すべてのメディアには開かない外務省
2009年11月30日2:51PM|カテゴリー:風に吹かれて|伊田浩之
『週刊金曜日』11月20日号の奥付で、外務省が〈大臣・副大臣等の記者会見をすべてのメディアに開放する〉と発表しながら、『週刊金曜日』が会見に参加できていない現状を書きました。〈なんたる羊頭狗肉!〉と。
そのなかで、外務省の報道課から回答がないと書いたところ、どのような質問を送ったのですか、との質問をいただきました。私の問題意識がある意味で、端的に出ていますので、11月13日に外務省報道課にファクスした質問を転載します。なお、いま現在(11月30日午後3時)、外務省からは回答がありません。
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外務省報道課御中
拝啓 時下、益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。下記のとおり質問項目をFAXで送付させて頂きます。ご多忙中恐縮ですが、11月16日午後6時までに文書などでご回答いただけますようお願いいたします。 敬具
【1】外務省における「メディア」の定義をお教え下さい。
【2】『週刊金曜日』はメディアですか。判断の理由・根拠とともにお答え下さい。
【3】9月29日付文書「大臣会見等の開放と基本的な方針について」(以下、基本方針)において、〈すべてのメディアに開放する〉としながら、メディアの定義を〈1)日本新聞協会会員2)日本民間放送連盟会員……〉など、業界団体加盟社もしくは加盟社の媒体に執筆しているフリーとしています。メディアとは一般的に「媒体。手段。特に、新聞・雑誌・テレビ・ラジオなどの媒体。」(大辞泉)と定義されるところ、基本方針では業界団体加盟社もしくは加盟社媒体執筆者に限定されている理由をお教え下さい。
【4】基本方針に基づき11月13日までに、会見への参加を希望した(事前申請した)人数とその内訳[基本方針における1)~6)の分類別人数]をお教え下さい。
【5】審査の結果、参加を認められた人数とその内訳をお教え下さい。
【6】審査の結果、参加を認められなかったと通知した人数とその内訳をお教え下さい。
【7】通知を行なっていない事例はありますか。ある場合その事例数と、通知をしていない理由をお教え下さい。
【8】『週刊金曜日』の編集者が10月13日に行なった事前申請メールは届いていますか。届いている場合、審査はしましたか。審査結果について通知をしましたか。通知をしていないとすれば、通知をしていない理由をお教え下さい。
【9】基本方針におけるメディアへの対応を担当している部署と責任者名をお教え下さい。
【10】情報公開第02732号(2009年11月12日)では、週刊金曜日もしくは、週刊金曜日の社員・ライターに関して作成した過去3年間の文書は「作成していないため、不開示(不存在)」としています。これは、基本方針における審査を行なっていない、そもそも審査するための書類を作成していないと解して良いでしょうか。そう解して良いなら、なぜ審査書類すら作成していないのかお教え下さい。
【11】審査書類の作成が必要ないと判断した担当者の部署と担当者名をお教えください。