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884号目次


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〈884号注目記事〉
●原発を建てられるように「基準」を作っていた
 原子力安全の最高責任者2人を国会事故調が追及!
 伊田浩之

人口過密な日本には原発を建てることができないので、建てられるように基準を作っていた――驚愕の事実が原子力安全委員長から語られた。

「理科系の学問を積んで安全行政をやってきたということではない」
寺坂信昭
前原子力安全・保安院長

「安全審査指針類に色々な意味で瑕疵があった」
班目春樹
原子力安全委員長

●新自由主義と大学
 再生のために必要なこと
 大学はどう変容してきたのか
 大内 裕和

小説や哲学といった人文学あるいは人文知は、国や社会のあり方を
根本的に批判する力を育む。市場主義に基づいた新自由主義が強まる中、
大学経営までも短視眼となり、大学は企業が望むような人材の養成所と化した。
中でも、人文知の軽視は顕著だ。卒業・入学シーズンの今、
グローバル経済下での大学の変容を「知の現場」から問題提起する。

●所管省庁争いは総務省の圧勝?!
 共通番号制 マイナンバー法案が国会に上程
 瀬下 美和

●連載 数字が見抜く理不尽ニッポン
 第九回 金持ちの社会保険料負担率アップを!
 武田 知弘

税金だけでなく社会保険料でも金持ち優遇は鮮明だ。
億万長者と庶民の実質税負担はほとんど変わらない。
たとえば年収八〇〇万円以上の社保料を一般並みに上げるだけで、
年金問題はただちに解決するのだ。

●福島だより
 がれき処理をめぐって

放射能に汚染されてしまったがれきをどこで処理するかで、
日本全国に広がる温度差。
これこそ3・11後をどう生きるか、私たちに突きつけられた現実――。

●飲水思源 第8回 松本重治という先達

「鈴木東民を尊敬しているのか」と聞かれ、「尊敬している。鈴木さんに社の命運を賭けている」と答えた徳間康快。戦後の読売争議では、徳間も青年

部長として闘うが、1946年7月15日付で「退社ヲ命ス」という辞令が下る。

●浮躁中国
 台湾総統選の:影の主役”92年コンセンサス
 本田 善彦

1月に行なわれた台湾総統選は、現職の馬英九が再選をはたした。
その裏には、選挙後半になってにわかに浮上した「92年コンセンサス」の存在が見逃せない。