本誌「憲法キャンペーン」を始めるにあたって(下)
2017年11月1日6:25PM|カテゴリー:お知らせ|admin
『週刊金曜日』キャンペーンをはじめるにあたり、編集委員のメッセージを掲載します。
雨宮処凛
「日本は戦争しない国」「軍隊がない国」。
世界に流通するそんな「イメージ」に、私たちは自分が意識するより多くの恩恵をきっと受けてきた。そんな「日本のイメージ」が過去になった時、一体何が起きるのだろう。
安倍首相がしようとしているのは、そういうことだ。共に学び、考え、発信するために、『週刊金曜日』をプラットフォームに使ってほしい。
石坂啓
孤独な闘いをしている友人がいたら、この一冊を渡したい。ここにくれば連携できるよと励ませる。
無邪気に現政権を信じる友人にも一冊届ける。ことばで足りないのなら活字の力も使ってほしい。
そして自分の手もとにも一冊。未来が不安になったときに、ここでもう一度味方に会えて、考えを強くできる。まだ頑張ることができると、『金曜日』を手にして思う。
宇都宮健児
第48回衆院選の結果を受けて、安倍政権はいよいよ「壊憲」に乗り出す可能性が強くなりました。
大手メディアが権力のチェック機能を喪失してしまっている現在、『週刊金曜日』は安倍政権にはっきりと「ノー」を突きつけている雑誌です。
『週刊金曜日』の読者の拡大は、安倍政権の壊憲策動を阻止する大きな力となります。『週刊金曜日』の読者拡大にご協力下さい。
落合恵子
この社会を、もの言えば唇寒し、にさせないように。
表現や報道の自由をなんとしても確保し続けるために。
ひとりひとりの個が、自分の人生を自由に充分に平和に「生ききる」権利を、誰にも何にも侵害されないように。
個としてのネットワークをさらに強く、さらに深く、いま再びのスタートの時!
佐高信
既成のメディアの批判はもちろんしなければならないが、私たちの自前のメディアを育てることも必要だろう。私たちの声と国会の声が大きく食い違っている現在、それは急務である。 スポンサーのない独立独歩の雑誌であるこの『週刊金曜日』を是非みなさんの手で大きく育ててもらいたい。本誌はみなさんの武器になる雑誌なのだ。
田中優子
今回の衆議院選挙は、日本がゆっくりと軍事化と軍需産業への道を進むのか、別の道を選択するのかの分かれ目だったと思う。
すでに道は選択された。今後、政府が何を進めるのか、産業界はどう動いているのか、『週刊金曜日』は事実に向き合って報告する役割がある。多くの読者に、その後押しをしていただきたい。
中島岳志
立憲主義を破壊した上での憲法改正は、この国の屋台骨を崩壊させてしまいます。立憲主義を保守することのできない安倍内閣に、憲法改正を進める資格はありません。
まずは、憲法をめぐる慣習と常識、ルールを取り戻す必要があります。それが保守の役割のはずです。
私たちは憲法の文言の問題を超えて、憲法のあり方そのものを死守しなければなりません。
本多勝一
「権力は腐敗する。絶対的権力は絶対的に腐敗する」──歴史学者J・E・アクトンの警句は、森友・加計問題を引き起こした安倍政権にまさにあてはまります。腐敗を監視して未然に防ぐための最も有効な働きを示してきたのがジャーナリズムです。ニセモノのジャーナリズムがはびこるなか、ホンモノの『週刊金曜日』を一人でも多くの方にお勧め下さい。