緊急特集
安倍政権が脅える
トランプ大統領
かつて「泡沫候補」としか思われていなかったドナルド・トランプ氏が米大統領選を制し、第45代大統領に就任することが決まった。英国のEU離脱よろしく、「まさか」は起こる。経済も軍事も日米同盟一辺倒できた安倍政権と、この政権を後ろ支えしている霞ヶ関の官僚たちは大慌てだ。
- 国家中枢の「想定外」
- 時代の帰趨読めない与党に
野党は統一候補で全面対決の構え - 組閣に影響力を発揮か
軍事・エネルギーの「トランプ人脈」 - 敗れたのは軍産複合体とウォールストリートだ
核戦争も辞さない対ロシア強硬派の筆頭が、クリントン氏だった。多くの否定面を抱えながら、トランプ氏はロシアとの友好を訴えた。これで、全面戦争の危機が世界から遠のいたのは疑いない。問題は今後トランプ氏が組閣にあたり、誰を重要閣僚に選ぶかにある。
- 「トランプ・ショック」を超えて「連欧連亜」に至る道
トランプ氏の勝利は、米国による覇権が終わりつつあることの象徴だ。そうした新たな時代の到来を前に、日本には従来の対米従属に代わる、別の選択肢が浮上している。
- 【特集】ボブ・ディラン
ボブ・ディランは20歳でコロンビア・レコードと契約した時のことを自伝に書いている。〈コロンビアはアメリカでも最大手のレーベルで、その建物に足を踏み入れるだけでもわたしにはたいへんなことだった。第一、フォークミュージックは二流のがらくた音楽とみなされていて、小レーベルからしか発売されていなかった。大きなレコード会社はまさにエリートたちのもの、殺菌消毒された音楽のためのものだった。〉その「がらくた音楽」から出発したボブ・ディランが2016年のノーベル文学賞を受賞した。その意味するところはなにか、考える。
- 対談 友部正人×中川五郎
ボブ・ディランそのものが文学ボブ・ディランの魅力はどこにあるのか。ノーベル文学賞受賞をシンガー・ソングライターはどう考えるのか。高校1年の時にディランの「ライク・ア・ローリング・ストーン」を聴いて自作の歌を歌いはじめ卒業と同時に名古屋の街角で歌い出した友部正人さんと、『ボブ・ディラン全詩集』を翻訳した中川五郎さんが語り合う。
- 新聞記事や裁判官の意見書にディランのフレーズが引用される
- スタジオ録音全37アルバム紹介
ボブ・ディランは信じないが歌は信じている
- 短期集中連載 相模原障がい者施設殺傷事件を考える 1
精神科医・松本俊彦さんに聞く 差別・孤立が重層的な事件 - 連載「沖縄の記憶」最終回
歪んだ歴史認識、重なる現在 - 今だから語れる「YKK」「公明党」「沖縄」
対談 山崎 拓 × 佐高 信 - 本州の山とその周辺はいまや飽和状態
ツキノワグマが里に下りてくる! - 連載 自由と創造のためのレッスン 53
進歩派政権時代の終焉(3) ボリビア