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私に届いたこの言葉(2010年12月24日)

『週刊金曜日』2010年12月24日号の「私に届いたこの言葉」に掲載された本です。
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阿武 秀子
  
スーホの白い馬―モンゴル民話 (日本傑作絵本シリーズ) 山椒魚 (新潮文庫)
スーホの白い馬

by 大塚勇三=再話 赤羽末吉=著

¥1365
山椒魚

by 井伏鱒二=著

¥460
山月記・李陵 他九篇

by 中島敦=著

¥735
  

佐野 華英
  
因果鉄道の旅 根本敬の人間紀行

by 根本敬=著

¥1544
エースをねらえ!

by 山本鈴美香

¥499
最強伝説黒沢

by 福本伸行=著

¥580
赤色エレジー (シリーズ昭和の名作マンガ) 赤い文化住宅の初子 (F×COMICS)
赤色エレジー

by 林静一=著

¥1995
赤い文化住宅の初子

by 松田洋子=著

¥999



  

陣野 俊史
  
歌うクジラ 上 歌うクジラ 下 野生の探偵たち〈上〉 (エクス・リブリス)
歌うクジラ 上

by 村上龍=著

¥1680
歌うクジラ

by 村上龍=著

¥1680
野生の探偵たち 上

by ロベルト・ボラーニョ=著 柳原孝敬、松本健二=訳

¥2940
野生の探偵たち〈下〉 (エクス・リブリス)
野生の探偵たち 下

by ロベルト・ボラーニョ=著 柳原孝敬、松本健二=訳

¥2940
馬鹿たちの学校

by サーシャ・ソコロフ=著 東海晃久=著

¥2520



  

八柏 龍紀
  
阿Q正伝・狂人日記 他十二篇(吶喊) (岩波文庫) 腐敗性物質 (講談社文芸文庫) 芽むしり仔撃ち (新潮文庫)
阿Q正伝・狂人日記 他十二篇

by 魯迅=作 竹内好=訳

¥693
腐敗性物質

by 田村隆一=著

¥1155
芽むしり仔撃ち

by 大江健三郎=著

¥420

週刊金曜日 書評・本箱の本(2010年12月24日)

『週刊金曜日』の書評・本箱欄に掲載された本です。
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■書評

友川カズキ 歌詞集 1974-2010 ユメは日々元気に死んでゆく 極私的メディア論 広島・長崎への原爆投下再考―日米の視点
友川カズキ歌詞集 1974-2010 ユメは日々元気に死んでゆく

