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週刊金曜日 書評・本箱の本(2012年7月27日)

『週刊金曜日』の書評・本箱欄に掲載された本です。
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■書評

世界が土曜の夜の夢なら  ヤンキーと精神分析 東京プリズン 蕎麦屋の常識・非常識 (朝日新書)
世界が土曜の夜の夢なら ヤンキーと精神分析

by 斎藤環=著

¥1785

「気合とアゲアゲ」で武装したヤンキー美学の空虚な正体とは倉本 さおり/評
東京プリズン

by 赤坂真理=著

¥1890

天皇の戦争責任を忘れるのではなく伊藤 氏貴/評
蕎麦屋の常識・非常識

by 片山虎之介=著

¥756

名店でも堂々と蕎麦を楽しむために白井 基夫/評
  

◆本箱 野中大樹(編集部)/選
  
しあわせに働ける社会へ (岩波ジュニア新書) あれからの日々を数えて: 東日本大震災・一年の記録 「辺境」からはじまる―東京/東北論―
しあわせに働ける社会へ

by 竹信三恵子=著

¥861
あれからの日々を数えて 東日本大震災・一年の記録

by NHK取材班=著

¥2310
「辺境」からはじまる 東京/東北論

by 赤坂憲雄、小熊英二=編著

¥1890
朝鮮半島問題と日本の未来: 沖縄から考える (沖縄大学地域研究所研究叢書) なみだふるはな 巨大津波は生態系をどう変えたか―生きものたちの東日本大震災 (ブルーバックス)
朝鮮半島問題と日本の未来 沖縄から考える

by 姜尚中=著

¥1575
なみだふるはな

by 石牟礼道子、藤原新也=著

¥1995
巨大津波は生態系をどう変えたか 生きものたちの東日本大震災

by 永幡嘉之=著

¥1050
池波正太郎 「自前」の思想 (集英社新書) 自由貿易という幻想 〔リストとケインズから「保護貿易」を再考する〕
池波正太郎  「自前」の思想

by 佐高信、田中優子=著

¥756円
自由貿易という幻想 リストとケインズから「保護貿易」を再考する

by エマニュエル・トッドほか=著

¥2940




905号目次

       905号目次PDF

905号の注目記事

●自壊する民主党1
 後は自公と連立して生き残るつもりか
 本誌取材班

●原初の森が泣いている
 高尾山 敗れたり 敗訴をめぐる不思議の数々
 辰濃 和男

先祖代々「殺生禁断」の教えにより「一木一草」が守られてきた高尾山。
霊気をたたえるほどの原初の森には、一三〇〇種の植物が生息する。
しかしこの度、高尾山を守ろうとする人々の意志を踏みたおす形で
高度成長期の計画道路がこの山の主となってしまった。

●脱 混迷ニッポン
 エネルギーも食料も自給自足
 この村から日本を変えたい
 楠クリーン村村長 三田村諭
 山岡淳一郎

電気もガスも水道もない山口県の山の中に、ソーラーパネルを設置し、牛やニワトリを飼い、自給自足できる「楠クリーン村」をつくった三田村村長。「後継創業」として茶畑も復活させ、自立のモデルをつくりたいという。

●福島から遠く離れて4
「絶望こそが希望である」
 うのさえこ

変わること、変えること。
私たちは変わることをただ待つのではなく、
変えることができる存在であることを、教えてくれる言葉です。

●新自由主義者も喜ぶ発送電分離には要注意
とにかく東電の解体と経営者の個人責任追及を
対談 斎藤貴男×佐高信

株主総会の茶番劇、電気料金の値上げ……東京電力経営陣の辞書に「反省」という言葉はあるのか。佐高信本誌編集委員が理想の経営者とする木川田一隆元東電会長に対し、批判的な斎藤貴男さん。お互いの意図や東電解体について語り合った。

権力側にとって
受忍論は絶対的な武器。
認めるかどうかで全てが変わる

電力を足がかりに
新自由主義構造改革が
また広がることを恐れる

●隠蔽続く福島原発事故
東電への強制調査も必要
菅直人・前首相単独インタビュー
聞き手/伊田浩之・編集部

東京電力福島第一原発の事故対策に菅直人首相(当時)が過剰介入し、事故を拡大させたという批判がある。一方、それは「脱原発依存」を唱えた菅氏に責任を押しつけようとする、政官財マスコミが一体となった原子力ムラの工作だとする分析もある。菅氏自身はどのように考えているのか。

