おしらせブログ 週刊金曜日から定期購読者の皆様へのおしらせを掲載しています。

869号目次


             869号目次PDF

《869号注目記事》

対談 「フクシマ」を語るということ
二項対立の狭間でこぼれ落ちた物語
開沼博×中島岳志

ある枠組みをもって住民たちについて語ろうとしている人の
その枠組みこそが、もっとも強烈な植民地主義者の態度。――中島

原発があるという幸せを、無意識的にせよ選んでしまっていたことを、
どれだけ自分たちに引きつけて考えるのか。――開沼

大阪パチンコ店放火殺人事件
絞首刑は合憲か違憲か、裁判員裁判で異例の審理が行なわれた
粟野 仁雄

二年前の七月に大阪市此花区のパチンコ店がガソリンをまかれて放火され、
五人が死亡した無差別殺人事件をめぐる裁判員裁判。
「絞首刑はその残虐性から憲法違反か」という異例の審理が行なわれ、
死刑存置論者の刑法学者として知られる土本武司氏が弁護側証人となった。

「企業の社会的責任」を考える4
政府は頼りにならないから企業の力が欠かせない
河口真理子

地球規模で起きる環境問題や貧困問題。
政治に頼っていても、いっこうに解決しない。
というわけで、企業の出番なのでした。

黒風白雨16
大逆事件死刑執行一〇〇年
宇都宮 健児

辻元清美の永田町航海記リターンズ
番外編
より悪くない方を選択し続ける

昨年、約一五年間所属した社民党を辞め無所属になった辻元衆議院議員が九月、民主党に入党届けを出した。与党に「しがみつく」のか、本当に民主党でやっていけるのか、連立政権のいま何を目指すのか、本誌編集長が聞く。

聞き手・平井 康嗣(本誌編集長)

前原さんが以前よりリベラルに感じますが、辻元さんの影響?(平井)
安保の考え方などは対極ですが、そういう人ほど対話しないと(辻元)

原発震災とヒッピー・コミューン
福島原発から逃れ逃れて避難旅
もう一つの別の暮らしに出会った
高崎 咲耶子

震災と、それに続く原発事故から逃れて西へ西へと避難。
そこには、原発を支える都市文明とは異なる、
ゆったりとした時間の流れ、豊かなつながりがあった。

「こぞ見てし秋の月夜は照らせども」
写真・文 前田 実津

福島・獏原人村で今年も「満月祭」を開催

日本のヒッピー・コミューンの源流
あぱっち

お詫びと訂正(10月21日号)

10月21日号(868号)22~23ページの表「食品の出荷停止リスト&各種基準値データ」のうち、「秋元湖、檜原湖及び小野川湖並びにこれらの湖に流入する河川、長瀬川(酸川との合流点から上流の部分に限る)、福島県内の阿武隈川(支流を含む)」範囲で出荷が停止されているのは、「イカナゴの稚魚」ではなく「ヤマメ」でした。イカナゴは全域で出荷停止となっています。お詫びして訂正いたします。

868号目次


       868号目次PDF

《868号注目記事》
●70年代の光と影20

保革伯仲時代ゆえに司法の右旋回を狙った青法協攻撃
宇都宮健児

●市民による食品放射能汚染測定
ネットワークの形成へ
植田武智

行政まかせにしておけない放射能汚染。市民が測り、データを共有する、ネットワークが求められている。

●TPP参加で82%が犠牲に農業が壊滅し、金融保険分野がくわれる
植草 一秀

●現状と解説
要注意!東電の原発事故賠償問題
監視を怠れば、また水俣病の二の舞に
おしどり マコ

福島第一原発であれほどの大事故を起こしながら、
東京電力は誠意を持って賠償に臨む姿勢を見せていない。
このままだと過去の公害病のように、ろくな賠償もないまま無用に時間が長引きかねない。

●きっかけは「3・11」?!
名古屋でも急増する震災婚
その意外な理由
平野 宗彰

大災害が起きた後は結婚する人が増える――はよく聞く話。3・11をきっかけにした「震災婚」が話題だが、被災地から遠い名古屋でも着実に増えている。なぜか。原因は「あの地震」への不安だった。