by 友川カズキ=著

¥3990

詩人、吼える。声は、肉の魂を引きちぎり。中村 富美子/評
極私的メディア論

by 森達也=著

¥1575

「疑う姿勢」を忘れない精神八柏 龍紀/評
広島・長崎への原爆投下再考 日米の視点

by 木村朗=著、ピーター・カズニック=著、乗松聡子=訳

¥2940

「原爆神話」を完膚なきまでに成澤 宗男/評
  

◆本箱 編集委員特集」
  
なにもない旅 なにもしない旅 (知恵の森文庫) 生きのびろ! 生きづらい世界を変える8人のやり方 悪 (考える絵本)
なにもない旅 なにもしない旅

by 雨宮処凛=著

¥720
生きのびろ! 生きづらい世界を変える8人のやり方

by 雨宮処凛=著

¥1365
考える絵本 5 悪

by 石坂啓=著

¥1365
ひみつの箱 (ビッグコミックススペシャル) 13歳から学ぶ日本の貧困―日本をむしばむ“貧困”が60分で見えてくる 反貧困―半生の記
ひみつの箱

by 石坂啓、堀田あきお=著

¥1100
13歳から学ぶ日本の貧困 日本をむしばむ“貧困”が60分で見えてくる

by ¥宇都宮健児=著

945
反貧困―半生の記

by 宇都宮健児=著

¥1785
崖っぷちに立つあなたへ (岩波ジュニア新書) 絵本処方箋 竹中平蔵こそ証人喚問を
崖っぷちに立つあなたへ

by 落合恵子=著

¥777
絵本処方箋

by 落合恵子=著

¥1575
竹中平蔵こそ証人喚問を

by 佐高信=著

¥1575
現代日本を読み解く200冊 カムイ伝講義 未来のための江戸学 (小学館101新書 52)
現代日本を読み解く200冊

by 佐高信=著

¥1470
カムイ伝講義

by 田中優子=著

¥1575
未来のための江戸学 この国のカタチをどう作るのか

by 田中優子=著

¥777
保守のヒント 世はいかにして昭和から平成になりしか 貧困なる精神 V集 (22)
保守のヒント

by 中島岳志=著

¥1890
世はいかにして昭和から平成になりしか

by 中島岳志、雨宮処凛、能町みね子、清岡智比古=著

¥1785
「戸が閉まります、お気をつけ下さい」 貧困なる精神 V集

by 本多勝一=著

¥1365
本多勝一 逝き去りし人々への想い
本多勝一 逝き去りし人々への想い

by 本多勝一=著

¥1890

週刊金曜日 書評・本箱の本(2010年12月17日)

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■書評

漱石論――21世紀を生き抜くために 切りとれ、あの祈る手を---〈本〉と〈革命〉をめぐる五つの夜話 債鬼は眠らず サラ金崩壊時代の収奪産業レポート
漱石論――21世紀を生き抜くために

by 小森陽一=著

¥2940

漱石が背負っていた「近代化」を問う阿武 秀子/評
切りとれ、あの祈る手を 〈本〉と〈革命〉をめぐる五つの夜話

by 佐々木中=著

¥2100

一気に加速する思考陣野 俊史/評
債鬼は眠らず サラ金崩壊時代の収奪産業レポート

by 三宅勝久=著

¥1470

暴走する債権回収 お上が債鬼になる日坂本 慎平/評
  

◆本箱 山村 清二(編集部)/選
  
海街diary 3 陽のあたる坂道 (フラワーコミックス) 隣のアボリジニ 小さな町に暮らす先住民 (ちくま文庫) ロック母 (講談社文庫)
海街diary 3 陽のあたる坂道

by 吉田秋生=著

¥530
隣のアボリジニ 小さな町に暮らす先住民

by 上橋菜穂子=著

¥735
ロック母

by 角田光代=著

¥550
父として考える (生活人新書) 神的批評 純粋理性批判〈1〉 (光文社古典新訳文庫)
父として考える

by 東浩紀、宮台真司=著

¥777
神的批評

by ¥大澤信亮=著

2100
純粋理性批判1

by イマヌエル・カント=著、中山 元=訳

¥940
千のプラトー 上 ---資本主義と分裂症 (河出文庫) パウロ・フレイレ「被抑圧者の教育学」を読む NO FUTURE―イタリア・アウトノミア運動史
千のプラトー 資本主義と分裂症(全3巻)

by ジル・ドゥルーズ、フェリックス・ガタリ=著、宇野邦一、小沢秋広ほか=訳

¥各1260円
パウロ・フレイレ「被抑圧者の教育学」を読む

by 里見実=著

¥2940
NO FUTURE イタリア・アウトノミア運動史

by フランコ・ベラルディ(ビフォ)=著、廣瀬純、北川眞也=訳・解説

¥2940
ゴダール、わがアンナ・カリーナ時代 ビクトル・エリセ (紀伊國屋映画叢書 2) 男よりテレビ、女よりテレビ
ゴダール、わがアンナ・カリーナ時代

by 山田宏一=著

¥2940
ビクトル・エリセ)((紀伊國屋映画叢書 2)

by 遠山純生=編集

¥2310
男よりテレビ、女よりテレビ

by 小倉千加子=著

¥1680
みんなのなやみ (よりみちパン!セ (01)) オシムからの旅 (よりみちパン!セ) 人間の条件  そんなものない (よりみちパン!セ)
みんなのなやみ