●双葉町避難所は“姨捨て山”か?
 埼玉県の廃校で暮らすお年寄り約二二〇人
 瀬川 牧子

東京電力福島原発のお膝元だった福島県双葉町。全町民約六八〇〇人が県内外に避難しているが、うち町役場ごと移転した埼玉県の廃校校舎には約二二〇人のお年寄りがひっそりと暮らす。

週刊金曜日 書評・本箱の本(2012年7月20日)

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■書評

レ・ブルー黒書――フランス代表はなぜ崩壊したか オリンピックと商業主義 (集英社新書) 石の綿―マンガで読むアスベスト問題
レ・ブルー黒書 フランス代表はなぜ崩壊したか

by ヴァンサン・デュリュック=著 結城麻里=訳

¥2310

竜巻状になって渦まく「負の感情」 こんなんじゃ、とても勝てやしない陣野 俊史/評
オリンピックと商業主義

by 小川勝=著

¥777

カネの流れで見るもう一つの五輪史鈴木 沓子/評
石の綿 マンガで読むアスベスト問題

by 松田毅、竹宮惠子=監修

¥1365

アスベストの被害 視覚的に伝える粟野 仁雄/評
  

◆本箱 白井基夫(編集部)/選
  
東京の片隅からみた近代日本 幕末・明治期キリスト者群像 〈身売り〉の日本史: 人身売買から年季奉公へ (歴史文化ライブラリー)
東京の片隅からみた近代日本

by 浦辺登=著

¥2100
幕末・明治期 キリスト者群像

by 木越邦子=著

¥1890
〈身売り〉の日本史 人身売買から年季奉公へ

by 下重清=著

¥1890
近代日本最初の「植民地」沖縄と旧慣調査 1872-1908 近代東京の私立中学校―上京と立身出世の社会史 (MINERVA人文・社会科学叢書) スポーツ哲学の入門-スポーツの本質と倫理的諸問題-
近代日本最初の「植民地」沖縄と旧慣調査

by 平良勝保=著

¥7140
近代東京の私立中学校 上京と立身出世の社会史

by 武石典史=著

¥6300
スポーツ哲学の入門 スポーツの本質と倫理的諸問題

by シェリル・ベルクマン・ドゥルー=著 川谷茂樹=訳

¥2730
スポーツ哲学の入門-スポーツの本質と倫理的諸問題- フィリピン民衆vs米軍駐留
射こまれた矢 能登恵美子遺稿集

by 能登恵美子=著

¥1050円
フィリピン民衆vs米軍駐留 基地完全撤去とVFA

by ローランド・G・シンブラン=著 新田準=訳

¥2100




週刊金曜日 書評・本箱の本(2012年7月13日)

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■書評

日露戦争とサハリン島 (スラブ・ユーラシア叢書10) 極北 原子野のバッハ―被曝地・東京の三三〇日
日露戦争とサハリン島

by 原暉之=編著

¥3990

遺棄された「支配の記憶」と「主語」の所在を問い直す八柏 龍紀/評
極北

by マーセル・セロー=著 村上春樹=訳

¥1995

失われた世界で生き続ける意味倉本 さおり/評
原子野のバッハ 被曝地・東京の三三〇日

by 山口泉=著

¥3990

鬼気迫る波動発する40万字北村 肇/評
  

◆本箱 小長光哲郎(編集部)/選
  
原発から見えたこの国のかたち (-) 鎌仲監督 vs. 福島大学1年生: 3.11を学ぶ若者たちへ (子どもの未来社ブックレット) 私はがんで死にたい―ホスピス医が決めている最期
原発から見えたこの国のかたち

by 鈴木耕=著

¥2100
鎌仲監督vs福島大学1年生 3.11を学ぶ若者たちへ

by 鎌仲ひとみ、中里見博=編著

¥735
私はがんで死にたい ホスピス医が決めている最期

by 小野寺時夫=著

¥1470
風のひと 土のひと―医(いや)す立場からの伝言 町づくろいの思想 自分を探さない旅
風のひと 土のひと 医(いや)す立場からの伝言

by 色平哲郎=著

¥1680
町づくろいの思想

by 森まゆみ=著

¥2520
自分を探さない旅

by 吉田友和=著

¥1680
芸術実行犯 (ideaink 〈アイデアインク〉) 丹波の生活衣―明治・大正・昭和の着物と暮らし
芸術実行犯

by Chim↑Pom=著

¥987円
丹波の生活衣 明治・大正・昭和の着物と暮らし

by 丹波生活衣振興会=著

¥2625




週刊金曜日 書評・本箱の本(2012年7月6日)

