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815号の注目記事

■小川真吾 NPO法人テラ・ルネッサンス ウガンダ駐在代表
 トラウマ抱えた元子ども兵の「自立」をめざす支援活動
 山岡 淳一郎

大人たちに誘拐され、使い捨ての「殺人マシーン」である「子ども兵」として、日々、暴力に曝されてきた子どもたち。トラウマを抱えた元子ども兵たちを、地域の中で、いかに経済的、社会的な「自立」をさせられるか。支援者にとっての大きな課題となる。NPO法人テラ・ルネッサンスのウガンダ駐在員である若き日本人が、国際支援の最前線で奮闘している。

■破壊と希望のイラク 第19回
 日本の技術生かす復興支援はできないか
 砂漠で太陽エネルギー発電を
 高遠菜穂子

■元工作員のスーザン・リンダウアー氏の証言
 CIAは「9・11」を事前に知っていた! 中
 いま暴かれるブッシュのウソ

CIAは「9・11」事件発生の前月、
着々と「テロ攻撃」が迫るのを知って異様な緊迫感に包まれた。
そしてそれを政府に知らせるべく、絶望的な努力を始める。

■生きている労組
 JMIU日本アイビーエム支部
 どこまで社員を追い詰めるのか
 自殺事件も隠蔽の日本IBM
 野村 昌二

連日のように企業が発表する「早期希望退職者募集」は、クビ切りと同義である。二〇〇八年に大量のリストラを行なった日本IBM。今度は、三年間で五〇〇〇人という新たなリストラを、就業規則の変更といった巧妙な手法を使い、水面下で推し進めようとしている。その渦中で起きた社員の自殺。そこから見えてきた、日本IBMの正体とは。退職に応じない社員を待ち受けている底なし地獄とは。

■手塚治虫が生きてたら、断固闘ったはず
 [対談]伊東乾・石坂啓

マンガと性表現についてどう考えたらよいのか。故・手塚治虫氏に師事し、1980年代に『キスより簡単』で人気を集めた石坂啓・本誌編集委員に、伊東乾さんが迫る。

■単独インタビュー
 鈴木宗男 衆議院議員(新党大地代表)
 「官僚支配打破のために 闘い続ける」

最高裁第1小法廷(金築誠志裁判長)は9月7日、
鈴木宗男衆議院議員の上告を棄却する決定をした。
鈴木氏は、旧北海道開発庁や林野庁を舞台に
受託収賄や斡旋収賄など四つの罪に問われている。
鈴木氏は決定に異議を申し立てたが、異議が退けられれば
懲役2年・追徴金1100万円とした1・2審判決が確定し、収監される。
一貫して無実を主張する鈴木氏に単独インタビューした。

◆全面可視化が検察官にも利益をもたらす
 佐藤 優

◆権力は本来国民の正義のなかにある
 松山千春

■誌上対談
 ベトナム戦争の実態
 『ハーツ・アンド・マインズ』『ウィンター・ソルジャー』の証言
 石川文洋・本多勝一

ベトナム戦争終結前後に制作された『ハーツ・アンド・マインズ』(一九七四
年)と『ウインター・ソルジャー』(一九七二年)は、それぞれアカデミー賞
長編ドキュメンタリー賞とベルリン国際映画祭インターフィルム賞を受賞した
ものの、当時はマスコミが黙殺。映画評はほとんど出なかった。ところが二〇
〇一年の「9・11」以後のアフガニスタン、イラク戦争を契機に三〇年ぶりに
見直され、日本でもこの夏から初めて劇場公開されている。映画を通して見え
てくる侵略の実態について、ベトナム戦争当時、現地で取材にあたった二人が
語り合う。