きんようブログ 社員エッセイを掲載。あの記事の裏話も読めるかも!?

11月12日号特集〈佐藤優責任編集 沖縄と差別〉

11月12日号の表紙

11月12日号の表紙

日本にとって幕藩体制の異国であった琉球王国の伝統を継承する沖縄の内在的論理を解明する。普天間問題、尖閣問題を解く鍵は、日本の国家体制に組み込まれた、目に見えにくい構造的沖縄差別を解明することにある。(佐藤優)

 

 11月12日号の特集は「佐藤優責任編集 沖縄と差別」です。上の文章は、この特集を組むにあたっての、佐藤優さんの問題意識です。編集委員以外の方にお願いする「責任編集」は、森達也さん以来2人目となりました。
 
 11月28日投開票の沖縄県知事選挙は、極めて重要な意味を持っています。それは沖縄にとってだけでなく、日本の将来にとっても及ぼす影響は大きい。しかし、残念ながら多くの人々にそのことは理解されていません。

 この特集では、現在の激しい選挙戦からは距離を置き、沖縄が置かれている本質を取り上げています。

 主な内容は下記の通りです。ぜひお手にとって下さい。

(1)沖縄と差別    佐藤優

(2)沖縄の声に耳を澄ます
・いまさらの琉球処分     大城立裕(作家)
・沖縄保守の県外移設論  國場幸之助(自民党沖縄県1区選挙区支部長)
・差別する側とされる側の「真剣度の差」 渡瀬夏彦(ノンフィクションライター)
・民主党本部は学んでほしい 瑞慶覧長敏(民主党衆議院議員=沖縄4区)

(3)「沖縄人宣言」のすすめ(座談会)
              糸数慶子×佐高信×佐藤優

(4)佐藤優が薦める16冊――「沖縄の心」にふれ民族を考える

(5)佐藤優書評  『久米島の戦争』(なんよう文庫)

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GMは墜ちた トヨタが墜ちない理由はない

とタイトルをつけたのは、2007年に刊行された金曜日刊の『続・トヨタの正体』での奥村宏さんと佐高信編集委員の対談です。

以前からトヨタ自動車はいつGMになるのか、いつGMを追い越すのかなんて言われていましたが、破産したGMにトヨタも追いつきたくはないでしょう。

(さらに…)

日本航空 会社更生法適用申請と新聞広告

新聞の一面にデカい「更正法申請」の文字。
「少なくとも440億円の国民負担が生じる」と読んだ後にページをめくると日航の全面広告。

「JALは、飛び続けます。
 ご利用の皆さま、ご安心ください。…」

えーーー!ご安心?ご迷惑じゃないの?
下の方にやっと「株主の皆さまへ。 ご迷惑をおかけして申し訳ございません。」

えーーー!株主の皆さまなの?国民負担する私たち、眼中にないんですね。
なんだか、力が抜ける。

『日本航空の正体』(金曜日刊)を読んだあとなので、余計に脱力。

この本の第2部となっている小説部分の舞台は、85年の御巣鷹山事故から87年の民営化までの2年間。今回会長に就任した京セラの稲盛氏の件で引き合いに出されている鐘紡の伊藤淳二氏が副会長に就任して去っていくまでの間だ。

中曽根首相の力で日本航空に入り、労働組合との問題ですぐに辞めることになってしまった。というような話が佐高さんが出演した「サンデーモーニング」や「サンデースクランブル」を始め、前週末、あちこちのワイドショーでさらっと出てきていた。その“さらっ”の奥のドロドロがこれ。首相、労組の他にも政治家、財界人、役人、役員…まだまだ出てくるいろんな事情。「沈まぬ太陽」ではヒロイックに登場しているらしい伊藤氏。テレビで伊藤淳二会長の顔を見ながら、ちょっとイメージ違うなぁと思いつつも、心によみがえるドロドロ。悪酔いしそう。

週刊文春1月21日号でもJALについて記事を書いている森功さんのインタビュー記事が手許にある。(きんようぶんか インタビュー 森功氏/佐高信 『週刊金曜日2009年12月18日(780)号』)でたらめな航空行政の象徴でもあるJALに二人の出した結論は「法的整理」。

更正法申請の先に何があるのか?これまでの日本航空に何があったのか?
どうして私たちが国民負担しないといけないのか?