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■書評

毒婦。 木嶋佳苗100日裁判傍聴記 ダイドー・ブガ: 北ビルマ、カチン州の天地人原景 Q&A DV(ドメスティック・バイオレンス)事件の実務
毒婦。 木嶋佳苗100日裁判傍聴記

by 北原みのり=著

¥1260

「男と女」の断絶の深さにあらためて愕然とし、目が離せない雨宮 処凜/評
ダイドー・ブガ 北ビルマ、カチン州の天地人原景

by 吉田敏浩=写真・文

¥2415

生きる邪魔をする国家など要らない松村 洋/評
Q&A DV(ドメスティック・バイオレンス)事件の実務

by 榊原富士子=監修 打越さく良=著

¥3150

DVに遭ったら? まさに「指南書」坂本 洋子/評
  

◆本箱 平井康嗣(本誌編集人)/選
  
雇用、利子、お金の一般理論 (講談社学術文庫) 東電株主代表訴訟 原発事故の経営責任を問う 忘却に抵抗するドイツ: 歴史教育から「記憶の文化」へ
雇用、利子、お金の一般理論

by ジョン・メイナード・ケインズ=著 山形浩生=訳

¥1575
東電株主代表訴訟 原発事故の経営責任を問う

by 河合弘之=編著

¥1575
忘却に抵抗するドイツ 歴史教育から「記憶の文化」へ

by 岡裕人=著

¥1890
ルネサンスごはんは放射能にもたやすく負けない: 旨いごはんは日々の健康と内部被曝に強い身体をつくる ルポエッセイ 感じて歩く 観光コースでないソウル―歴史の息吹を感じる旅 (もっと深い旅をしよう)
ルネサンスごはんは放射能にもたやすく負けない

by 弓田亨=著

¥1260
ルポエッセイ 感じて歩く

by 三宮麻由子=著

¥1890
観光コースでないソウル 歴史の息吹を感じる旅

by 佐藤大介=著

¥1680
日本の石炭産業遺産 砕かれた大地に、ひとつの場処を---アナレクタ3 (アナレクタ 3)
日本の石炭産業遺産

by 徳永博文=著

¥2310円
アナレクタ3 砕かれた大地に、ひとつの場処を 2011

by 佐々木中=著

¥2100




904号目次


       904号目次PDF

〈904号注目記事〉
●民主党政権で強まる情報統制
 国民を丸裸にする一方で「国家機密」に隠れる官僚たち
 田島泰彦×福島みずほ

言論・表現の自由が脅かされている。民主党政権で法規制をたくらむ動きが活発化しているのだ。約10年前の自公政権時代には、「個人情報保護法案」「人権擁護法案」「青少年健全育成基本法案」「有事法制」などが批判を浴びた。あのときは「国民一人ひとりの人権救済」などを建て前にしていたが、今回は「我が国の利益を守り、国民の安全を確保する」など国家利益が正面に出ている。

●広渡清吾・日本学術会議前会長に聞く
「原発依存のリスク評価を行なうのは、市民社会だ」
 聞き手 村上朝子

東日本大震災、福島第一原発事故後の昨年七月から九月末まで、人文・
社会科学系の学者として初の日本学術会議会長を務めた広渡清吾氏。
震災後の対応を通して見えてきた科学者の社会的責任について聞いた。

●自由と創造のためのレッスン
 処置なしの愚か者たちと生きる
 廣瀬純

恥も外聞もなく原発再稼働に踏み出した「愚か者」たちに首相官邸前デモは何を期待するのか。その問いに、水俣病=「チッソは私であった」と言い切った一人の人間の生き方が、この世界を信じ、生きる力を問い返す。

●福島で中学生が「プールに入りたくない」!
 「復興」で風化する原発事故
 平舘 英明

福島県内の公立の各小中学校では、今夏からプールの授業が再開され、
「3・11」以前に回帰する動きが急速に強まっている。学校「復興」のかげで、
放射能の不安に怯えながら福島で生きる子どもや保護者の声なき声をひろった。

●映画 『汚れた心』
 同胞が憎み合う深い悲劇性が切々と
 寺脇研

●新・買ってはいけない175
調味料の進化系「ぽん酢ジュレ」増粘多糖類に要注意だ
渡辺雄二

●入札裏工作、裏金処理、原発利権……
 水谷建設 元社長恐喝事件の黒い背景を追う
 本間 誠也

新党を旗揚げした小沢一郎元民主党代表の政治資金問題で耳目を集めた
「水谷建設」が、再び難題を抱え込んでいる。
背後には「闇社会」との根深い関係や「原発利権」も見え隠れしている。

すべての原発をなくそう(『週刊金曜日』からのメッセージ)

