GMは墜ちた トヨタが墜ちない理由はない
2010年2月23日10:27AM|カテゴリー:マカロニほうれん総研|Hirai
とタイトルをつけたのは、2007年に刊行された金曜日刊の『続・トヨタの正体』での奥村宏さんと佐高信編集委員の対談です。
以前からトヨタ自動車はいつGMになるのか、いつGMを追い越すのかなんて言われていましたが、破産したGMにトヨタも追いつきたくはないでしょう。
奥村さんは会社研究の第一人者。自民党政権下で経団連会長を輩出し、政治献金をし、関連会社に自民党に投票するように号令までかけ労働法まで歪めていた覇者トヨタですら、長期間「会社」をウォッチングし続けていると、所詮は一企業と喝破しえたのでしょう。
北米市場での大量生産大量消費に依存していたということだけが、結局、当時ピークを迎えていたトヨタ自動車の正体だったのかもしれません。リーマンショック後のトヨタショックで、非正規雇用者の大量解雇や関連会社の関東自動車の非正規雇用者の起こした秋葉原大量殺人事件なども、ジャストインタイムというトヨタ生産方式の負の副産物とは無関係ではないでしょう。
逆に言えば、非正規とはいえそれだけの雇用を与えた、という評価もできますよ--なんて太鼓持ちもいるかもしれませんがね。
ぜひとも、『トヨタの正体』『続・トヨタの正体』を読んでみてください。あと今週号でもトヨタ特集をやっていてなかなか面白いですよ。手前味噌ですが、いろいろな報道がありますが独自情報と視点があります。
【あと、お知らせ】
2月26日金曜日には作家の森達也さんと勝間和代的生き方問題視本がベストセラーになった香山リカさんの公開対談があります。佐高信編集委員と沖縄の照屋寛徳衆院議員の対談もあります。かなり豪華なメンバーですので、この機会にぜひとも話を聞きに来てください。『週刊金曜日』も協賛しています。
時間 18時00分開場
場所 総評会館
参加費 500円
詳しいことは→主催者 「憲法行脚の会」のHPまで