『ひるね物語』
2009年9月4日5:45PM|カテゴリー:風に吹かれて|伊田浩之
漫画家の森雅之さんから新刊『ひるね物語』が届きました。あとがきにこうあります。
〈漫画を描いて33年になりました。びっくり!
(中略)
で、そんなふうに描きためてきた漫画の中から
いくつかを集めて、
さらに少し新しいものを加えて、
自分で自分の本を作ることにしました。
題して、「MM文庫」。
1冊目は、
主に「昼寝」と「夏休み」の漫画を集めたものです。
夏休みの昼寝の後の気分を
思い出してもらえたらいいなあ、と思って作りました。〉
以前のブログ(『散歩手帳』2008年2月29日)でも紹介したように、森さんには『週刊金曜日』で2003年4月から2005年3月までの2年間、連載していただきました。静かな雰囲気をたたえた絵に独特の魅力があり、大手出版社から出た本の中には入手困難なために古書店でずいぶん高い値段がついている作品もあります。
そんな森さんが〈自分で自分の本を作る〉のも、森さんらしいと思いました。『ひるね物語』を読むと、子どものころの夏休みの記憶やいろいろな感覚がよみがえってきます。
電話すると、森さんは「いろいろと面倒なこともありますが、楽しみながら作ってゆきたい」と、いつもの、はにかんだ口調で話してくれました。
白黒100ページの『ひるね物語』は初版600部で、価格は900円+消費税。札幌市、東京・中野、京都市、長野・安曇野市の4書店で発売しているほか、下記のホームページで注文を受け付けているそうです。4書店の詳細も下記のホームページにあります。
http://www11.plala.or.jp/calencf/mori masayuki my self.html