2012年7月16日に東京の代々木公園で行なわれた「さようなら原発10万人集会」で配布した『週刊金曜日』からのメッセージです。

     すべての原発をなくそうPDF(6605KB)

「革命」とは、なんだろう。
あることを知って、考え方がまる
っきり変わってしまうことだ。
昨年の東京電力の福島第一原発事
故の暴力、
原発事故によっていまも不安を抱
えている人たち、
原発を金のなる木にしてきた大人
たち、
これらにまつわる知識を急速に、
大量に知った、はずだ。
そうしたら、今までと違って、「原
発はおかしい」としか思えなくな
った、はずだ。
「原発、ごめんだ」
「原発、いらない」
である。
ならば、「革命」は起きた。
昔にはもう戻らない。
今日、ここにも来た。
だったら、どうしたらいい。
「原発、動かすな」であり、
「原発、なくそう」だよ。
それが、この「革命」の言葉だ。
このちっぽけな雑誌は今日も歩く。
言葉の力を信じて。
『週刊金曜日』編集長 平井康嗣

903号目次


       903号目次PDF

〈注目記事〉
■コールドジャパン
 日本は外国人にとって暮らしやすい国か

七月九日、新たな外国人管理制度が全面施行された。
新入管制度は、「中長期在留者」を主たるターゲットとして、
治安管理の牙を躊躇なくむき出しにしている。
外国人を分断、選別し、排除しようとする日本。
これでは、クール(格好いい)じゃなくて
コールド(冷たい)・ジャパンではないだろうか。

■差別極まる「新入管法」
 境分 万純

昔のようなあからさまな差別はなくなっても、「在日」の人々が民族名を名乗れない社会は変わっていない。
また、たとえ名乗ろうとしても、奪われてしまうことも、ある――。

■金稔万[キムイムマン]裁判が日本社会に問うもの
 名から人を生きる
 中村 一成

◆不起訴処分にこれだけの疑問 スラジュさん事件
 原田成人

■ポルトガルに移住して
 日本人にとっても住みにくいニッポン
 川島 めぐみ

経済効率最優先の競争社会に嫌気がさし、
日本を飛び出してポルトガルに移住した。異国の地で、
外国人として暮らす筆者は、日本をどうみているのか。

902号目次


       902号目次PDF

〈注目記事〉
●電磁波被曝は「公害」
日本でも予防と救済を
加藤 やすこ

国際がん研究機関(IARC)は昨年、無線周波数電磁波の「発がん性」を認め、
日本でも専門家以外を巻き込んで健康問題を研究する動きが始まった。
そこで『本当に怖い電磁波の話―身を守るにはどうする?』を出版し、
ジャーナリストとしてこの問題にかかわる二人に最新情報を報告してもらう。

◆携帯電話の発がんリスクは?
 植田 武智

●いまだに残るオウム真理教の謎

今年に入り旧オウム真理教の事件における特別手配犯の三人が全員逮捕された。これでオウムが引き起こした数々の事件の謎は解明されるのか。関係者が一堂に会し、語り合った。

◆徐裕行
目が見えない中、精神が崩れていくって
すごく陥りやすい状況ではないか

◆森達也
麻原がサリン散布の指示に至った要因について
今はある程度の仮説を持っている

◆野田成人
最終的な決断は麻原でなければできない

◆鈴木邦男
オウムはレベルが高く、精神的にも
修行を徹底的にやったと思っていた

●仮処分決定で開催された「慰安婦」写真展を妨害工作?!
 地に堕ちた三菱グループ:世界のニコン;
 新藤 健一

●警戒区域の家畜を救うひとつの方法
 被曝した家畜のための「アルカディア牧場」
 さかもとよしこ

警戒区域に取り残された家畜たち。法律の壁に阻まれ、救出もままなりません。
彼らの命をつなぐ試みが始まっていますが、この方法でしか助けられないのです。

●「保険適応外」で解禁して一年、約5万シート処方とも
 緊急避妊剤ノルレボ 適正使用の課題は重く
 伊豆百合子

●満腹の情景 第7回 最古の集団給食
 写真・文 木村 聡

●国連持続可能な開発会議リオ+20
 大きな後退のなか、かすかな希望を灯し続けるために
 古沢 広祐

 20年前、リオの「地球サミット」で提唱された「持続可能な発展」の理念を、どのように実現していくのか――。約100カ国の首脳が6月20日から22日まで同地に集まり、今後10年の経済・社会・環境のあり方を議論した。本会議と、NGOらによるピープルズサミットの様子を、それぞれの参加者が報告する。

◆もうひとつのリオ+20
 ピープルズサミットで訴えた「脱原発」
 安在 尚人