佐高さんと森功さんから直接そこんとこを聞けるトークショーが2010年1月29日(金)開催予定です。

          ↓
【『日本航空の正体』刊行記念トークショー&サイン会】

■日程:1月29日(金)18時30分~20時(開場:18時)
■場所:三省堂書店神保町本店8F特設会場

■登壇者:佐高社長、森功さん

■申込み方法:三省堂書店神保町本店にて、予約。下記2方法。
       (1)1Fレジカウンターで直接申し込む
       (2)三省堂書店神保町本店に電話する
 ※弊社では申込みは受け付けておりません。

■定員:80名
■参加費用:500円

■問合わせ先:三省堂書店神保町本店
       電話番号:03-3233-3312(代)
       ※営業時間:10:00~20:00
       
■概要:佐高信・本所次郎『日本航空の正体』刊行を記念して、森功さん
をゲストにお招きし、トークショーとサイン会を実施いたします。
#当日は森功さんの単行本も販売いたします。
 森功さんの単行本をお買い上げの方はサイン可能です。

●森功さんのブログ http://mori13.blog117.fc2.com/

「日本を何とかしよう」対談第5弾

縦横無尽に政界の現状を語る渡部恒三さん。(衆議院第2議員会館の事務所)

縦横無尽に政界の現状を語る渡部恒三さん。(衆議院第2議員会館の事務所)

 好評連載中の佐高信編集委員対談「日本を何とかしよう」、12月18日発売号掲載の第5弾では、渡部恒三・民主党前最高顧問に登場していただきます。

 政治活動50年の経験を誇り、「落選と首相以外はすべて経験した」と語る政界ご意見番は、いまの連立政権の現状をどう考えているのか。普天間飛行場移設問題は? 八ッ場ダムの中止の是非は? 早稲田大学在学中に石橋湛山の選挙を手伝った秘話をはじめ、縦横無尽に政界を語る、渡部「黄門様」にご期待ください。

 12月18日の発売を楽しみにしていただければ幸いです。 

佐高信対談「日本を何とかしよう」第4弾

 少し間をいただいた佐高信編集委員の対談「日本を何とかしよう」、11月27日発売号掲載の第4弾では、辻元清美・国土交通副大臣(社民党)に登場していただきます。

11月6日、政権交代の効果について語る辻元清美・国土交通副大臣。(衆議院第2議員会館)

11月6日、政権交代の効果について語る辻元清美・国土交通副大臣。(衆議院第2議員会館)

 国会開催期間中に「永田町航海記」を執筆してきたので、『週刊金曜日』読者にとって、快活な政治姿勢はおなじみでしょう。その辻元氏が、副大臣認証式でのちょっと困ったエピソードにはじまり、八ッ場ダム中止やJAL再建問題などへの取り組みを熱く語っています。

 11月27日の発売を楽しみにしていただければ幸いです。 

カヤマー佐高

2009年の新語・流行語大賞の候補ワードにも選ばれた「カツマー」。

http://singo.jiyu.co.jp/nominate/nominate2009.html

その「勝間和代」をめざさない『しがみつかない生き方』で話題になった香山リカさん。(カヤマー)

今年は「あなたはカツマー?、カヤマー?」という二択もよく目にしたが、このコラム(『週刊金曜日』775(2009年11月13日)号の『抵抗人名録』)が佐高信の回答になっている。

そんな佐高さんの香山さん評は、一般的なカヤマー派には、ちょっと残念かも知れない「なかなかに猛々しい人」。

具体的エピソードは本誌でどうぞ。

抵抗人名録のリスト

抵抗人名録7 松元ヒロ 『週刊金曜日』765(2009年9月4日)号
抵抗人名録6 矢野顕子 『週刊金曜日』758(2009年7月10日)号
抵抗人名録5 湯浅誠 『週刊金曜日』748(2009年4月24日)号
抵抗人名録4 梁英姫 『週刊金曜日』734(2009年1月16日)号
抵抗人名録3 中島岳志 『週刊金曜日』733(2009年1月9日)号
抵抗人名録2 緒形拳 『週刊金曜日』724(2008年10月24日)号
抵抗人名録1 高野廣志 『週刊金曜日』719(2008年9月19日)号

