日本航空 会社更生法適用申請と新聞広告
2010年1月20日6:41PM|カテゴリー:からみ|Karami
新聞の一面にデカい「更正法申請」の文字。
「少なくとも440億円の国民負担が生じる」と読んだ後にページをめくると日航の全面広告。
「JALは、飛び続けます。
ご利用の皆さま、ご安心ください。…」
えーーー!ご安心?ご迷惑じゃないの?
下の方にやっと「株主の皆さまへ。 ご迷惑をおかけして申し訳ございません。」
えーーー!株主の皆さまなの?国民負担する私たち、眼中にないんですね。
なんだか、力が抜ける。
『日本航空の正体』(金曜日刊)を読んだあとなので、余計に脱力。
この本の第2部となっている小説部分の舞台は、85年の御巣鷹山事故から87年の民営化までの2年間。今回会長に就任した京セラの稲盛氏の件で引き合いに出されている鐘紡の伊藤淳二氏が副会長に就任して去っていくまでの間だ。
中曽根首相の力で日本航空に入り、労働組合との問題ですぐに辞めることになってしまった。というような話が佐高さんが出演した「サンデーモーニング」や「サンデースクランブル」を始め、前週末、あちこちのワイドショーでさらっと出てきていた。その“さらっ”の奥のドロドロがこれ。首相、労組の他にも政治家、財界人、役人、役員…まだまだ出てくるいろんな事情。「沈まぬ太陽」ではヒロイックに登場しているらしい伊藤氏。テレビで伊藤淳二会長の顔を見ながら、ちょっとイメージ違うなぁと思いつつも、心によみがえるドロドロ。悪酔いしそう。
週刊文春1月21日号でもJALについて記事を書いている森功さんのインタビュー記事が手許にある。(きんようぶんか インタビュー 森功氏/佐高信 『週刊金曜日2009年12月18日(780)号』)でたらめな航空行政の象徴でもあるJALに二人の出した結論は「法的整理」。
更正法申請の先に何があるのか?これまでの日本航空に何があったのか?
どうして私たちが国民負担しないといけないのか?
佐高さんと森功さんから直接そこんとこを聞けるトークショーが2010年1月29日(金)開催予定です。
↓
【『日本航空の正体』刊行記念トークショー&サイン会】
■日程:1月29日(金)18時30分~20時(開場:18時)
■場所:三省堂書店神保町本店8F特設会場
■登壇者:佐高社長、森功さん
■申込み方法:三省堂書店神保町本店にて、予約。下記2方法。
(1)1Fレジカウンターで直接申し込む
(2)三省堂書店神保町本店に電話する
※弊社では申込みは受け付けておりません。
■定員:80名
■参加費用:500円
■問合わせ先:三省堂書店神保町本店
電話番号:03-3233-3312(代)
※営業時間:10:00~20:00
■概要:佐高信・本所次郎『日本航空の正体』刊行を記念して、森功さん
をゲストにお招きし、トークショーとサイン会を実施いたします。
#当日は森功さんの単行本も販売いたします。
森功さんの単行本をお買い上げの方はサイン可能です。
●森功さんのブログ http://mori13.blog117.fc2.com/