「マカロニほうれん総研」
2001年10月12日9:00AM|カテゴリー:マカロニほうれん総研|Hirai
「おお懐かしい」もしくは「なんだかよくわからないタイトル」との印象をこのコラムを見て思った方もいらっしゃるでしょう。
断っておきますが、ポイントは「総研」という文字にあって、その前の「マカロニほうれん」という単語に大きな意味はありません。
「総研」と名付けただけあって、このコラムでは調査報告をする予定ですが、調査報道と言えるほどのものではないと思います。
さて。どうなっているのか関心はあるけど自分で調べるのは億劫ということありませんか?
ありますよね?
私もよくあるんです。
ということで、このコラムでは自分にノルマを課して、報告しようと試みる極私的な背景を持ちつつ、少しでも有意義なものにしたいと思っています。
とはいえ、調査報告以外のことも書くかもしれませんので、そのときはよろしくお願いします。
ちなみに今、調査中のネタは
「マクドナルドのフィレオフィッシュは深海魚が使われているというネット系の噂は真実か」(進行中)
「2ちゃんねるじゃなくてトラック野郎の4ちゃんねる」(進行中)
「狂牛病ではなく狂犬病の今」(計画中)
「鴨川つばめはどうしている」(調査予定なし)ほかです。
こんなこと調べて欲しい、ちょっと聞いて欲しいということがあったらぜひリクエストしてください。
ぼくのフィーリングが合えば果敢にアタックして調べたいと思います。
次号予告
「マクドナルドのフィレオフィッシュは深海魚が使われているって噂は真実か」
<さわり>
以前から、「フィレオフィッシュって実は深海魚の肉を使っている」という風評を耳にしていた。
ある日、ちょうどホテイフーズのサザエの缶詰が実は南米で採れる「アカニシ」という廉価な貝だったと発覚したことを思い出した。ホテイフーズは原材料をアカニシと明記していなかったので、公正取引委員会から警告を受けたのだ。そのほかにも「サバ」の切り身という表示で売っている魚が「赤魚」という魚だったり(最近は表示されている場合が多い)、「鯨肉」も実は「イルカ肉」だったりするなど、われわれが勘違いして食べているものって少なくない。
口に入る直前では、この物体が実はどんな姿の生き物なのか想像するのは難しい。私自身はマクドナルドでは食べない(かつては食べまくったが)。当時もフィレオフィッシュしか食べなかったのだが、この白身パテはタラ関係(あまり魚に詳しくないので)だろうと思っていた。
そこで「一体どうなってんだ?」と、インターネットで「フィレオフィッシュ」「深海魚」と入力してみた。なるほどヒットがいくつもあった。水族館でお父さんがこどもに「この魚が実はフィレオフィッシュ」なんだよと説明しているホームページもあったりする。その魚はマスとウナギが合体したような外見だった。とりあえず片っ端から調べてみると、この噂については、かなり確信的な書き込みが多かった。そして、最終的に1つの魚の名前が(深海から)浮き上がってきた。
その魚は「メルルーサ」という名前だった。
しかし、ネットの噂は落書きだらけで無責任。信用はできない。そこで自分で真偽を調べてみることにした。
早速、1年の半分以上を世界の海で過ごす遠洋漁業の船乗りに会う約束をした。彼は商社の買い付けでロシアや南米、ヨーロッパなど現地に長期間滞在して日本に魚を送り込む仕事をしている男性だった。(次回に続く)
(平井康嗣)