サイエントロジーさんを訪問
2003年9月12日9:00AM|カテゴリー:マカロニほうれん総研|Hirai
9月×日、東京の夕方。
「さすが、サイエントロジー!」
嬌声が聞こえたので振り返ると、男女5人ほどが1冊の雑誌を囲んでいた。発売されたばかりの女性週刊誌である。
そこには8月末に、著名な映画俳優トム・クルーズが小泉首相を訪問した様子を撮したグラビアページが開かれていた。トム・クルーズは1冊の本を抱えており、それがやけに目立つ。記事の見出しもトム・クルーズが小泉首相に渡した1冊の本との内容だった。
映画のキャンペーンで来日したトム・クルーズは、自身の難読症(失読症)を治してくれたある本の日本語版が出版されたので、対面した日本国首相に献上したというのだ。
知って知らずか、この本に目をつけたこのグラビア班はいいセンスをしている。だが、もうひとツッコミ言及してほしかった。
その本が世界に800万人の信者がいるといわれる新興宗教「サイエントロジー」の出版物であり、トム・クルーズも信者(サイエントロジスト)であるということを。
そして、そうツッコミを心の中でいれたとき、私はまさに東京都豊島区にあるサイエントロジーの東京本部の1階ロビーにいた……。
なぜ私がサイエントロジー本部にいたのか。
それは私が…… (次週に続く)
(平井康嗣)