by 重松清=著

¥1260
オシムからの旅

by 木村元彦=著

¥1365
人間の条件 そんなものない

by 立岩真也=著

¥1575
自殺を防ぐためのいくつかの手がかり---未遂者の声と、対策の現場から
自殺を防ぐためのいくつかの手がかり 未遂者の声と、対策の現場から

by 渋井哲也=著

¥1575

828号目次


       828号目次PDF

828号の注目記事

■携帯電話ヘビーユースで脳腫瘍リスク3倍
 ――という結果を発表しない総務省
 植田武智

1日20分以上の携帯電話使用で脳腫瘍リスクが3倍! 総務省よ、この重大な結果を隠すな!

■連載 いのちの小説
 自殺断章 1章 絆[倒産]
 早坂 類

一九九八年、
初めてこの国の自殺者が年間三万人を超えた。
この一二年間で失われた命は三九万人以上。
去りゆく人はその最期に何を見て、何を思ったのか。
あたたかな命の痕跡をなぞる。

■編集委員も死について考えた
 中島岳志・雨宮処凛・本多勝一・石坂啓・佐高信
 司会 平井康嗣

人はいつか死を迎えますが、現代になって、日常の生活の中では
「死」と向き合う機会はますます少なくなっています。今年も多くのメディアで
「死」が特集されましたが、本誌編集委員たちに理想とする死に方はあるのか!?
座談会では、五人五色の考えが浮かび上がってきたといいますが……。

死にたくて
自殺未遂ばっかり
してきたから
今は
余生みたい――雨宮

死んじゃった後は
亡骸だから、
お好きにどうぞ
という感じ――石坂

死を美化せず、
のたれ死に
じゃなくて、
のたれ生きてやる
――佐高

死のあり方への
執着を捨てた上で、
意思の表明を
しなくては
いけない――中島

死を考えると、
地球の運命に
方向が
いってしまう――本多

■広島県警追及第二弾
 「拳銃摘発」をめぐる「疑惑の刑事」
 成澤 宗男

広島県警は以前、右翼団体構成員が「自首」して拳銃を出したと発表。だが、拳銃の出元は、県警本部の川崎進刑事が購入したという。

■東京・日野市の高幡台団地
 「強度不足」を理由に住民追い出すUR都市機構
 山口 安平

国交省は10月、事業仕分けの対象となっていた
UR都市機構の民営化を断念すると発表した。
民営化しても、14兆円におよぶ借金を返すのは
現実的に難しいというのが理由だ。
この巨額な借金が影響し、「強度不足」を理由に
住民が追い出されている団地がある。

■国を救って、民を救わずの司法
 沖縄「ガッティンナラン」訴訟判決
 田中 伸尚

靖国神社に「英霊」として無断合祀された、
沖縄戦の非戦闘員死亡者らの遺族が原告となった靖国合祀
取消請求訴訟。一〇月二六日に出された那覇地裁判決は、
追悼の自由を理由に肉親の合祀取消を求めた原告らの
請求を慰謝料も含めてすべて棄却した。

■知っているようで知らなかったお米のはなし12
 「イセヒカリ」誕生に見る米作りの極意
 佐藤洋一郎

知る人ぞ知る、幻の米「イセヒカリ」
その出自を見れば、お米つくりの未来形がそこにある、といっても過言ではないかもしれませんよ~。

週刊金曜日 書評・本箱の本(2010年12月3日)

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■書評

神様は本を読まない 組曲虐殺 毘沙門叩き
神様は本を読まない 吉野朔実劇場

by 吉野朔実=著

¥1365

能弁に語り、書評する絵。自由でいいな。悔しいくらい。陣野 俊史/評
組曲虐殺

by 井上ひさし=著

¥1260

井上自身の自画像が投影八柏 龍紀/評
毘沙門叩き

by 木内宏=著

¥1800

繰り返されるヤマトの暴力小林 和子/評
  

◆本箱 小長光哲郎(編集部)/選
  
宇宙戦艦ヤマトと70年代ニッポン マンガはなぜ規制されるのか - 「有害」をめぐる半世紀の攻防 (平凡社新書) 長崎グラバー邸 父子二代 (集英社新書)
宇宙戦艦ヤマトと70年代ニッポン

