戦争法案と
デタラメ国会
「戦争法案」について安倍晋三首相は7月13日、自民党役員会で「私も丁寧に説明してきて理解は進んできた」と話した。理解は確かに進んだ。戦争法案は違憲立法であり危険を増大させることがはっきりしたのだ。廃案以外の選択肢はない。民主主義が問われている。
- 戦争は、「本当に止める!」
安保関連法案の強行採決の日程が噂され始めた6月半ば、東京と沖縄で市民の「怒りの声」を撮影した。燻り続け、スパーク寸前にまで高ぶった怒りは、戦後日本が“建前”としてきた憲法の理念と、蔑ろにしてきた現実のツケが交差する所にあるように見える。
- 衆院特別委「戦争法案」強行採決への道
『産経』を使って「維新の党」分断をはかる橋下徹
- 4兆円超の日豪潜水艦共同開発に前のめり
安倍政権がひた走る「死の商人」国家への道
安倍晋三首相が戦争法案の成立に突き進む口実は中国脅威論だ。そして、軍事産業もそのことで大儲けしようと企てている。このままでは日本は国際社会で不名誉な地位を占めることになる。
- 「反対」144、「慎重」181、「賛成」6
「戦争ほど、残酷なものはない」の想い
戦争法案や集団的自衛権の行使容認について全国331の地方議会が「意見書」を可決している。そのうち「反対」の意思を示した議会は144議会にのぼり、「慎重」が181議会、「賛成」は6議会にとどまる(7月9日付『朝日新聞』)。いま地方議会で何が起きているのか。
- 佐藤梓・八王子市議インタビュー
「1940年と状況が似ていませんか?」6月24日、東京都八王子市議会は安保法制「賛成」の意見書を可決した。数の力では自民・公明両党に敵わなかったが、意見書を提案した自民党議員らに有無を言わせぬ質問を浴びせたのは、4月の市議選でトップ当選(初当選)を果たした佐藤梓市議(社民)だ。
- 歴代首相の集団的自衛権違憲論
安倍内閣は1月に国会が始まって以降、歴代内閣の「集団的自衛権行使は違憲」という憲法解釈を覆した理由も、その「行使」が合憲だとする根拠も一切説明できていない。首相が意味のない答弁を繰り返せば繰り返すほど、過去の政府見解が重くのしかかってくる。
- 急先鋒の憲法学者・小林節が語る
安倍首相の採点結果は0点
安全保障関連法案に反対する学者の会の賛同者が9700人を超えた(7月14日現在)。だが、安倍首相は耳を傾けようともしない。なぜなのか。自民党の勉強会で約30年間講師を務めた憲法学者・小林節さんに、佐高信本誌編集委員が聞いた。
- 安全保障関連法案に反対する学者の会の抵抗
「運動の盛り上がりで阻止できる」 - 二見伸明・元公明党副委員長に聞く
「公明党よ、世俗的利益は捨てて、問題に真摯に向き合え」6月12日の「憲法行脚の会」に参加して、古巣の公明党に檄を飛ばした二見伸明元公明党副委員長。“集団的自衛権を容認した閣議決定は誤り、安保法制は違憲”と言い切る。
- 芥川賞作家・三田誠広氏に聞く
「文学者として戦争法案に反対する」戦争法案に反対して広がっているデモや集会には、かつてベトナム戦争に抗議して闘った学生たちの世代が多く参加している。その世代の一人として、現状況について発言する。
- 米軍基地を抱える福生市
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