きんようブログ 社員エッセイを掲載。あの記事の裏話も読めるかも!?

井上ひさしさんのノート

 7月から藤原竜也さんが出演する『黙阿彌オペラ』が、井上ひさしさんの追悼公演として上演されることになり、5日発売のチケットは当然即日完売したようで話題になっています。

 当社刊行の井上ひさしさん、永六輔さん、小沢昭一さんの鼎談などを収録した『この日集合』 も、多くのご注文をいだたいており、あらためて井上さんの大きさを感じています。

 そして、6月6日(日)、NHKのETV特集で「あとにつづくものを信じて走れ~井上ひさしさんが残したメッセージ~」が放送されました。この番組の制作に先だって本社にも問い合わせがあったようです。(番組中でも『週刊金曜日』の記事が紹介されました。)

 かつて『週刊金曜日』編集委員でもあった井上さん。本誌では799号(2010年5月21日号)で追悼記事を掲載しています。 この記事を担当した編集者からのコメントをご紹介します。

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 病気になってからも「せめてもう10本は書きたい」とおっしゃっていたという井上ひさしさん。突然の旅立ちにこまつ座の担当者も絶句したと聞きました。新国立劇場の井上さんの舞台は当然すべてソールドアウト、1日10席出るバルコニー席も朝早くから並ばないととれない。私も含めてふつうのおじさん、おばさんがロビーのカーペットに体育座りして並んでいる光景はちょっと異様。そこまでして? やっぱりおもしろいから!

 2008年7月25日号(712号)の雨宮処凛さん・井上さんによる小誌の「多喜二」対談(「なぜ今『蟹工船』ブームなのか 貧困から連帯へ これが日本の生きる道」)は、井上さんが『組曲虐殺』を完成する過程においても重要な時期だったようです。NHKの関係者から井上さんがあのとき手にしていたノートの中身について問合せがあったようです。それも含めて番組になるようなので注目しています。

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掲載誌について
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