by アライ=ヒロユキ=著

¥2415
マンガはなぜ規制されるのか 「有害」をめぐる半世紀の攻防

by 長岡義幸=著

¥819
長崎グラバー邸父子二代

by 山口由美=著

¥735
上手な逝き方 (集英社新書) デートDVと恋愛 人間失格?―「罪」を犯した少年と社会をつなぐ― (どう考える?ニッポンの教育問題)
上手な逝き方

by 嵐山光三郎、大村英昭=著

¥735
デートDVと恋愛

by ¥伊田広行=著

2940
人間失格? 「罪」を犯した少年と社会をつなぐ

by 土井隆義=著

¥1575
揺れるいのち―赤ちゃんポストからのメッセージ 電磁波の何が問題か―どうする基地局・携帯電話・変電所・過敏症 >
揺れるいのち 赤ちゃんポストからのメッセージ

by 熊本日日新聞「こうのとりのゆりかご」取材班=編

¥1575
電磁波の何が問題か どうする基地局・携帯電話・変電所・過敏症

by 大久保貞利=著

¥2100
捨て石埋め草 近藤千浪遺稿集

by 近藤千浪=著

¥1500
澁澤龍彦 ドラコニア・ワールド (集英社新書ヴィジュアル版) ヘンテコピープルUSA 戦時児童文学論―小川未明、浜田広介、坪田譲治に沿って
澁澤龍彦 ドラコニア・ワールド

by 澁澤龍彦=著 澁澤龍子=編 沢渡朔=写真

¥1260
ヘンテコピープルUSA 彼らが信じる奇妙な世界

by ルイ・セロー=著 村井理子=訳

¥1995
戦時児童文学論 小川未明、浜田広介、坪田譲治に沿って

by 山中恒=著

¥2940
検察に、殺される (ベスト新書) 世界の食料ムダ捨て事情 (地球の未来を考える) デンマークのにぎやかな公共図書館-平等・共有・セルフヘルプを実現する場所
検察に、殺される

by 粟野仁雄=著

¥780
世界の食料ムダ捨て事情

by T.スチュアート=著 中村友=訳

¥1995
デンマークのにぎやかな公共図書館 平等・共有・セルフヘルプを実現する場所

by 吉田右子=著

¥2520
語り伝える東京大空襲〈第3巻〉10万人が死んだ炎の夜 (ビジュアルブック)
ビジュアルブック 語り伝える東京大空襲 第3巻 10万人が死んだ炎の夜

by 早乙女勝元=監修 東京大空襲・戦災資料センター=編

¥2310

週刊金曜日 書評・本箱の本(2010年11月26日)

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■書評

フクシ伝説 うちのとーちゃんは三冠王だぞ! 言葉はなぜ生まれたのか 超マクロ展望 世界経済の真実 (集英社新書)
フクシ伝説 うちのとーちゃんは三冠王だぞ!

by 落合福嗣=著

¥1000

オレ流二代目、規格外に“すくすく”育ちました佐野 華英/評
言葉はなぜ生まれたのか

by 岡ノ谷一夫=著 石森愛彦=絵

¥1500

幼い頃の「気づき」ずっと持ちつづけ阿武 秀子/評
超マクロ展望 世界経済の真実

by 水野和夫・萱野稔人=著

¥756

世界資本主義の変貌を読み解く片岡 伸行/評
  

◆本箱 編集部/選
  
シロ―腹切り役者は何度でもよみがえる いつか愛せる―DV(ドメスティック・バイオレンス)共依存からの回復 最後の授業 ぼくの命があるうちに
シロ 腹切り役者は何度でもよみがえる

