間のある方はぜひ傍聴支援をお願いします!

 証人尋問には、原告側から塩田さんと野村さん、それに私・片岡の3人、被告側から塩田さんに一方的なアサイン(仕事割り当て)停止を通告した田中和男東京支店長の計4人が立ちます。この日は午後いっぱいを使って、4人の主尋問と反対尋問を終了させます。おそらく聞きどころ満載でしょう。

 記事は、2009年2月20日号で「生きている労働組合」のシリーズ18回目として掲載されました。この一部の記述を一方的に虚偽だとしながら、阪急トラベルサポートは現在に至るも本誌に対して問い合わせも抗議も一切なし。本誌が説明に行く旨を伝えても「一切対応をしない」と拒否。その一方で、全国一般東京東部労組に加盟する阪急トラベルサポート支部執行委員長の塩田さんのクビを切るのですからその意図は明白です。

 この間、5月11日には塩田さんが委員長を務める阪急トラベルサポート支部の組合員が原告となった残業代支払い請求訴訟で、東京地裁は会社側に残業代の支払いを命じる判決を出しました。6月28日には、塩田さんの解雇撤回を求めた東京都労委での不当労働行為救済事件が結審。7月2日にはやはり阪急トラベルサポートに残業代支払いを請求しているもう一つの裁判の判決も出されます。法廷闘争全体が大きな節目を迎えています。

 また、7月5日の東京地裁では、三菱ふそう派遣切り裁判(午前10時~527号法廷)、牛丼すき家(仙台)残業代未払い裁判(午後2時半~13階・弁論準備手続き)も開かれます。いずれも首都圏青年ユニオンの組合員たちが声を上げ、闘っている裁判です。こちらにもエールを送ります! 働く者を不当・不正・不法に扱う企業には思いっきり後悔していただくしかありません。どうせ、反省はしないでしょうから。           (2010年6月29日・片岡伸行)

選挙とアヒル口

参院選の公示日になってしまいました。去年はもっともっと熱い時期でしたし、政権交代への期待感からなんとなく、ワクワクしてた気もします、今年はねえ、どうしたもんでしょう。

アヒル口、はやってますね。トゥイーティーの口は、ちょっと小さめで、ドナルド・ダックまでいくと、存在感ありすぎますが。

女性候補者のポスターって、ニッと口を開いて歯を見せているような印象が強いです。アヒル口は、ポスター向きではないのでしょうか。

そう言えば、6月28日号の表紙写真、某女性党首、アヒル口、ですよね。トゥイーティーに近いかなあ。

アヒル口の選挙ポスター、どうでしょう。

金曜俳句の投句一覧(5月末締切、兼題「父の日」)

「櫂未知子の金曜俳句」投句一覧

選句結果と選評は『週刊金曜日』6月25日号に掲載します。

『週刊金曜日』の購入方法はこちら

(さらに…)

金曜俳句の投句一覧(5月末締切、兼題「蛍」)

「櫂未知子の金曜俳句」投句一覧

選句結果と選評は『週刊金曜日』6月25日号に掲載します。

『週刊金曜日』の購入方法はこちら

(さらに…)

井上ひさしさんのノート

 7月から藤原竜也さんが出演する『黙阿彌オペラ』が、井上ひさしさんの追悼公演として上演されることになり、5日発売のチケットは当然即日完売したようで話題になっています。

 当社刊行の井上ひさしさん、永六輔さん、小沢昭一さんの鼎談などを収録した『この日集合』 も、多くのご注文をいだたいており、あらためて井上さんの大きさを感じています。

 そして、6月6日(日)、NHKのETV特集で「あとにつづくものを信じて走れ~井上ひさしさんが残したメッセージ~」が放送されました。この番組の制作に先だって本社にも問い合わせがあったようです。(番組中でも『週刊金曜日』の記事が紹介されました。)

 かつて『週刊金曜日』編集委員でもあった井上さん。本誌では799号(2010年5月21日号)で追悼記事を掲載しています。 この記事を担当した編集者からのコメントをご紹介します。

         ★   ★   ★           
 
 病気になってからも「せめてもう10本は書きたい」とおっしゃっていたという井上ひさしさん。突然の旅立ちにこまつ座の担当者も絶句したと聞きました。新国立劇場の井上さんの舞台は当然すべてソールドアウト、1日10席出るバルコニー席も朝早くから並ばないととれない。私も含めてふつうのおじさん、おばさんがロビーのカーペットに体育座りして並んでいる光景はちょっと異様。そこまでして? やっぱりおもしろいから!

 2008年7月25日号(712号)の雨宮処凛さん・井上さんによる小誌の「多喜二」対談(「なぜ今『蟹工船』ブームなのか 貧困から連帯へ これが日本の生きる道」)は、井上さんが『組曲虐殺』を完成する過程においても重要な時期だったようです。NHKの関係者から井上さんがあのとき手にしていたノートの中身について問合せがあったようです。それも含めて番組になるようなので注目しています。

         ★   ★   ★

掲載誌について
799号のお求めはこちらをご覧下さい。
http://www.kinyobi.co.jp/backnum/backnum_index.php

712号の対談はもう在庫がございません。ご希望の方にはコピーサービスを行っています。
当社業務部(03-3221-8521、gyomubu@kinyobi.co.jp)までお問い合わせください。
http://www.kinyobi.co.jp/consult/consult_index.php