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これより前の連載、「人物メモワール」は『抵抗人名録』として書籍になっています。

http://www.kinyobi.co.jp/publish/publish_detail.php?no=80&n=ta&page=1

基本、ルポでしょ。

『週刊金曜日』774(2009年11月6日)号は創刊16周年記念号。

タイトルはどーんと「ルポの時代」。
原稿用紙のマス目で、ちょっと創刊時の表紙を思い出す。
表紙には筆者の手書き原稿が載っていたなぁ。
見返してみると、1年目は時々原稿が表紙を飾っている。

今やほとんどがパソコンなのではないかと思われるかも知れないが
『週刊金曜日』の編集委員は一般的と思われるより手書き率が高い。

宇都宮健児さん、落合恵子さん、佐高信さん、本多勝一さんは手書き。
雨宮処凛さん、田中優子さん、中島岳志さんはパソコン。
ちょっとうなづける結果?

774号には、創価学会、韓国人新聞奨学生、無料低額宿泊所などの
ルポに加えて、編集委員と古本屋のオヤジさんが選んだ傑作ルポも載っている。

『編集委員がお奨めする必読のルポルタージュ』

それぞれ3編ずつのうち1編だけここに紹介してしまいました。

雨宮処凛さん=ハウジング プア

石坂啓さん=M/世界の、憂鬱な先端

宇都宮健児さん=自動車絶望工場

落合恵子さん=環境レイシズム

佐高信さん=風成の女たち

田中優子さん=苦海浄土

中島岳志さん=「隔離」という病い

解説と残りの2作品は本誌でご確認ください。

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佐高信対談「日本を何とかしよう」

福島みずほさんと佐高信編集委員の“友愛”

福島みずほさんと佐高信編集委員の“友愛”

第2弾の772号のゲストは福島みずほさん。
(『週刊金曜日』772号(2009年10月23日)号)

最近、あちこちのテレビで見かけます。
露出度500%アップ、いやそれ以上かもしれない。
与党になるってそういうことなのねと納得するやら、極端な扱いの違いに納得いかないやら。

お忙しの福島さんに佐高編集委員が連立の裏事情や消費者庁の長官人事への本心、
今後やりたいこと、政権離脱の可能性などを聞いています。

福島さん的小泉長期政権の分析。

「予定調和的でなくて、一瞬一瞬頑張ったから。…とにかくがんばり抜いたら光が見える……。」

鳩山政権が長期になるかどうかはともかく、法務大臣の千葉景子さん、民主党の渡部恒三さんなど
現政権のキーパーソンとぞくぞく対談交渉中、まだまだ続きます。

次回は、ご存じ鈴木宗男さん。第1弾は亀井静香さんでした。(『週刊金曜日』770号(2009年10月9日)号)

(関連ブログ  個人情報保護法の改正を政治日程に

個人情報保護法の改正を政治日程に

佐高信編集委員に答える福島みずほ大臣。(10月16日、内閣府特命担当大臣室)

佐高信編集委員に答える福島みずほ大臣。(10月16日、内閣府特命担当大臣室)

 10月23日発売の『週刊金曜日』で、個人情報保護法の担当である福島みずほ内閣府特命担当大臣(消費者)が「担当大臣として、個人情報保護法の問題点について抜本的に見直します」と発言しました。佐高信編集委員のインタビューに答えました。

(さらに…)

1996年の佐高信

本誌(=『週刊金曜日』752(2009年5月29日)号)、特集は「警察の闇 第9弾 膨張する公安」。

9ページにわたって公安のこわーい話が載っている。

途中の「戦後治安法年表」が掲載されているページに1枚の写真。

「オウム真理教に対する破防法適用に反対の意見を述べるため、東京拘置所に入る佐高信本誌編集委員(1996年5月28日)」

おおー、社長じゃありませんか。メガネがちょっと大きめですね。

早速、ご本人にその時の思い出を一言とリクエスト。

あのときは立会人をひきうけたんだけど、その依頼者というのが麻原彰晃でね。
「オウムに破防法はダメ」ということだったんだけど、「おまえはオウム、殺人集団の味方をするのか」と深夜に電話がかかってきたなぁ。

と、懐かしげに話してくれました。