798号目次
2010年5月14日9:00AM|カテゴリー:目次一覧|admin
798号の注目記事
■NTTvs.リサイクル業者
裁判で表面化した不正の数々
通信機器の違法海外転売の実態
寺園 敦史
アナログからデジタルへの移行に伴い、大量の通信機器が「廃棄」され、大規模な違法海外転売が横行
――NTTとリサイクル業者の裁判によってその不正の仕組みが明らかになった。
■辻元清美の永田町航海記リターンズ
政治をめぐる風景は変わったのか
鳩山総理の甘い発想も変えなくては
■廣瀬純の生の最小回路(16)
すべてが語る すべてを語る
プラトン/ランシエール/フローベール
プラトン『国家』には次のような一節がある――「国家が生じるのは、各人がひ
とりでは自足できず、数多の物に不足を感じるからだ〔……〕。人は、或る物に
不足を感じるときには或る人と結びつき、別の物に不足を感じるときにはまた別
の人と結びついてきた。このように不足が多岐にわたるゆえ、複数の人がひとつ
の同じ住居に集合し互いに助け合うようになった。そして我々はこの協同組織を
“国家”と名付けたのだ。」ここで前提とされる各人の無力と不足、そしてそこか
ら導かれる分業の必然性――近年、邦訳刊行が相次ぐジャック・ランシエールの
仕事はすべて、この前提と必然性を覆す試みとなっている。
■中国製毒入りギョーザ事件
容疑者逮捕で募る不安と不信
垣田達哉
中国側の不可解な説明で納得できるわけがない。かえって深まる謎・謎・謎。
■金曜日で逢いましょう
佐喜眞道夫さん
普天間の爆音響く美術館
反戦芸術の普遍的価値広める
アフガニスタンの戦場に海兵隊を送る前線で、
反戦画を展示する男の意志とは。
■新連載
佐高信のお墓紀行
渡辺治右衛門 銀行家(清光寺)
これほどまでに墓はその生を語るのか、と私は息をのむ思いだった。
■編集長×編集長
小悪魔ageha 中條寿子さん×週刊金曜日 北村肇
(モデルは応募の中から
面接して選ぶんですか?)
撮影に呼んで、いきなりカメラの前に立ってもらうんです。
誌面の上で、どれだけかわいくなれるかがすべて。
「誰にも似ていないか」「苦労してる感じがあるか」――。
この子は人気が出る、という判断は外さない自信があります。
部数が増えるほどいいとは思っていません。
『小悪魔ageha』を本当に必要としている
女の子だけが読んでくれる、
ずっと深夜放送的な雑誌でいたいんです。