by 中山一也=著

¥1470
新版 いつか愛せる DV共依存からの回復

by あさみまな=著

¥500
最後の授業 ぼくの命があるうちに

by ランディ・パウシュ、ジェフリー・ザスロー=著 矢羽野薫=訳

¥1575
とつぜん会社が英語になったら… 「まっとうな英語」のすすめ もしも、IH調理器を使っていたなら―家族の命の損得勘定を 携帯電磁波の人体影響 (集英社新書)
とつぜん会社が英語になったら… 「まっとうな英語」のすすめ

by 宮永國子=著 竹林卓=企画編集

¥1365
もしも、IH調理器(クッキングヒーター)を使っていたなら 家族の命の損得勘定を

by ¥船瀬俊介=著

1050
携帯電磁波の人体影響

by 矢部武=著

¥735
お葬式の真っ赤なホント 葬儀社の社長がいい葬儀社の見分け方を公開します 畜産市長の「口蹄疫」130日の闘い 私は前科者である (インパクト選書)
お葬式の真っ赤なホント 葬儀社の社長がいい葬儀社の見分け方を公開します

by 北田織=著

¥1000
畜産市長の「口蹄疫」130日の闘い

by 橋田和実=編著

¥1680
私は前科者である

by 橘外男=著 野崎六助=解説

¥2010
マンガ ユング心理学入門 (ブルーバックス) 写真の中の少年 ―沖縄発 児童・生徒の平和メッセージ 格闘する思想 - 萱野 稔人 海妻 径子 廣瀬 純 本田 由紀 白石 嘉治 岡 真理 西山 雄二 (平凡社新書)
マンガ ユング心理学入門

by マギー・ハイド=文 マイケル・マグギネス=絵 小林司=訳

¥861
詩集 写真の中の少年 沖縄発 児童・生徒の平和メッセージ

by 沖縄平和祈念資料館=編著

¥1680
格闘する思想

by 本橋哲也=編

¥819
断らない人は、なぜか仕事がうまくいく 巨龍に挑む―中国の流通を変えたイトーヨーカ堂のサムライたち- 暴かれた真実NHK番組改ざん事件―女性国際戦犯法廷と政治介入
断らない人は、なぜか仕事がうまくいく

by 田中和彦=著

¥1260
巨龍に挑む 中国の流通を変えたイトーヨーカ堂のサムライたち

by 湯谷昇羊=著

¥1680
暴かれた真実NHK番組改ざん事件 女性国際戦犯法廷と政治介入

by 「戦争と女性への暴力」日本ネットワーク=編 西野瑠美子、東海林路得子=責任編集

¥2730
これだけは知っておきたい日露戦争の真実―日本陸海軍の「成功」と「失敗」
これだけは知っておきたい日露戦争の真実 日本陸海軍の〈成功〉と〈失敗〉

by 山田朗=著

¥1470

827号目次


       827号目次PDF

827号の注目記事

■女性労組員座談会
 セクハラにきちんと向き合って!
 (出席者)小林 蓮実・根来 祐・松元 千枝
 (司会) 北村 肇 本誌発行人

労働環境の悪化とともにここ数年めざましい活躍をみせているのが労働組合。しかし、そんな労働組合でもパワハラ・セクハラの問題はタブーになっている。加盟組織が異なる女性労組員のみなさんに、実態を語ってもらった。

