きんようブログ 社員エッセイを掲載。あの記事の裏話も読めるかも!?

オーマイニュース・ジャパンもてもて?

「オーマイニュースジャパン」(以下、OMN)というメディアが9月から本格始動を始めた。
ボーダフォンを買い取ったソフトバンクがてこいれして出資したネット新聞である。

日本にはJANJANや、日刊ベリタやら、いろいろネット新聞がある。だが、ソフトバンクが全面的に後方支援をし、「1年間はどれだけ金を使ってもやっていける」(OMN関係者)というだけあって、人の手や資金の潤沢さを十分、感じる。レイアウトはきれいに仕上がり、ハードの面の充実感を感じる。

市民記者を主体とするソフト面(つまり記事)については課題が多い。それはOMN編集部、市民記者、書き込み大好きなブロガーの共通認識にもなっている。英語版のOMNのサイトもちらっと見ただけで、じっくり読んだことがないので、OMNジャパンがいずれ到達するだろう着地点もぼくには見えない。
記事に対する書き込みの大多数が、OMNは左翼だという単調な左翼陰謀論、生産性の低い揚げ足とりである。おれのほうがもっとうまく左翼を批判できるなあ。記事の上を行く記事でカウンターを打つような書き込みなど夢のまた夢か。
でも、もちろん批判は大事だから、これからも書き込むように。。

ぼくとしてれみば、別に左翼でも右翼でもファクトが面白ければそれはそれでいい。
「サヨサヨ」という連中も別にウヨクでもない。生真面目に反論する非暴力の「サヨ」を批判するのが好きなだけだろう。こちとら取材していて右翼ややくざには出会うしお話もするが、ネット系ではひろゆきやその周辺のハッカーに会ったくらいで、ネットで書き込みしている人たちとは会ったことがないな。
たまに飲んで帰りそびれて、マン喫で一晩中漫画を読んでいると、後ろで掲示板に書き込んでいる人たちがいたりするが、あの人たちが2ちゃんねらーの一部なのだろうか。おれは一回も書き込んだことがないなあ。

OMNは、実名でネタを持ち込んでリングにあがる積極的な市民記者が多い。そのため行き場を求めた非サヨ、反サヨが集って、血祭り、祭りの毎日である。
どうやら連日100万アクセスを超えているという。しかも一日100万アクセスはソフトバンク側でも想定外中の想定外だったらしく、システムが不十分だった。許容量を超えたため書き込みできないネットえせ右翼が、これまた抗議に集中。それでまたアクセスが増えているらしい。

『週刊金曜日』のHPは書き込みがないからよかった、おお、こわいなあ。でもカミソリ入りの手紙は来たなあと胸をなで下ろしていると、意外や意外。ソフトバンク側は喜んでいるらしい。なんで? どうして?。
いまさらといえばいまさらだけど、ネットではアクセスがあれば、イコール広告効果っていうか、視聴率。批判集中はめちゃ美味しいらしい。
まさしく批判上等、ウヨ上等。
そうえいば、最近OMNの肝も据わってきたような気配もある。気のせいか。

そうかー。かつての日本テレビが大晦日に裸になる野球拳をしていたのと同じなのか。それほど、やけくそでもないか。となると、あとはOMNは下火になればエロか。いや、それでは市民記者が離れるか。それは『週刊金曜日』も同じか。
まあ、OMNはともかく見守るのみ。
ああいうメディアは必要だ。

どうするネットエセウヨの「諸君!」。
おまいらが深夜の漫画喫茶でアクセスすればするほど、自分の国帰れ、いってよしとおまいらが叫ぶ孫氏が日本で儲けるのだぞ。
(平井康嗣)

オーマイニュース
http://www.ohmynews.co.jp/