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週刊金曜日 書評・本箱の本(2012年6月15日)

『週刊金曜日』の書評・本箱欄に掲載された本です。
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■書評

それをお金で買いますか――市場主義の限界 高津川―日本初の女性眼科医 右田アサ 3・11万葉集 復活の塔: March 11 Man'yōshū FUKUSHIMA〝The Tower of Resurrection〟
それをお金で買いますか 市場主義の限界

by マイケル・サンデル=著 鬼澤忍=訳

¥2200

一貫して揺るぎがない共同体的な理念に基づく倫理的判断 佐々木 敦/評
高津川 日本初の女性眼科医右田アサ

by 若倉雅登=著

¥1680

「弱者」への温かい眼差し 伊藤 氏貴/評
3・11万葉集 復活の塔

by 彦坂尚嘉、五十嵐太郎、芳賀沼整=編著

¥1890

光を放つ行動とことば 岡村 健/評
  

◆本箱 小長光哲郎(編集部)/選
  
妻たちの介護―在宅介護で孤立しないために 伝え上手な患者になる! ──「医者と何を話してよいかわからない」あなたへ【便利な3つの「気持ち伝達シート」つき】 菊池和子写真集「命の限り 筋ジストロフィーの青年と家族」
妻たちの介護 在宅介護で孤立しないために

by 中村和仁=著

¥1785
伝え上手な患者になる! 「医者と何を話してよいかわからない」あなたへ

by 平松類=著

¥1470
命の限り 筋ジストロフィーの青年と家族 菊池和子写真集

by 菊池和子=著

¥2100
あなたのひとり旅 (末盛千枝子ブックス) 餓鬼者(がきもん)―共に学び、共に生きる子どもたち 命を結ぶ―加藤登紀子・対談
あなたのひとり旅

by M.B.ゴフスタイン=画 谷川俊太郎=訳

¥1890
餓鬼者(がきもん) 共に学び、共に生きる子どもたち

by 松森俊尚=著

¥2100
命を結ぶ 加藤登紀子・対談

by 加藤登紀子=著

¥1575
バーンスタイン わが音楽的人生 山と山小屋
バーンスタイン わが音楽的人生

by レナード・バーンスタイン=著 岡野弁=訳

¥4410円
山と山小屋 週末に行きたい17軒

by 小林百合子=文 野川かさね=写真

¥1575




週刊金曜日 書評・本箱の本(2012年6月8日)

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■書評

山口百恵 赤と青とイミテイション・ゴールドと (朝日文庫) ローマ法王に米を食べさせた男  過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか? 育鵬社教科書をどう読むか―中学校歴史・公民
山口百恵 赤と青とイミテイション・ゴールドと

by 中川右介=著

¥987

絶妙なバランス感覚と距離感で「総体としての山口百恵」描き出す 桃江 メロン/評
ローマ法王に米を食べさせた男 過疎の村を救ったスーパー公務員は何をしたか?

by 高野誠鮮=著

¥1470

嫌われ者からスーパー公務員へ 鈴木 沓子/評
中学校歴史・公民 育鵬社教科書をどう読むか

by 子どもと教科書全国ネット21=編

¥1890

わかりやすさ一貫して追求 齋藤 一晴/評
  

◆本箱 北村肇(本誌発行人)/選
  
「熊取」からの提言―怒れる六人の原子力研究者たち エネルギー進化論: 「第4の革命」が日本を変える (ちくま新書) 蜩ノ記
「熊取」からの提言 怒れる六人の原子力研究者たち

by 小林圭二=編著

¥2100
エネルギー進化論  「第4の革命」が日本を変える

by 飯田哲也=著

¥819
蜩ノ記

by 葉室麟=著

¥1680
震える牛 バックラッシュの生贄 フェミニスト館長解雇事件 サムスン帝国の光と闇
震える牛

by 相場英雄=著

¥1680
バックラッシュの生贄 フェミニスト館長解雇事件

by 三井マリ子、浅倉むつ子=編著

¥1470
サムスン帝国の光と闇

by 裵淵弘=著

¥1470
オカルト  現れるモノ、隠れるモノ、見たいモノ 恐山: 死者のいる場所 (新潮新書)
オカルト 現れるモノ、隠れるモノ、見たいモノ

by 森達也=著

¥1575円
恐山 死者のいる場所

by 南直哉=著

¥735




週刊金曜日 書評・本箱の本(2012年6月1日)

