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768号の注目記事

■「痴漢冤罪」を憎むのと
 同じ情熱で痴漢犯罪を憎め
 北原 みのり

無罪判決後の報道は、専ら元被告人への同情と、「痴漢冤罪」の怖さを主張するものが目立った。
なぜ「痴漢冤罪」を憎むのと同じ情熱をもって痴漢を根絶することに力を注がないのか――
女性への深刻な人権侵害である性暴力に寛容な社会の認識を問う。

■奨学金制度 教育事業の理念はどこに
 学生が「借金漬け」の危機
 平舘 英明

学ぶ権利を保障する奨学金が政治的課題として浮上した。奨学金はそもそも、返還不要の給付制が世界の潮流。しかし日本の公的奨学金は有利子の上、回収強化策として「ブラックリスト化」を進める。学生に「冷たい国」の現実がここに。

■生存のもやい直し
 活動家一丁あがり! 講座
 社会を変えたい!
 松元 千枝

「何かがおかしい」と感じつつ毎日を過ごす中で、自分なりに
周りを巻き込んできた。でも流れはなかなか大きくならない。
そんなもどかしさから脱皮して、社会を変えていこうと、
二一世紀の「活動家」の卵たちが動き出した。

■追い込まれる日の丸軍需産業
 富士重工、防衛省を提訴か
 毒島 刀也

防衛省が富士重工の戦闘ヘリを一〇年計画で発注した。ところが、防衛省は五年で契約を打ち切り。その結果、富士重工は五六〇億円もの赤字を抱えることになった。{なれ合い} から突如、コスト重視に舵を切った軍事経済が生んだ波紋とは。

■佐藤優の歴史人物対談(9)
 ニーバーと語る
 
人間の構造悪を克服するために社会政策が必要
自動車工場の労働者を中心とした貧困問題に心を痛める若い牧師が
約一〇〇年前、米国デトロイト市にいた。
その人ニーバーは、人間や社会の本質について思索を深め、
二〇世紀を代表する神学者のひとりとなった。
米国政治に多大な影響を与えたニーバーは現状をどうみているのだろうか。

■「核廃絶」と「核密約」――
 存在の耐えられない落差
 金平 茂紀

人々にヒロシマ・ナガサキの記憶も生々しい一九五五年当時、
米国が日本本土への核配備を検討していたことを示す極秘文書が、
TBSをキー局とするニュースネットワーク、JNNによって明らかになった。

767号目次


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767号の注目記事

■繰り返される違法薬物事件
 行き過ぎ芸能マスコミも報道できない不文律とは!?
 エンタメ取材班

大騒ぎをしているが、芸能人の薬物事件は別に珍しいことではない。
常に繰り返されてきたことである。とはいえ、その背景は現代的に変わり、
報道する側のさじ加減の違いも垣間見えた。

◆「ニンニク注射」など隠語が跋扈しはじめた
 昼夜逆転社会に恐怖を感じる
 出版プロデューサーの高須 基仁氏

■追悼 平岡正明
 弔辞 山下洋輔/梁石日/田中優子

◆革命的戯作者の静かな死
 平井玄

◆濃厚で、軽く、本当に綺麗な方
 菊地成孔

■「開国」とナショナリズム
 対 談 田中優子 佐藤 優

日本は江戸末期に鎖国を解いたと、一般的には理解されている。
開国とはなにを意味するのか。
開国とナショナリズムはどのように関係しているのか。

■ケータイ基地局周辺での健康被害
 沖縄発 住民が次々と鼻から出血するマンション
 藤田 知也

沖縄県那覇市のとある高台にそびえ立つ、築二十数年の一〇階建てマンション。
最上階で暮らしていた内科医・新城哲治医師(四六歳)の家族に次々と {異変} が起きたのは、
昨年春以降のことだった。調べてみると、ほかの住民にも異変が起きていた。

■影響認めない日本と規制強める海外の動き
 加藤 やすこ

本誌でもたびたび紹介してきたように、携帯電話基地局周辺では頭痛や不眠、
倦怠感などさまざまな健康被害が報告されている。国内では電磁波の健康影響は認められず、
基地局の移転や撤去を求める裁判も進行中だ。このほど出た判決を紹介する。

■国民は「自民党政治」を変えたが報道は変わるのか
 「八ッ場ダム中止バッシング」報道
 まさの あつこ

■ソウルからの手紙
 テレビ局員に逮捕者続出
 法改定に揺れるメディア
 佐藤 大介

■殺処分ゼロへの挑戦
 写真・文 尾崎 たまき

766号目次

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766号の注目記事

■加藤登紀子 佐高信 対談

デビューから四四年。現在全国コンサートツアー中の加藤登紀子さん。その音楽の魅力に佐高が鋭く切り込む……はずがのっけからまさかの脱力クエスチョン。対談は素直すぎる答え連発、ついには初対面の逸話も飛び出して-。

