ユージホーセーってなに？

2002年4月26日9:00AM｜カテゴリー：風に吹かれて｜伊田浩之

「ユージホーセーってなに？」－－。これは、20代～30代を中心とする市民団体「ＣＨＡＮＣＥ！」が配っているフライヤー（チラシ）のキャッチコピーです。フライヤーは、Ｂ6版より少し小振りで、青い渦巻きを描いた表紙には白抜きで「Are you ready for war? NO WAR!」と大きく描いています。クラブが街頭でまくフライヤーと見間違うような“おしゃれ”なデザインです。

　このフライヤーは、2月半ばから渋谷などの街角で配りはじめ、いまでは渋谷・原宿のレストランやクラブ、雑貨屋など200軒も置いているそうです。有事法制の新聞・テレビ報道が増えるのにともない、4月から加速度的にフライヤーを受け取る人がふえ、すでに3万枚を配布。追加で2万枚をつくっているそうです。

「ＣＨＡＮＣＥ！」では、有事法制について考えようと呼びかける“自主制作ＣＭ”も制作し、東京都内の映画館で上映もしています。

　フライヤーやＣＭづくりを担当しているフリーのテレビディレクター、海南友子さん（30歳）は、「とにかく若い人に知ってもらって、一緒に考えて欲しいと思っています」と制作の動機を語ります。見てもらう工夫としては、(1)できるだけ漢字を使わない。四文字熟語は却下。まして「集団的自衛権」なんて絶対ダメ。(2)デザインを工夫し、目に入ってくるようにする－－などをあげます。「憲法っていうだけで“ひく”人が多いから、自分たちの思いや暮らしに引きつけた言葉をつかうようにしています」（海南さん）

　有事法制って、とにかくわかりにくいですよね。知られると政府にとってまずいことが多いから、わざと難しくして隠しているのかと疑うぐらいに難しい。そこで、最初に書いた「ＣＨＡＮＣＥ！」のように、わかりやすく伝えようと頑張っている人たちが増えています。「ユージホーセー」を理解したいあなた、とりあえず、下記のＨＰから読んでみてはいかがでしょうか？