827号目次
2010年12月10日9:00AM|カテゴリー:目次一覧|admin
827号の注目記事
■女性労組員座談会
セクハラにきちんと向き合って!
(出席者)小林 蓮実・根来 祐・松元 千枝
(司会) 北村 肇 本誌発行人
労働環境の悪化とともにここ数年めざましい活躍をみせているのが労働組合。しかし、そんな労働組合でもパワハラ・セクハラの問題はタブーになっている。加盟組織が異なる女性労組員のみなさんに、実態を語ってもらった。
――武装を外していくことで、
男性自身が楽に生きられる社会になるんです。
――楽しいのは、いろんな組合が
垣根を越えて集まる集会やデモですね。
――「正義の味方」と言いながら
ウラで人を傷つけるから腹が立つんです。
■70年代の光と影 シリーズ12
1972
連合赤軍事件
雨宮処凛
社会への回路が閉じられて
「生きづらさ」につながった
■ハーグ密使事件が現代に問いかけるもの
「万国平和会議」への異議申し立て
矢嶋 宰
強い国々が形作ってきた「歴史」と「平和」。
しかしその強い国に抗い、真の「平和」を追い求めた三人の朝鮮人がいた――
■農地法の改正よりも
「農業で儲かる」仕組みを作るのが先
垣田達哉
農業活性化に向け農地法改正を標榜する首相。でもそれって、根本的な解決になってないんですけど。
■知っているようで知らなかったお米のはなし 11
遺伝子組み換え技術 「どう作るか」より「何を作るか」
佐藤洋一郎
遺伝子組み換え反対の立場から発せられた
佐藤先生の問いかけは、重い意味を持っています。
読者のみなさんのご意見、ぜひお聞かせください。
■廣瀬純の生の最小回路23
印象の自由
ゴダール/ボッティチェリ
ジャン=リュック・ゴダールの最新作『ゴダール ソシアリスム』が日本で公開される。作品中、パティ・スミスは次のようにうたう。「崇高だ、人生の見取図を風で書くなんて。」別の登場人物もまた言う。「カミカゼが日本語で何を意味するか知ってるか。風に神が宿るっていう意味だ。」『ソシアリスム』は「風」の映画だ。映像のなかを、次いで映像のわきを風が吹き抜け、最後には映像そのものが風となる。しかし同時にまた、風を遮ること、切断することを問う作品でもある。
■民主主義が脅かされる現場から(下)
市民への口封じ訴訟SLAPPとたたかう人たち
山口県・上関町 原子力発電所建設予定地
烏賀陽弘道
批判や反対などで公的に声を上げた市民が、企業や団体から狙い撃ちにされる民事訴訟「SLAPP」。山口県・上関原発の建設現場では、地元住民を「被告」とした反対運動潰しが横行している。これも典型的なSLAPP訴訟。原告は中国電力だ。