922号目次
2012年11月30日9:00AM|カテゴリー:目次一覧|admin
〈注目記事〉
●財務省主導の民自公大連立実現か
小谷 洋之
いま政党名を覚えても、それが投票日まであるかどうかわからないのが現状だ。生
き残りを賭け、政党の離合集散が繰り返されるだろう。政策のすりあわせと数合わ
せが、現在も行なわれている。そしてそれは選挙後も続いて、憲法改定へとつなが
る民自公大連立政権が樹立する可能性も高い。
●「維新」橋下徹氏はナポレオンになるか
佐藤 優
総選挙後、時間をおかずに民主党が解党する可能性があると筆者は分析する。では
注目すべき政党はどこか。安倍晋三総裁が率いる自民党なのか。それとも、石原慎
太郎前都知事が代表になった日本維新の会なのか。選挙結果次第では、日本が帝国
主義的傾向を一段と強めかねない。危険性はどこにあるのか。
●世界はネットで政治参加している
市川 裕康
「アラブの春」や首相官邸前デモなど、インターネットの普及に伴うソーシャルメ
ディアの活用が、民主主義の発露に果たす役割は今日とても大きい。米国や韓国な
ど、選挙活動でも大きな影響を与えているソーシャルメディアだが、ネット選挙が
解禁されていない日本では活用は難しいのか。
●国家と資本の奴隷から脱却せよ
白石 嘉治
ネオリベラルな欲望、安倍晋三の欲望、竹中平蔵の欲望、橋下徹の欲望、原発の欲
望、消費税の欲望、TPPの欲望……総選挙後に予想される国家と資本の強権の悪
夢に、理性による批判は無力だ。かれらの欲望の奴隷となることを断ち切るには、
みずからの欲望を生き直すしかない――。
●被災地が知らない「震災復興」の妨害
地元業者による県外業者排除の談合疑惑
成田 俊一
宮城県が発注した被災地の復旧・復興工事を受注した名古屋市の企業が、地元仙台
の業者から組織的に資材供給を妨害されている実態が明らかになった。宮城県土木
部も公正取引委員会東北事務所も調査に乗り出している。復興特需の裏で何が起き
ているのか。現地取材をした。
●国の認可ナシでも思川開発は国からの補助金を受給
まさのあつこ
利水・治水という本来の機能ではなく、カネを引っ張る装置としてのみ期待される
ダム。結果としての「水余り」││。栃木県の思川開発事業では、国の認可も、認
可の前提となる水の利用計画等もないまま、国の補助金が給付され続けていること
がわかった。
●カネミ油症救済法
根治できないのなら「難病指定」を被害者を救済できるのか
明石 昇二郎
発覚から四四年が経ち、ようやく総合的な救済法が成立したカネミ油症事件。
しかし、次世代への影響が懸念され、真の「救済」になるか危ぶむ声もある。