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【緊急・転送希望】上関原発反対声明文

【緊急・転送希望】上関原発反対声明文

内閣総理大臣 殿
経済産業大臣 殿
㈱中国電力 殿

「上関原発建設中止を求める、ジャーナリスト・言論文化人の会」の緊急声明

私たちは、山口県上関町田ノ浦に、中国電力が上関原発を建設しようとして、いよいよ埋め立て工事に乗り出したことを知り、いてもたってもいられず、工事の中止を求める緊急声明文の発表を決定しました。

上関原発が建設されようとしている田ノ浦は、希少動物の宝庫として知られています。
生物多様性のモデル地区と言われるこの地域は、瀬戸内海でも珍しく自然海岸が残されてきた地域でもあります。そのためここには多くの天然記念物や希少生物が息づいています。
原発に最も近い、対岸の祝島の漁民は、30年間近くも建設に反対し続けてきました。それは子孫に豊かな自然を残したいという思いからのことです。
私たちが失おうとしている自然は、かけがえのないものであり、失うと取り返しのつかないものです。

しかも今中国地方で、原発建設を強行しなければ電力が不足するという報告もありません。
この一帯が地震帯であることも、私たちが反対する理由の一つです。
ひとたび事故が起これば、それは上関町だけの問題ではなく、山口県、そして中国地方から四国・九州・関西にまでまたがる広域の問題となることは、25年前に起こったチェルノブイリ原発事故が実証しています。

中国電力には、田ノ浦の埋め立てをすぐに中止し、自然と未来を破壊する原発の建設計画を放棄するように求めます。
政府には、原発推進政策を直ちに転換して、自然エネルギー推進政策をとるよう求めます。

2010年10月17日

呼びかけ人
広河隆一(DAYS JAPAN編集長) 平井康嗣(週刊金曜日編集長)

ジャーナリスト・言論文化人による賛同人リスト一部(2010年10月22日)
1 アイリーン・美緒子・スミス 環境ジャーナリスト
2 青木 理 ジャーナリスト
3 青山貞一 東京都市大学環境情報学部教授
4 明石昇二郎 ルポライター
5 浅野健一 同志社大学教授
6 天笠啓祐 市民バイオテクノロジー情報室
7 雨宮処凛     作家・『週刊金曜日』編集委員
8 アンドリュー・デウィット 立教大学教授
9 飯田哲也     環境エネルギー政策研究所所長
10 池田佳代 OurPlanet-TV理事
11 池田香代子 翻訳家
12 石井千春    通販生活編集長
13 石川逸子 詩人
14 石川文洋 写真家
15 石坂 啓     マンガ家、『週刊金曜日』編集委員
16 井田徹治  環境ジャーナリスト
17 伊田浩之 『週刊金曜日』企画委員
18 市野和夫 元愛知大学教授
19 井上澄夫    フリージャーナリスト
20 今中哲二 京都大学原子炉実験所
21 岩本太郎 ライター
22 上野 蓮 ライター
23 鵜飼 哲 一橋大学教員
24 宇野八岳    フォトジャーナリスト
25 魚住葉子 DAYSJAPAN
26 永 六輔 ラジオタレント
27 温野まき フリーライター・編集者
28 大石芳野 フォトジャーナリスト
29 岡 真理 京都大学教員
30 葛城貞三    立命館大学先端総合学術研究科  
31 加藤登紀子 歌手
32 加納実紀代 敬和学園大学教員
33 鎌仲ひとみ 映像作家
34 鎌田 慧 ルポライター
35 神尾 京子   編集者
36 川田マリ子 日本ジャーナリスト会議
37 川田豊実 日本ジャーナリスト会議
38 川口直美  元TBSテレビプロデューサー
39 川崎 陽子 環境ジャーナリスト
40 熊切圭介 フォトジャーナリスト
41 熊本一規     明治学院大学教授
42 紅林 進 フリージャーナリスト
43 黒田光太郎  名城大学教授
44 桑原ヒサ子 敬和学園大学教員
45 小出裕章   京都大学原子炉実験所
46 河野 昭一 京都大学名誉教授、国際自然保護連合生態系管理委員会 北東アジア地域担当・副委員長
47 小室 等 フォークシンガー
48 紺野茂樹 哲学・倫理学研究者
49 コリン・コバヤシ  グローバル・ウォッチ・パリ
50 斎藤貴男 ジャーナリスト
51 崎山比早子 高木学校
52 佐高 信    評論家・『週刊金曜日』編集委員
53 佐藤秀明   写真家
54 椎名 誠 作家
55 清水昭信 元名古屋市立大学教授
56 志葉 玲   フリーランスジャーナリスト 
57 芝野由和 長崎総合科学大学長崎平和文化研究所
58 白石 草    ビデオジャーナリスト/OurPlanetTV代表
59 辛 淑玉 人材育成コンサルタント
60 菅波 完 高木仁三郎市民科学基金事務局 
61 杉村 使乃   敬和学園大学
62 杉村 昌昭 龍谷大学教授
63 砂川 浩慶 立教大学准教授
64 鈴木邦男 著作家
65 高橋 巌 日本大学教員
66 高橋邦典 フォトジャーナリスト
67 高島伸欣 琉球大学名誉教授
68 高島美登里 長島自然を守る会
69 龍村ゆかり ドキュメンタリー映画プロデューサー
70 田中三彦 著述家・翻訳家
71 田島泰彦 上智大学教授
72 武田 俊輔  滋賀県立大学 人間文化学部 地域文化学科 講師
73 田沼武能 写真家
74 辻 信一 明治学院大学教員
75 寺尾光身 名古屋工業大学名誉教授
76 どい かや  絵本作家
77 東条雅之 ジャーナリスト
78 豊田直巳  フォトジャーナリスト
79 中川 敬 ミュージシャン/ソウル・フラワー・ユニオン
80 中川真希 役者
81 中嶋啓明 通信社記者
82 那須圭子 フォトジャーナリスト
83 中野佳裕 立命館大学客員研究員
84 成田俊一   ジャーナリスト
85 西尾漠 原子力資料情報室共同代表、はんげんぱつ新聞編集長
86 西谷 修    東京外国語大学教授
87 仁藤 万友美   女性のためのすずめの木相談室
88 丹羽 理 フォトジャーナリスト
89 野村修身  市民情報研究所
90 野田隆三郎 岡山大学名誉教授
91 ノーマ・フィールド シカゴ大学
92 橋本 佳子 プロデューサー
93 橋野高明      同志社大学人文科学研究所研究員
94 長谷川公一  東北大学大学院教授(環境社会学)
95 服部孝章 立教大学社会学部教授
96 羽生のり子 在仏ジャーナリスト
97 樋口健二 フォトジャーナリスト
98 平野裕二     編集者
99 布施祐仁 ジャーナリスト
100 広瀬 隆 作家
101 福島菊次郎 フォトジャーナリスト
102 古居みずえ   フォトジャーナリスト
103 星川 淳 作家・翻訳家、
104 細川弘明 京都精華大学教員
105 本多勝一 『週刊金曜日』編集委員
106 前田実津 フォトジャーナリスト
107 松崎菊也 戯作者
108 三品真美 歌手
109 宮崎 慈    京都反原発めだかの学校
110 宮永正義     あいち自然ネット会長
111 宮本ゆき  Assistant Professor DePaul University
112 室田元美 フリーランスライター
113 森 達也     映画監督・作家
114 森住 卓 フォトジャーナリスト
115 八柏龍紀     批評家(社会哲学)
116 山口正紀 ジャーナリスト
117 山口泰子 ふぇみん婦人民主クラブ
118 山口智美 モンタナ州立大学社会学・人類学部教員
119 山田洋次 映画監督
120 横田 一     フリー記者
121 横堀幸司 映像作家
122 吉池俊子    アジア・フォーラム横浜
123 吉田 タカコ ノンフィクション・ライター
124 ヨシノユギ 立命館大学先端総合学術研究科
125 竜頭万里子 エニアグラム性格学講座・主宰
126 渡辺一枝 作家
127 渡辺葉 翻訳家
128 綿井健陽 ジャーナリスト 
129 綿貫礼子 サイエンスライター

