在特会と白人優越主義者グループに共通する台詞
2010年4月8日7:16PM|カテゴリー:マカロニほうれん総研|Hirai
今日の午後はジャーナリストのステファン丹沢さんにお会いした。
丹沢さんは、米国のユダヤ人社会に強く、KKKやネオナチなど白人優越者グループにもパイプをもっているという。日本の週刊誌編集部も現地取材でお世話になってきた人物である。
丹沢さんは昨年10月には『オバマを狙う「白いアメリカ」』(祥伝社新書)を出版した。丹沢さんの米国社会紹介は目線や距離感が私にはちょうどよい。保守的価値観を持つ労働者層「レッドネック」と選挙の関係については、米国では当然の話なのだろうが、同書で初めて知った。なぜ、ブッシュが票をとれていたのかがわかった。
そんな同書には筆者が最近取材したことにも関係する興味深い文章がいくつかあった。
たとえば以下の文章だ。
<ネオナチグループ「アーリアン・ネーションズ」の指導者オーガスト・クレイスは大統領選前のパームビーチポスト紙のインタビューで、「オバマのおかげで俺たちは利を得た。とくにフロリダでメンバーが増加した。オバマ勝利の可能性に怒りを覚える人々からのメールやメッセージが殺到している。オバマは俺たちが敗北したという最高のメッセージであり、自分を差別主義者だと思っていなかった多くの人々を脅かし、俺たちとの行動に導いている」と語った。>
この文章の「オバマ」を「民主党に」置き換えれば(「フロリダ」は「日本」か「WEB上」にでもしてください)、日本でも極めて類似した発言をしている人物がいる。それは在日外国人への「特権」を否定する活動をしている団体、通称「在特会」の桜井誠会長である。
彼は<民主党が勝った。左翼が勝った。われわれは負けた。>と執拗に、執拗に、執拗にアジテーションを繰り返している。(日本の)民主党が勝って最高のターゲットを得たのは、彼らなのかもしれない。
オバマへの暗殺予告もあとを絶たないし、桜井氏も「国会に乗り込んでオザワのクビをとる!」と殺害予告を演説会でしていた。行動が似てる。もしかして、というかやはりネオナチら排外主義、差別主義者がネタモトだったのか。米国の白人優越主義者のほうが過激な行動に出ているけど。