公文書管理法と自民下野前夜のただならぬ関係?!
2009年7月3日5:39PM|カテゴリー:マカロニほうれん総研|Hirai
公文書管理法というなんとも地味な名前の法律が6月24日、参院本会議で全会一致で成立した。
ところが、この法律の持つ意味はとても大きいので、要チェケです。
先日、お会いした民主党の逢坂誠二衆院議員(注)などは同法案の強力な推進者だったそうですが、議員が口を酸っぱくしていっていたことが、「情報は民主主義の酸素」。
まさにそのとおりですね。
情報という酸素が切れれば民主主義は死んでしまう。憲法における表現の自由も、民主主義実現のために情報が広く市場を流通することを前提としている。だから知る権利が発生する。
ところが日本政府の情報非公開・隠滅ぶりがひどいものだ。
これまで何人の議員、記者、NGO、学者などがそのことに時間を費やしてきたことか。
情報公開法にしろ成、裏をかえせば何年経てば情報を廃棄していよいという情報非公開法である。おかげで過去の資料がみられなくなった。
公文書管理のずさんなものとして年金記録など最たるものだろう。今回の法律は先般の不祥事が後押しして成立したのであろう。
さて、民主党の政権交代で一番何が変わるのか。高速道路が無料化するからか。そうしたらETCも売れなくなるから、今買う必要はなくなるから迷ういます? いやいや何人かの永田町関係者に話を聞き、自分でも納得するのは個別具体的な政策の違いではありません。
情報開示である。
つまり、政策の前提となる情報を省庁が手放すということだろう。
自民党や官庁は予算や金の流れの情報を非公開することによって権力を維持してきた。
情報が権力の源泉なのである。
国会の与野党の攻防も資料を出す出さないので審議の大部分が費やされるのだから、民主党にはぜひとも斬り込んでもらいたいものだ。というか、本来なら当たり前のことなのだから、やらなければ政権交代する意味はないでしょう。
自民党議員も、もっぱら政権交代を前提に補正予算で10兆円もの借金をしているとも言われている。
今回の公文書管理法も自分らが野党に下ることを前提にしているから(与党・民主党を追及する資料を得るために)成立したのかな? なんてうがった見方もしてしまいました。
盗人の心理は盗人が一番わかるのでしょうからね。
(注)
逢坂議員は、twitterを利用している数少ない国会議員。カネのかからない選挙活動をするために、twitterやブログでの発言が挙活動に当たるかどうか総務省に問い合わせたそうだが、「当たる」ということで選挙期間中はお休みするらしいロイターやBBCからこの点についても議員のネット活動について取材を受けたそうだ。不思議な国ニッポンというこなんでしょうね。
http://twitter.com/seiji_ohsaka
実はぼくもtwitterを一年前からやっています。といっても更新は一年くらいしていませんでしたが。あくまでもぼくのつぶやきなので、アドレスは内緒ですが。