●震災離婚
原発事故が引き裂いた男女の絆

見えない放射能の脅威は夫と妻の関係にも亀裂をもたらした。
政府への怒り、夫妻の苦悩と葛藤、そして将来への不安……。
福島県から避難することを選んだ六人が、赤裸々に語った。

867号目次


       867号目次PDF

867号の注目記事
■映画『天皇ごっこ』大浦信行監督インタビュー
 見沢知廉の{不完全さ}こそが魅力
 聞き手・北村 肇(本誌発行人)

■廣瀬純の生の最小回路31
 すべてのうちにすべてがある
 柄谷行人/ジャック・ランシエール

九月一一日の東京・新宿での反原発デモの最中、一二人が逮捕された。釈放後、
そのうちのひとりから興味深い話を聞いた。取り調べの際に警官から「何がやり
たいデモなのか、まるで理解できない」と告げられたと言うのだ。

■添加物だらけのたくあんに沢庵禅師も泣いているかも
 沢木みずほ

日本が世界に誇る健康発酵食品、たくあん。でも、真っ黄色のたくあんにはだまされないで。

■残夢 第26回(最終回)
 遺言
 鎌田慧

■座談会
 中学校教科書の検定と採択終わる
 「自公」と変わらぬ
 民主党政権の教育政策
 俵 義文・高嶋伸欣・星 徹

四年に一度の中学校教科書の採択が終わった。
民主党政権になって初めての検定・採択で、改善を期待した人たちも多かった。
しかし、「自公」時代以上のタカ派文教族が主導する政権では何も変わるはずはなかった。これからも「つくる会」系教科書の採択を許さないように地道な活動を続けるしかない。

■新買ってはいけない166
 渡辺雄二

はやりの「インドメタシン」。
知られざる側面について

■TOKYO IS 038 世田谷区
 気象のおしえ
 文=後藤繁雄 + 写真=小山泰介

お詫びと訂正(10月7日号)

10月7日号 〈「原子力安全神話」に加担した全裁判官一覧〉の記事中、
20ページにある「福島第2原発3号炉」の最高裁判事のお名前が間違って
おりました。お詫びして以下のように訂正いたします。

遠藤光男(前日弁連司法修習委員長、弁護士)
井嶋一友(前最高検次長検事、元法務省刑事局長)
藤井正雄(前大阪高裁長官)
大出峻郎(前内閣法制局長官)
町田顕 (最高裁長官)

866号目次


      866号目次PDF

866号の注目記事
北九州市教育委員会 文部科学省文教政策の実験場
異常な「分限降格」処分と闘う元教頭
藤本 修子

市の教育委員会の職務権限である「分限処分」を教育委員会にかけずに行ない、その体裁を整えるために偽造した「公印」を捺した公文書まで作成する。事件のあった二〇〇五年には、全国の「希望」降格の約一割が北九州市に集中している。いったい北九州の教育界に何が起こっていたのか。

国策捜査
脱税を指南したとして有罪判決を受けた八木宏之コンサルタント会社社長
検察と比肩するタブーと化した国税の{狙い撃ち}捜査

青木 理

残夢 第25回 再審ならず

鎌田慧

南スーダン 鳴り響く歓声の底で燻り続ける火種

写真・文 丸山 耕

佐藤優の飛耳長目66
オバマ大統領発言問題で玄葉外相の対応は誠実か

革命児 市川猿之助が最後に頼る「血」
中川 右介

九月二七日、歌舞伎役者・市川亀治郎の猿之助襲名と、俳優・香川照之の歌舞伎デビューが発表された。
業界内では「意外」と言える血縁での襲名。確執があった親子の復縁。これらの裏には何があるのか。

茨城県東海村は「脱原発」へ向かうのか?
危なかった東海第二原発
星 徹

今年三月の東日本大震災によって、茨城県東海村の東海第二原発も危険な状況に陥りかけた。
村長の口から飛び出したのは「脱原発」発言。しかし、議会からは賛否の声が……。

「こういった国には原発を持つ資格はない」(村上村長)