自公タカ派政権が始まる
再び自民・公明連立政権が始まる。軍隊の復活を明言して政権についたタカ派内閣だが、当面は「改憲」を封じ込め、力を入れるのは「アベノミクス」と言われる景気対策だ。が、そもそも格差・貧困を生み、原発安全神話を唱えてきたのは自公政権だった。その検証も反省もなく、「脱原発」の民意にも耳を貸そうとしない。われわれはどこに反撃と希望の糸口を見出せばよいのか。
●アベノミクスは見せかけの景気対策だ! 横田 一●「個」を捨て「公」を押しつける自民党憲法草案 人権を守らない憲法は近代憲法ではない 植野 妙実子改憲勢力が躍進したことにより、戦後初の憲法改正発議がなされる可能性が出てきた。自民党が昨年四月二七日に出した「日本国憲法改正草案」が実現したら日本はどんな社会になってしまうのか。●あなたも参加できる脱原発への取り組み エネルギーシフトのカギは「地域と市民」 高橋 真樹二〇三〇年代までの原発ゼロ政策を見直すとの発言が安倍晋三総理から出るなど脱原発への道が遠のいたように見えるが、市民による自然エネルギーへの取り組みが希望だと筆者。全国で展開されている代表的な例をいくつか紹介する。●「もうオッサン政治にはうんざりや」 政治に喝!世界を救う全日本おばちゃん党 猪熊 弘子マッチョでキナ臭い「オッサン政治」が日本をダメにしたと立ち上がった自称「おばちゃん」たち。戦争も核も弱い者いじめも嫌いで、子育てや介護を助け合う「おばちゃん」こそが社会を変える! ●雇用・労働破壊の現場から 年収二〇〇万円の壁にあえぐ一八三〇万人の非正規労働者 松元 千枝深刻化する格差・貧困だが、そもそも大企業を優遇し正社員を減らし、こうした社会を作ったのは自民・公明連立政権だった。雇用と労働が破壊された現場からは、新政権に期待する声は聞かれない。●今こそ東アジアの平和構築を ナショナリズムと対決し隣国との信頼を深めよ 子安 宣邦東アジアにおける相互的な国家主義的緊張は、安倍自民党の勝利をもたらした。予想される日米同盟強化による国家戦略、改憲を公約する国内政策にどう対抗するのか。
- 元検察特捜部のエース田中森一が語る 社会の「どぶの中身」を見つづけて
- 『週刊金曜日』を読む2012年11月分 「怒りの声」を「静かな祈り」に
- エネルギーの自給自足村を訪ねて ドイツはこうして脱原発を選んだ
- 浮躁中国52 金馬奨騒動があぶり出した台湾映画の課題
- 白馬村 住民登録拒否問題 「ぼくだけなぜ教科書もらえないの」
- エコ貯金で行こう! 1 私たちが預けたおカネの行方
- 佐藤優の飛耳長目 80 森本敏防衛相発言と沖縄主権回復の動きの加速