日野皓正と戦争ドキュメンタリー
2005年5月27日9:00AM|カテゴリー:マカロニほうれん総研|Hirai
5月15日、横浜のモーションブルーで、INTELLIGENT JAZZのライブが開かれた。
前号でも紹介したドキュメンタリー映画『リトルバーズ』に、INTELLIGENT JAZZのケイ・ナカヤマ、神保彰(元カシオペア)が刺激され、日野皓正、CGアーティストの松木靖明をVJにコラボレートしていた2日だけの特別なライブであった。
綿井健陽の『リトルバーズ』には音楽がついていない。
そのためこの映画を観たケイ・ナカヤマ氏らが音楽をつけたくなった。そういうことらしい。
なるほど。
ぼくも綿井さんの映画の冒頭シーンを観ていて、フランシス・コッポラの『地獄の黙示録』を思いだした。
同じ様な揺さぶりを感じたからである。
この日のライブは、『リトルバーズ』本編で映し出されている血なまぐさい映像は皆無であった。特に反戦や平和を訴えるというわけではなかったが、ともかく一本のドキュメンタリー映画がアーティストたちを刺激したというわけだから、希にみることであった。
日野のスキャットやマラカスパフォーマンスなども交えて、スピード感のある格調高いライブだった。以前、ニューヨークのブルーノートに行ったとき、帰国予定の数日後に日野のライブがあると知って見逃して以来、生で日野皓正を見れて嬉しかった。
ケイ・ナカヤマ氏のインタビューはいずれ本誌でも紹介できると思う。
▼余談だが、空前絶後の事故を起こしたJR西日本。非常に後手後手に回ったマスコミ対応もさまざまな不評を呼んでいる。
企業広報などにも詳しい大手広告代理店の人間も
「JR西日本には広報のプロがいないんでしょ。一貫しない対応だし、広報マンもころころ変わるし、まず、あの服装からアドバイスしてあげたい」と、こぼしていたほどのお粗末さだった。
ヨミウリのスクープで、右翼系企業への利益供与が取り沙汰されたオリエンタルランドの“見事な”火消しぶりと対称的であった。
(平井康嗣)