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857号の注目記事

共通番号制

{社会保障の充実}の裏で
権益拡大狙う総務官僚

国民一人ひとりに番号を割り当てて所得や年金、
医療などの情報を管理する番号制度の大綱が決まった。
番号法案(仮称)として今秋の臨時国会に提出される見込みだが、
新たな大型利権として省庁間の綱引きが激化している。

瀬下 美和

節電電力の買い取りを拒否する関西電力
どうしてPPSの電気を活用しない?

電力の送発電分離議論で注目を集めるPPS。もっと活用されてしかるべきだと思います。

植田武智

悲願の米国・カナダ抜きのラ米一大機構発足は延期

チャベス大統領の緊急手術が内外に与えた波紋

伊高 浩昭

著者に聞く

内澤旬子

聞き手
藤井誠二

38歳で乳癌の手術をして以来、
自分の身体に「主導権」を取られ、
身体にとって気持ちいいことを優先したら―
なぜかどんどん元気になっていったんです。

セシウム牛が比較的安全な牛に変わりうる!

チェルノブイリ原発事故の教訓を活かせ

山内 正敏

『新聞研究』がボツにした
原発報道批判記事㊤

「安全神話」崩壊でも
変わらぬ日本新聞協会

日本新聞協会には、国内の主要な新聞社や通信社、テレビ局一三三社が加入している。
その機関誌『新聞研究』(月刊)が、自ら依頼した原稿を不掲載とした。
日本のマスコミを代表する組織は「言論・表現の自由」をどう考えているのか。
ボツにするのが当然な問題原稿だったのだろうか。
広く読まれるべき原稿だと考える小誌は、以下にその明石昇二郎さんの
原稿全文を掲載する。読者諸賢の判断を乞う。

明石 昇二郎

国 鉄 闘 争   事 実 上 終 結

24年の歳月とこれから

オホーツク沿岸の闘争団を訪ねて

戦後最大・最長の争議となった国労闘争団の解雇撤回闘争。
過去の総括とこれからの展望を安易に語れるほど、
長年の月日の重みは軽くはない。
いま、組合員たちは何を考え、どこへ進もうとしているのか。

本誌取材班

当事者、雇用交渉を断念

JR、採用差別で最後まで責任取らず

1987年の国鉄分割・民営化の際に起きたJR採用差別事件は、
最後の課題だった雇用問題でJRが責任を取らないまま事実上終結した。
労働者の人権を破壊した国鉄改革の非人間性が改めて問われる。

荒木 健次

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856号注目記事

■対談 渡辺京二×田中優子

熊本を拠点に物を書き続けてきた作家・渡辺京二さん。
今回、『黒船前夜』(洋泉社)で大佛次郎賞を受賞した作家の渡辺さんと、渡辺さんを敬愛する田中優子・本誌編集委員が、「共同体と個人」「近代」「人間」などをめぐり語り合った。

一人ひとりがどんな佇まいで、どんな風に人との関係を築いていくのか、これだと思います。

自分たちで完結できる世界、そういう世界を自分のものにするしか人類の生きる道はないと思う。

■浮躁中国
 艾未未氏拘束の波紋
 「警察統治国家」に未来はあるか
 麻生 晴一郎

中国の現代アートのアーティスト、艾未未氏が突然に拘束され、二カ月半後、保釈された。
世界的に有名な人物ですら、理由なき拘束を受ける。
この事件を国際社会は見過ごしてはならない。

■表現の自由の危機か   
 実り多き協力関係か
 美術評における検閲で侃侃諤諤

本誌でも毎週掲載するさまざまな「カルチャー評論」。たとえば美術評なら、編集部に依頼された書き手が美術館で取材し、原稿を書く。しかし最近、美術館側から編集部に「掲載の条件として、原稿の内容を事前にチェックしたい」と要求されるケースが増えている。到底受け容れられないジャーナリズムの「生命線」か。それとも、記述の正確さを期するための有効な「協力関係」か。本欄レギュラー執筆者の間でも、意見は分かれた。

必要
何度も助けられました。

信頼関係で成り立つ「慣行」
報道側の無理解にも責任が
樋口ヒロユキ ひぐち ひろゆき/サブカルチャー・美術評論家

拒否
すべて断ってきました。

「検閲」を受け容れることは批評の存立基盤の否定です
中村富美子 なかむら ふみこ/ジャーナリスト

反対
もっと議論しましょう。

停滞に直面する美術業界
「真の批評」の不在も原因
アライ + ヒロユキ 美術・文化社会批評

■岐路に立つ被爆地・長崎
 平和宣言に「脱原発」の文字は入るのか
 西岡 由香

■「防蚊加工Tシャツ」なんて 許せないぞ!
渡辺雄二

■残夢 第18回
 いごっそう
 鎌田 慧

■実は夏場の飲みものだった甘酒
 お酒から健康飲料へ
 沢木みずほ

てっきり冬の飲みものだと思ってました。夏の弱った体に最適だそうですよ。

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855号の注目記事

■原発と電力のウソ

■「原発の電気は安い」は本当か
 これだけの大惨事を前にして発想を疑うのだが、”原発推進派” が巻き返しに躍起になっている。いわく、戦後復興は原発の安い電気のおかげ、原発を再稼働させないと大停電が起きる……。大新聞やテレビが報じない原発と電力のウソを特集する。
 熊本 一規

■東電が隠す 足りる?足りない? 夏の電力

 福島第一原子力発電所の事故収束がままならないなか、東京電力は夏の電力需給逼迫に鑑み、管内の需要者に対して15%の節電を呼びかけている。原発が動かないから電力が足りないのか。東電がひた隠しにする夏の電力を検証する。
西尾 漠

●全ての原発が停止しても電力は大丈夫!

