追悼 石牟礼道子
この春、石牟礼道子さんが亡くなった(享年90)。長い年月をかけて書き上げた「苦海浄土」三部作は、近代文明を根底から問い直す作品として社会に衝撃を与えた。本誌には編集委員として立ち上げに加わり、後には熊本市・真宗寺脇の借家を仕事場に小説「天湖」を連載してくれた。今回、ゆかりの方々の寄稿をもとにその作品世界を見つめ直し、石牟礼さんを偲びたい。
- 被写界深度の深さと時間軸の長さ
石牟礼道子さんが見ていた世界 - 壮大な「いのち」の連環を詩情に照らされた言葉に
闘いと祈りの生涯数々の著書を通して、石牟礼道子さんの世界を語ってきた若松英輔さん。
言葉に深く沈潜し、「詩情」の結晶とも言える作品世界を照らし出す。 - 緒方正人さんインタビュー
「狂う」ことで見えた世界緒方正人さんほど「石牟礼道子の世界」を体現している人はいないかもしれない。石牟礼さんの発案で「祈り」に起点をおく会をつくろうとなった折、「本願の会」と命名したのは緒方さんだった。緒方さんの目に石牟礼さんはどう映っていたのか。
- 『苦海浄土』が産声をあげようとする1960年代
魚に包丁を入れる安寧な姿に感銘 - 浄瑠璃芝居『六道御前』演じる金子あいさん
魂ゆさぶる言葉の力熊本市内の施設の小さな娯楽室。観客は石牟礼道子さん一人だけ。そこで一人芝居『六道御前(ろくどうごぜ)』を演じた金子あいさんが、石牟礼作品を演じる思いを語る。
- 〈再録〉魂ゆらぐ刻を
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