――武装を外していくことで、
男性自身が楽に生きられる社会になるんです。

――楽しいのは、いろんな組合が
垣根を越えて集まる集会やデモですね。

――「正義の味方」と言いながら
ウラで人を傷つけるから腹が立つんです。

■70年代の光と影 シリーズ12
 1972
 連合赤軍事件
 雨宮処凛
 
社会への回路が閉じられて
「生きづらさ」につながった 

■ハーグ密使事件が現代に問いかけるもの
 「万国平和会議」への異議申し立て
 矢嶋 宰

強い国々が形作ってきた「歴史」と「平和」。
しかしその強い国に抗い、真の「平和」を追い求めた三人の朝鮮人がいた――

■農地法の改正よりも
 「農業で儲かる」仕組みを作るのが先
 垣田達哉

農業活性化に向け農地法改正を標榜する首相。でもそれって、根本的な解決になってないんですけど。

■知っているようで知らなかったお米のはなし 11
 遺伝子組み換え技術 「どう作るか」より「何を作るか」
 佐藤洋一郎

遺伝子組み換え反対の立場から発せられた
佐藤先生の問いかけは、重い意味を持っています。
読者のみなさんのご意見、ぜひお聞かせください。

■廣瀬純の生の最小回路23
 印象の自由
 ゴダール/ボッティチェリ

ジャン=リュック・ゴダールの最新作『ゴダール ソシアリスム』が日本で公開される。作品中、パティ・スミスは次のようにうたう。「崇高だ、人生の見取図を風で書くなんて。」別の登場人物もまた言う。「カミカゼが日本語で何を意味するか知ってるか。風に神が宿るっていう意味だ。」『ソシアリスム』は「風」の映画だ。映像のなかを、次いで映像のわきを風が吹き抜け、最後には映像そのものが風となる。しかし同時にまた、風を遮ること、切断することを問う作品でもある。

■民主主義が脅かされる現場から(下)
 市民への口封じ訴訟SLAPPとたたかう人たち
 山口県・上関町 原子力発電所建設予定地
 烏賀陽弘道

批判や反対などで公的に声を上げた市民が、企業や団体から狙い撃ちにされる民事訴訟「SLAPP」。山口県・上関原発の建設現場では、地元住民を「被告」とした反対運動潰しが横行している。これも典型的なSLAPP訴訟。原告は中国電力だ。

826号目次


       826号目次PDF

826号の注目記事

■12月議会に再提出された東京都青少年条例“改定”案
 とんちんかんに拡大する表現規制
 渋井哲也

これで子どもは本当に守れるのか。東京都が一一月三〇日、都議会に提出した
都青少年健全育成条例の“改定”案を検証。あわせて「規制必要派」の主張を紹介する。

◆規制必要派 中里見博・福島大学准教授(憲法)に聞く
 人権保障の視点で改正した条例案を評価

■業界関係者匿名座談会
 AKB48やらEXILEやらでもはや末期症状?
 日本の音楽業界は大丈夫なのか――!

世間は「CD大不況」。都心の大型CDショップでさえも次々と閉店に追い込まれる一方で、「売れる」音楽といえばAKB48やEXILE、ジャニース系ばかり。この状況をどう見るか。日本の音楽の未来は大丈夫なのか。強い危機感を持つ業界関係者が話し合った。

■沖縄返還交渉の密使、若泉敬氏の“遺言”
 広大な米軍基地は歴代政府の怠慢
 具志堅 勝也

「県外移設」を主張した仲井眞弘多知事の続投で、米海兵隊普天間飛行場はどうなるのか。
筆者は、背景に沖縄返還時と同じ構図があるとし、国外移設は可能だと主張する。

■「夢」と「悪夢」を与えた抗がん剤イレッサ(下)
 「がんだから、生きたかった」
 小西 恵

副作用の少ない夢の新薬といわれた抗がん剤イレッサで、八一九人が命を落とした。
莫大な死亡者数を生み出した要因は、薬そのものの欠陥だけではない。
市販前から作られた「宣伝」で、患者たちはまっとうな選択権を奪われたのだ。

■知っているようで知らなかったお米のはなし 10
 どっちも本家?コシヒカリとコシヒカリBL
 佐藤洋一郎

今現在、コシヒカリとコシヒカリBLが
同居状態のコシヒカリ業界(?)。
なんか、さっぱりわけがわからないんですけど……。

■特定社会保険労務士・イナゲが教える
 不払いの残業代を取り戻せ! 下
 稲毛由佳

不払い残業代を会社に請求したものの、全然払ってくれない……という場合は、労基署や裁判所を利用する方法があります。

■ラップを使うと健康にも環境にもよくないんだyo~
 沢木みずほ

便利だからとついつい使ってしまうラップ類。気をつけないとかなりアブナイのです。