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本当に米軍からの「指示」か――市議に「基地から退去命令」
2011年10月3日6:36PM
山口県岩国市の市議(無所属)が九月一八日、「岩国航空基地祭」の見学のため基地内に立ち入った直後、自衛隊側によって退去させられたという。
田村市議は、日米両国政府が計画している米海軍艦載機(厚木基地駐留)の米海兵隊岩国航空基地移駐に反対する運動の中心的存在。同基地は海上自衛隊と海兵隊が共有しているが、同市議が海自の「基地祭」や海兵隊の「航空ショー」に毎年見学に訪れていた。
ところがこの日、田村市議は入場手続きを経て基地内へ入るのを認められながら、駐車場に停車した際、自衛隊側から「米軍の指示」として退去を命じられた。一方、今回の「基地祭」では、基地容認派の他市議は招待されている。
田村市議は、手続きが終了してから停車するまで約五分程度で、自衛隊が米軍側に連絡したとしても短時間で米軍側からの「指示」が下りるのは不自然だと反発している。「米軍の指示というのは名目ではないか。当日は基地入り口付近で県警の関係者もいた様子なので、警察や自衛隊の調査隊がからんだ反基地運動への嫌がらせとしか思えない」(田村市議)。
なお、「指示」を出したとされる米軍の憲兵隊は当日、田村市議に対し二〇日までに今回の件について説明すると約束したが、結局連絡はなかった。
(成澤宗男・編集部、9月23日号)