在日イラン人も大統領選の結果に大激怒
2009年6月16日7:13PM|カテゴリー:マカロニほうれん総研|Hirai
イランの大統領選、いまだにもめてますね。
6月12日にイラン大統領選の投開票が行なわれ、マフムード・アフマディネジャード大統領が60%を超える得票で再選を決めたと報じられました。
民主化を訴えて有力候補と言われていた改革派・ミルホセイン・ムサビ元首相が得票率30%そこそこで次点で終わってしまったわけです。
それだけならともかく、ムサビは選挙不正をただちに訴え、それに共感する国民も多く、イラン国内で抗議行動が広がっているそうです。なんでも月曜日には30万人も集まったとか。イランの人口は7000万人もいますが、ハンパじゃない数だ。いまどきの祭り下手の日本では考えられない人数です。近年もっとも多かったデモ行進ではおそらくワールドピースナウで2万人ほどでしたからね。余談ですが日曜や月曜にやっていたカトゥーンの東京ドームライブのほうが多いかったかもしんないな。いつもながら、講演が終わる21時に水道橋駅に行くと大混雑で大変。最近の巨人戦でもこうはならない。一見するとスマップよりカトゥ-ンのほうが年齢層は低いですね。スマップは平均30歳ぐらいかなという感じでした。今年、ドームで何日間かやっているときに見た感想ですが。
話の格調が低くなってしまいました。
イランでも相当怒っているのと同じく、この選挙結果には、日本に住んでいるイラン人も相当怒っています。
投開票翌日の13日日曜日午前には、東京都・麻布にあるイラン大使館前に選挙結果に疑問を持つ在日イラン人約30人が集まりました。この人数を少ないと見るのかどうかですが、前日夜に招集をかけて集まった人数ですから、少なくもないかなと。
「独裁者はいらない」「われわれの票を返せ」など、ペルシャ語かトルコ語での抗議はわからなかったのですが、日本語ではそのような非難の声を上げ怒りを露わにしました。「私たちはムサビと書いた。彼らはアフマニネジャドと読んだ」などと書かれたカードも掲げられていました。
ちなみに日本に住んでいるイラン人にも在外者投票制度があるそうです。
抗議集会を呼びかけたのは東京大学大学院生のギィアーイー・レイラーさん。選挙結果を聞いてすぐに呼びかけたそうです。
「日本のイラン人はアフマディネジャードを支持していると報道されていましたがそれはウソです。仙台に住んでいるイラン人は40人がサビル、二人がアフマディネジャードに投票していました」と日本の報道のおかしさを指摘。さらに「イラン国内での投票は12時までなのに11時で締め切ってしまいました。話にならない」と、選挙を無効と考える理由を説明していました。
別のイラン人は「投開票後2時間で結果出てしまうなんておかしいと思いませんか?」と、早すぎる結果は出来レースだという趣旨の指摘していました。
大胆なパフォーマンスをする露骨な反米主義者のアフマニネジャドは一定の人気がありますが、イランの民主化が遅れたことは確かでしょう。
注:その後、6月16日には選挙監督組織が再集計することに合意と報じられました。とはいえ投票出来なかった人は数に入らないでしょうから、問題の根は残るな。