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草津でフラワーデモ
町長からの性被害訴え 失職した新井祥子氏を支援
小川たまか|2021年1月13日6:07PM
性暴力の根絶を目指し2019年4月から毎月11日に行なわれているフラワーデモは12月も全国各地でオンラインも含め実施された。
群馬県吾妻郡草津町では、黒岩信忠町長から性被害を受けたと告発したことで町長らにリコール活動を起こされ、住民投票の賛成多数で町議解職が決定した新井祥子氏を支援するためのデモが行なわれた。
デモには群馬県在住の女性らや作家の北原みのり氏など10人ほどが集合。性被害当事者らの団体Springの山本潤代表理事は「#セカンドレイプの町 草津」というプラカードを持って参加し「性暴力を訴えたら排除される環境を作った町。(セカンドレイプの町というのは)強い言葉かもしれないが、リコールを撤回させる動きにならないといけない」と話した。
新井氏は「リコール運動は一住民が権力者を辞めさせるための最終手段として残されたもの。これを権力者が利用するのは住民に与えられた権利を奪う、許されてはいけない前例を草津議会は作った」とコメント。町長が告発を否定していることについて「嘘をついているのは黒岩町長。裁判を通して明らかにしていく」と断言した。
また、新井氏は「これをきっかけに地方議会に目を向けていただきたい。女性1人だけの議会も多い。女性議員が立候補しやすく、活動しやすいようになれば」と国際的にも下位にある日本の女性議員の少なさについても言及。集まった人たちは「これは日本中の至る所にある話。変えていきましょう」などと口々に同氏を激励した。
12月14日に黒岩町長は日本外国特派員協会で記者会見を行ない、「100%の嘘の作り話で、でっち上げ」と新井氏を改めて批判した。新井氏は18日に同じ場所で会見をする予定。
(小川たまか・ライター、20年12月18日号)