■23年前から予想されていた大津波
東電社内で消された危険信号

 東日本大震災と同じような大津波が、約1100年前にも仙台平野を襲っていた証拠が見つかったのは1988年のことだ。約1000年ごとに3回襲来した痕跡が地層に残されており、当時から「次」がいつでもおかしくない状況だった。東京電力は津波の危険性を何度も警告されていたが、黙殺し続けた。震災後、東電の首脳が「想定外だ、免責だ」と言うのを聞くたびに、この組織が深く病んでいるのを感じる。
添田 孝史

■チェルノブイリのデータはなぜ改竄されるのか
国際原子力マフィアIAEAの正体

 この国際機関に対し、以前から世界の環境団体のみならず、医師や科学者からも多くの批判が出ているのはなぜか。その役割が、核についての真実を隠蔽することにあるからだ。
成澤 宗男

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854号の注目記事

■歴史・公民
 中学校教科書採択の年
 育鵬社版・自由社版もNO!
 俵 義文

歴史歪曲・日本国憲法敵視の教科書が二種類出ている。
今年は中学校教科書の採択が行なわれる。
各地での教科書展示会が終わり、八月末までに行なわれる採択は山場を迎えている。

■「大学の死、イングランド方式」
 ニック・クドリー
 アンジェラ・マクロビー
 解説・翻訳 本橋哲也

昨年末、かつてない激しい抵抗を伴いながら可決したイギリスの学費値上げ法案。ここに異議申し立ての理論的支柱となる論文を紹介する。問題の核心は、3.11を体験した日本社会では、より明確になる。

■地球のための化学物質講座2
 化学物質と放射性同位元素
 中地重晴

◆タイトル見て引いたアナタ! 戻ってきて~!
 要するに「化学物質」と「放射性物質」の違いとは何か、というお話なのですよ。

■東京電力の正体6
 原発推進メディアの癒着
 フジ株主総会で噴出した株主の怒りを聞け
 横田 一

 「脱原発」提案で大荒れとなった東京電力の株主総会。
 翌日にはその東電から元社長が「再就職」している大メディアの株主総会も揺れた。
 原発推進メディアとの癒着を再び問う。

■原発被災者の苦しみは届いているのか
 まったく反省していない東電の経営者たち
 佐高 信

 六月二八日に行なわれた東京電力の株主総会。経営陣の責任追及、
 脱原発提案が挙がったが、委任状が優先され予定調和の内容となった。
 総会の一部始終を見ていた評論家・佐高信の目にはどう映ったのか。

■対談 重松清×中島岳志
 3・11後も続く日常
 ゆっくりしみこむような言葉を

 加藤も東電も、自己の問題のはず。
 自己の中にある加藤や東電と
 向き合わなければならない――中島

 いろんなことを和らげながら
 行なっていく。そのなだめる
 ものが大事だと思うんです――重松

■佐藤優の飛耳長目63
 検察と癒着する経済官僚が日本の闇権力を作り出す
       

853号目次


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853号の注目記事
■自民党・法案審議入り拒否の亡国度
 新エネルギー利権をめぐる主導権争いか
 横田 一

■東京電力の電気予報は本当か?
 「本日のピーク時供給力」への疑念
 植田武智

東京電力管内で始まった電力使用状況情報。でもこのデータって本当に本もの?

■船長らが貴重な証言
 「まつしま」と「きたかみ」が遭遇した「3・11の大津波」
 桂 博史

東日本大震災後、テレビでは陸上に押し寄せる大津波の映像や目撃した人々の証言が繰り返し流された。しかし解説や語られる言葉が曖昧で情緒的だと海上交通などにくわしい筆者は言う。海上保安庁の巡視船「まつしま」が記録した映像から大津波の真実を伝える。

■地球のための化学物質講座1
 2020年までに日本は変わらなければ
 中地重晴

7~9月は化学物質をテーマにお届けしましょう。
人間は化学物質とどのようにつきあっていけばよいのか。
気になる放射性物質問題にも触れていきますよー。

■ツイッターで宣言した「原発難民」
 会津・豆腐屋さんの“廃業”
 米元 文秋

ツイッターで発信された福島県会津地方で豆腐屋を営むある男性の叫び。
福島第一原発からは約一一〇キロメートル離れている土地で彼は廃業を決断した。
お店の「最後の日々」を取材した。

■アルンダティ・ロイが語る世界の危機
 「資本主義と民主主義は限界に達している」
 聞き手 雨宮処凛/本橋哲也

インド出身の作家、アルンダティ・ロイさんが、国際文化会館・牛場フェローシップの招きで三月に初来日した。ロイさんは米国のイラク・アフガン戦争の際、正義や自由擁護の視点から鋭い批評を繰り広げ、世界的に注目を浴びた。日本での公開講演は東日本大震災のために中止されたが、小誌のインタビューは地震発生の数時間前に行なわれたので、ここにお届けできる運びとなった。

◆一四歳のストレートな思い
 反原発 を掲げるアイドル
 藤波心さんの「ココロ」