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■書評

世渡り 万の智慧袋 江戸のビジネス書が教える仕事の基本 会社員とは何者か? ─会社員小説をめぐって ユルかしこい身体になる 整体でわかる情報ストレスに負けないカラダとココロのメカニズム
世渡り万の智慧袋 江戸のビジネス書が教える仕事の基本

by 田中優子=著

¥1260

西鶴の描く商人の姿の背景に21世紀日本の社会構造が見えてくる 北村 肇/評
会社員とは何者か? 会社員小説をめぐって

by 伊井直行=著

¥2520

「会社」をめぐるユニークな文学論 佐々木 敦/評
ユルかしこい身体になる 整体でわかる情報ストレスに負けないカラダとココロのメカニズム

by 片山洋次郎=著

¥1260

身体からみた情報化社会 小林 和子/評
  

◆本箱 宮本有紀(編集部)/選
  
エンデの遺言 ―根源からお金を問うこと (講談社プラスアルファ文庫) アジアを抱く―画家人生 記憶と夢 さよならアトミック・ドラゴン
エンデの遺言 根源からお金を問うこと

by 河邑厚徳+グループ現代=著

¥880
アジアを抱く 画家人生 記憶と夢

by 富山妙子=著

¥3045
さよならアトミック・ドラゴン 核と原発のお話

by 西岡由香=マンガと文 藤田祐幸=監修

¥945
独裁者の最強スピーチ術 (星海社新書) 辺境を旅ゆけば日本が見えた 真夜中のパン屋さん 午前1時の恋泥棒 (ポプラ文庫)
独裁者の最強スピーチ術

by 川上徹也=著

¥861
辺境を旅ゆけば日本が見えた

by 伊藤千尋=著

¥1470
真夜中のパン屋さん 午前1時の恋泥棒

by 大沼紀子=著

¥672
卵をめぐる祖父の戦争 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1838) 辰巳芳子 スープの手ほどき 和の部 (文春新書)
卵をめぐる祖父の戦争

by デイヴィッド・ベニオフ=著 田口俊樹=訳

¥1680円
辰巳芳子 スープの手ほどき 和の部

by 辰巳芳子=著

¥1200




899号目次


      899号目次PDF

〈注目記事〉
●「利権ありき」でスパイ事件化か
 中国を刺激しただけで終わった1等書記官の外登法違反騒ぎ
 春名幹男

『読売新聞』が1面トップで報じて大騒ぎになった :スパイ疑惑”。だが、事実を詳細に追うと疑問ばかり浮かぶ。かりに官僚が国内政局へ利用しようとしたとすれば、その罪は大きい。

●反中派に利用された世界ウイグル会議
 水谷 尚子

中国政府に {弾圧} されているウイグル人の境遇はたしかに悲惨だ。
だが、彼ら彼女らを支援することと反中を軽々しく叫ぶことは違う。
ウイグル問題解決に誠意を尽くしてきた筆者が、真に必要な取り組みを提言する。

●故郷の地に眠りたい
 中国に残された朝鮮人「慰安婦」
 写真・文 安世鴻

ニコンサロンでの写真展が予定されていた「重重―中国に残された朝鮮人元日本軍『慰安婦』の女性たち」は、右翼からの抗議を受けたニコン側から一方的に中止を告げられた(詳細は六月八日日号で既報)。安氏の伝えたかったものは何か。展示されるはずだった作品のひとつを紹介する。

●日本の原発がやってくる村
 いまベトナムにある「安全神話」
 写真・文 木村 聡

福島第一原発事故の収束や原因解明も迷走状態なまま、
日本の原発がベトナムに輸出される。現地で見えてきたのは、
過去、日本が原発立地に使った手法そのままだった。

●「チェルノブイリ同盟」副代表 ヴェリキン氏インタビュー
「避難の権利」を認定した「チェルノブイリ法」とは

●札幌・姉妹のSOSはなぜ届かなかったか
「餓死」や「孤立死」を防げない生活保護行政
 雨宮 処凛

「不正受給」が注目されているが、生活保護の日本での補捉率は三割ともいわれている。
本来必要としている人が受給できず、死に至るケースが後を絶たない。
札幌・姉妹餓死事件を追った。

●対談 佐高信×ピーター・バラカン

本誌でさまざまな方と対談している編集委員・佐高信。本人はド演歌好きだが、お相手がそうとは限りません。以前、矢野顕子さんとの対談では「そんな愚問は初めて」と返されました(二〇〇八年二月二九日号)。今回のゲストは海外の音楽に精通するブロードキャスター、ピーター・バラカンさん。間を取り持ったのは今回も、佐高の幼なじみで名音楽プロデューサー・三浦光紀さん。親友の与えた試練となるか、はたまためでたく意気投合となりますか……。

日本人は初対面から5分もたたないうちに、どこの大学出てるか探り合ってるでしょ(笑)
あるいは名刺交換がステイタスの確認だったり。
――バラカン

社長でもない平社員が「ウチの会社」とか言いますしね。
いっそ名刺も名前より会社名の方を大きくしたら?と思うんですけれど。
――佐高

こんな小さな島国が、なぜ世界第2位の経済大国にならなきゃいけないのか不思議です。
そのためにどれだけの犠牲を払ったことか。
――バラカン