■「魔の山」が子どもを喰い殺す?
 石原都知事が南山開発で問題発言
 斉藤 円華

都は一〇〇億円を投じて「海の森」をつくる一方で、四七億円を費やして「山の森」を破壊しようとしている。
しかも都知事からは事実誤認の「魔の山」発言まで飛び出した。

■「9・11」から八年 孫崎享前防衛大学校教授に聞く
 今こそ問われる米国の「陰謀・謀略」の歴史
 聞き手 成澤 宗男

「9・11」事件の発生から、八年を迎えた。だが今に至るまで、事件を捜査したFBIは「真犯人」を特定していない。
一方で「対テロ戦争」と称して事件を口実にブッシュ前政権が始めたアフガニスタン戦争は、オバマ現政権で拡大されている。
この不可解な現実を究明する上で必要なのは、戦争を起こすために米国が仕掛ける謀略工作の理解なのだ。

■真に消費者を守る組織を目指せ
 消費者庁と消費者委員会が発足
 岡田 幹治

消費者行政の一元化と強化で「生産者が主役の社会」を「生活者が主役の社会」に変える
――そんな触れ込みで設置が決まった消費者庁と消費者委員会が、九月一日発足した。
衆議院選挙の二日後という政権交代のはざま、準備不足での船出だ。

■いまだに残るJR東日本不正取水事件の爪痕
 反省なき再申請への動きに、地元の反発高まる
 古川 琢也

JR東日本が信濃川から不正取水していたことが発覚し、
同流域での水利権を失ってから六カ月が過ぎた。
懸念された夏場の電力不足こそ切り抜けたといわれるが、
地元に残された傷跡はいまだ深いままだ。

■三九歳の餓死
 「助けて」の声を無視した
 北九州市生活保護行政
 藤藪 貴治

国の指導による「ヤミの北九州方式」のもと、二〇〇五年から三年連続で生活保護から排除された市民が餓死・自死した北九州市で、またしても生活保護を受けられなかった男性が餓死した。繰り返された悲劇。市の対応を検証する。

■教育の機会均等
 弱者切り捨ての教育政策
 瓦解する「学び」のセーフティーネット
 平舘 英明

民主党政権は、公立学校の実質無償化を謳っている。しかし、進学率九八%の高校教育では、学校の統廃合、経済的苦境、競争による階層化で「教育の機会均等」は崩れつつある。この現実に新政権の手腕が問われる。

765号目次

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765号の注目記事

■関組長の国会ロビー活動入門
 内閣総理大臣から確実にお返事をもらえる手紙の出し方
 関 義友

政権交代が実現したいま、
私たちが政治的な問題を解決するためにできることは?
霞ヶ関との対話で情報や問題点を明らかにし、
国会議員に「質問」を働きかけてみよう。
今回は「委員会質問」と
「質問主意書」について紹介する。

■浮躁中国18
 いちばん「不機嫌」なのはだれ?
 本田 善彦

今年、中国の出版界では、愛国主義をめぐっての論争本がちょっとしたブームだ。
一過性に終わるのか、普遍的なテーマとなりうるのか、
なかなか興味深いものがあるのだ。

■僕らが読んだ、あんな漫画 こんなマンガ
 漫画対談
 斎藤貴男・森達也

■「追い出し屋」 の実態を追う
 西村 仁美

家賃滞納者に対する一部の家賃債務保証会社、
いわゆる「追い出し屋」のトラブルが増えている。
ハウジングプアにつけこむ貧困ビジネス。
鍵を勝手に交換したり荷物を撤去したりする。
対策はあるのか?

■イラク永久占領の野望
 事実が示すオバマの「米軍完全撤退」のウソ
 成澤 宗男

イラクで進行しているのは、あからさまな植民地強奪劇だ。
「二〇一一年末までの完全撤退」というオバマ大統領の公約とは裏腹に、
建設された巨大基地は米軍が半永久的にこの国を支配する目論見を示している。

■トヨタ車お買い上げでF1招待!
 三宅勝久

総領事をはじめとする在上海総領事館員が4年間にわたり、現地で開催されたF1レースの特等席にトヨタから招待されていたことがわかった。領事館では同じ時期にトヨタの高級車など4台を購入。それでも「利害関係はなし」という。官僚のオイシイ役得がここにもあった。

■お盆は高速道路が大渋滞!続々と廃止される航路!
 一〇〇〇円高速道路に翻弄される日本
 桂 博史

自公政府の景気対策として三月末の週末からはじまった
「一〇〇〇円高速道路」。夏休みもお盆の渋滞を分散させるなど
として平日も適用となったが、結局例年のように大渋滞となった。その陰でフェリー航路の廃止は止まらない。
この国のツーリズム、物流政策はどこへ向かうのか。