大阪市長選への鞍替え出馬を表明した橋下徹大阪府知事のお膝元、大阪府で二〇日、「橋下徹さんが元のテレビタレントに戻られることを願う大阪府民の会」（「ハシモトドオリの会」）が結成された。

“ハシズム”（ファシズム）の元凶とされる橋下知事には「府政からも市政からも、お引き取り願おう」というもので、同知事が強引に進めたワールドトレードセンターへの庁舎移転にからむ税金の無駄遣いに対する住民監査請求と教育基本条例反対を軸に、市民運動を進める予定。住民監査請求（請求者五五人）は一九日付で大阪府監査委員会事務局に提出、受理されている。また、橋下知事と大阪維新の会が強行制定を狙う職員基本条例も、反対の賛同者の輪=反ハシズム連合を広げていく方針だ。

　橋下知事の「独裁」に反対するリレートークでは参加した市民から「知事にも市長にもいらん。花道を用意してあるから、退場を」などと引退を促す発言や、「テレビタレントに戻って害毒を流すより、弁護士として、もっと真面目にやれ」とのワサビの利いた発言も飛び出すなど、“百家争鳴”の感を呈した。

（花輪恭夫・ジャーナリスト、10月28日号）