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784号目次


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784号の注目記事

■水島朝穂早稲田大学教授に聞く
 政治主導に軍事思考が入り込んできた

辺野古新基地建設問題に留まらず、民主党の防衛政策が混迷を続けている。
次期防衛大綱の策定を先送りにしたまま、何に役立つのか不明な高額兵器だけは予算化した。
のみならず、防衛省制服組の政権への影響も前政権以上に高まっている。

■佐藤優の歴史人物対談 13
 向坂逸郎と語る
 生命と権利を守るには労働者の闘いが必要

一月一九日に会社更生法の適用を申請した日本航空が、
グループ全体で約一万五七〇〇人を削減する計画を発表するなど、
雇用状況はますます悪化し、失業者があふれている。
絶対的貧困はどのようにして克服すればよいのか。
戦前から流れに抗して生きた社会主義者、向坂逸郎に聞く。

■「緩慢な虐殺」を進めて隠すイスラエルの二つの“封鎖”
 土井 敏邦

イスラエルによる生活物資の封鎖でパレスチナのガザ住民はいのちを脅かされ続けている。
昨年暮れにはエジプトが救援物資の搬入を妨害した。ガザ地域の現状を報道しようとする取材にも
イスラエルはプレスカードの発行を拒否しているため、その現状が伝えられなくなっている。

■映画『ライブテープ』『イエローキッド』監督対談
 カメラで挑む、現実と虚構の境目
 松江哲明 × 真利子哲也

なぜ映画を作り、届けるのか?
現代の「コミュニケーション」をどう捉えているか?
新作に挑み続け、日本映画に新しい風を呼び込んでいる
二人の若手映画監督が語り合った。

■斎藤新社長体制がスタート
 重大事故が多発する職場で“いのち”を脅かされる郵政労働者
 三浦 芳則

小泉式「郵政民営化」のシンボル・西川善文社長更迭から斎藤次郎社長体制へ。だが「効率的な経営」を掲げる斎藤新経営陣のもとでいま、交通事故、労働災害などの重大事故が発生し、郵政労働者の “いのち”が脅かされている。

■「マコトちゃん」の話題はタブーでした
 対談 湯浅誠 反貧困ネットワーク事務局長
     佐高信 本誌編集委員
    
年末年始も、政府の「貧困・困窮者支援チーム」事務局長
としてフル稼働。ここ数年、反貧困運動で
東奔西走する湯浅誠さんだが、
佐高信本誌編集委員の軽妙な話術に誘われて、
リラックスした雰囲気の中、読書歴からカラオケまで、
意外な素顔をのぞかせる。

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783号の注目記事
■成果がゼロだった懸案の金融改革
 ――本山美彦・大阪産業大学教授に聞く

世界を大混乱に陥れたウォール街の強欲な金融機関の規制は、
まったく手が付けられていない。その理由は、オバマ自身が米国の金融を牛耳る
ゴールドマン・サックスによって権力に押し上げられたからだ。

■一向に進まない人権状況の改善
 調査・公表されない拷問や収容所の恐るべき実態
 伊藤 和子

グアンタナモやアブグレイブの収容所に象徴される米国の重大な人権侵害や戦争犯罪は、
オバマ政権になっても根本的に改善される兆しはない。
大統領は、事態打開のイニシアティブを発揮できていない。

■阪神・淡路大震災から15年
 「復興」と引き替えに消されてゆく「痕跡」
 粟野 仁雄

水道の蛇口レバーが、上に上げると水が出る構造になったのは一九九五年の阪神・淡路大震災がきっかけだと聞く。それまでは下げれば水が出たが、震災で落下物がレバーに当たり多くの建物が水浸しになったからだ。こんな単純なことにもあれだけの惨事で初めて気付くのが人間である。あれから一五年。私たちは何に気づき、何に気づかぬままなのか。

■破壊と希望のイラク 第12回
 ラマディ母子病院から2人の医師が来日
 高遠菜穂子

米軍劣化ウラン弾は無害か?
激増する「奇形児」やがん

■フランス メディア事情
紙媒体に乗り出しはじめたWeb新聞 マードックモデルへの挑戦か
飛田 正夫

紙メディアがWebへと移行する中、フランスでは
サルコジ大統領に批判的なWeb新聞が紙メディアに進出するケースが
相次いでいる。その理由は。フランスのメディア事情を探る。

■生存のもやい直し
 企業組合あうん
 いのちと暮らしを自分たちで守る
 小林 蓮実

労働権とともに、生存権までおびやかされる時代。
社会から排除された労働者自らが、
いのちと暮らしを守る共同事業を立ち上げた。
「企業組合あうん」は、生きることを問い直す仕事集団だ。

■ホームレス取材歴一五年のルポライターが見た
 なぜ路上に元自衛官が多い
 神戸 幸夫

路上生活者の過去を聞くと、自衛隊にいた過去を語る男性が少なくない。
なぜ自衛隊員からホームレスに転落したのか。彼らは重い口を開いた。

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782号の注目記事
■改めて普天間・辺野古を問う
 渦中の伊波洋一・宜野湾市長に聞く
「普天間移設と辺野古新基地は関係ない」

辺野古か、グアムか、それとも――。
鳩山政権を揺るがす渦中の普天間基地を抱える沖縄県宜野湾市。
その市長である伊波洋一氏に普天間基地の現状を聞いた。

■辺野古沖と大浦湾の自然を守れ
 新基地建設は最悪の環境破壊
 桜井 国俊

これだけ「エコ」や「環境」が話題となりながら、辺野古の新基地建設では
貴重な自然の破壊について論議されないのはなぜか。
防衛省・沖縄防衛局の、デタラメな環境アセスを認めてはならない。

■沖縄に生きる詩人が、琉球諸島の神人ユタと語る―
 「ユタムヌ言い」
 川満 信一

歴史に名高い勝連城の麓、屋慶名ムラのユタと知り合いになってから月日が経った。ジョッキ二杯で出来上がったユタの宇宙アンテナは、NASAのキカイ装置の比じゃない。

■70年代の光と影
 革新自治体の攻防
 「社共分断」から総与党化への道
 村上恭介

■佐藤優の飛耳長目47
 グルジア大統領の挑発を抑えた欧州諸国の思慮

■水泳部員「事故死」その後
 両親が闘い続ける変わらぬ日体大の「隠蔽体質」
 小林 拓矢

二〇〇六年三月、中国での高地トレーニング中、五輪をめざしていた日体大水泳部の有望選手が「事故死」した。死因は今も明らかにされていない。大学側の「責任回避」「隠蔽」を告発すべく、両親が大学を訴えている。

■きんようぶんか
 廣瀬純の生の最小回路(12)

ネグリ/ゼメキス/マルクス
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』
『未来への帰還
―ポスト資本主義への道』