このほか約200 人の方にご賛同頂きました。10月22日現在

820号目次


       820号目次PDF

820号の注目記事

■閉め切りから13年の諫早湾
 「もう限界です」
 ――有毒アオコで漁民らが開門調査要求へ
 永尾 俊彦

かつてはムツゴロウなどが棲息し、水質浄化能力も高かった長崎県・諫早湾が今、
有毒なアオコで汚染されている。諫早湾内三漁協のうち一つが全会一致で開門調査賛成に方針転換。
最終局面に入った開門をめぐる攻防をルポする。

■新学習指導要領
 「道徳教育」を本格的に導入
 小学校新教科書の仰天内容
 俵 義文

二〇〇三年一〇月二三日の東京都教委による「日の丸・君が代」強制指導から七年。
今度は「道徳内容」を強調した小学校教科書が、来年度から子どもたちの手に渡る。
全教科に取り込まれた「道徳教育」は、国家による子どもへの思想教育だ。

■横浜市
 使用始まった自由社版中学校「歴史」教科書
 教員らが「資料集」で大反撃
 星 徹

昨年八月、横浜市教育委員会は自由社版中学校「歴史」教科書を市内八区で採択した。
反発した教職員組合が「資料集」を作成・配布すると市教委と「つくる会」は組合を批判。
しかし、歴史研究者や市民にも採択反対の動きは広まっている。

■新 買ってはいけない154
 肌への影響が心配な柔軟仕上げ剤
 渡辺雄二

柔軟仕上げ剤のテレビCMをよく見かけます。洗濯物を柔らかく仕上げて、よい香りをつけ、しかも、肌への影響がないことをうたっています。しかし、柔軟仕上げ剤は本来必要ないものですし、肌への影響も少なからずあるのです。

■「AIG2社の株式売却」報道で考える
 保険との賢いつきあい方
 後田亨

AIGスター生命と同エジソン生命。株式譲渡のニュースにビックリした契約者は多いはず。

■佐藤優の歴史人物対談19
 フリードリッヒ・シュライエルマッハーと語る
 民族とは近現代人にとって主流の宗教

沖縄・尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件を巡り、日中双方でデモが起こっている。
戦争への道を開きかねない民族意識の高揚はなぜ起こるのだろうか。
人間の内面を重視する神学を構築し、ナショナリズムをつくり出す源泉となったと
批判されるシュライエルマッハーはこの現状をどう考えるだろうか。
民族の本質を探るとともに、危険を回避する方法を考える。

■浮躁中国
 広州「八〇後」世代の広東語防衛運動
 和仁 廉夫

「広東語のテレビ放送をやめ、普通話に」という方針に対し、
広州や香港の市民たちが反発を強めている。
これまでのネットや新聞の報道などをまとめてみた。

■高遠菜穂子リポート
 破壊と希望のイラク メソポタミアの地で出会った人々第20回
 路上でSOS 「ナオコ、いつ来る?」
 戦争孤児たちとの約束