ドイツの脱原発デモに約9500人が参加
2013年4月4日5:51PM
東日本大震災と福島第一原発事故から2年経った3月11日、ドイツの首都ベルリンでは日本の自然エネルギーへの転換・被災者救済を求め、ドイツで稼働中の原発即停止をアピールするデモが日本大使館前で行なわれた。
ドイツ北部からは農民たちが20時間以上かけてトラクターで駆けつけ、放射能汚染により大打撃を受けた福島をはじめとする日本の農民たちとの連帯を表明、当初は大使館前に桜を植樹する計画だったが当該区役所の許可が下りず模造の木を大使館前に設置、安倍政権の“逆戻り”に抗議。またロシア人ジャーナリストもドイツで排出された核のゴミが長年にわたりアンガルスクの国際ウラン濃縮センターに持ち込まれていたことや地域住民の生活が脅かされていることなどを報告した。
その後、代表二人が大使館内で日本政府宛の抗議文を手渡したが、うち一人は「われわれが震災犠牲者を悼む黙祷をデモのはじめに行なったことを知りながら、大使館側担当者が再度の黙祷を要求してきたので断った。ヒロシマの経験を踏まえて早期の脱原発を求めたのに対し、被爆の経験は日本人だけのものであり口出しするなと言わんばかりの傲慢な態度だった」と語った。
この日ドイツでは201カ所でデモや関連イベントが開かれ、およそ9500人が参加した。
(矢嶋宰・フォトジャーナリスト、3月22日号)