韓国・民主主義の底力

「ろうそく革命」で朴槿恵前大統領を辞任に追い込み、現在、南北融和をリードする文在寅政権を生んだ韓国。多様な市民運動と、これを背景としたリベラルな政策など、"革命的"とも呼べる韓国の民主主義の底力は、日本の閉塞した政治状況を打ち破るためにも大いに参考になるのではないか。

• 白石孝さんに聞く
  文在寅政権・朴元淳市政のリベラル政策を生んだ韓国民主主義の先進性

  文政権は、経済政策や雇用・福祉分野を中心にソウル市の政策を大幅に取り入れている。白石孝さんは、「日本の市民運動が学ぶ点は非常に多い」と話す。

• 代表制とデモクラシーのアポリアを超えて
  「ろうそく革命」とは何だったのか
  玄武岩
• 韓国の女性運動から学ぶとき
  「違うものをつなぐ」
  竹信三恵子

  「女性が輝く社会」を掲げながら、「働き方改革」でもセクハラ問題でも、真逆の対応ばかりの安倍政権と異なり、文在寅政権や朴元淳ソウル市政は、画期的な女性政策を次々と打ち出している。これを支えるのが、日本からヒントを得て、韓国で拡大した女性運動だ。

• チェ・キョンスック・高齢者専従ケアワーカーソウル支援センター長に聞く
  「感情労働条例」で労働者を保護する
  西村 仁美
• 弾圧からの解放、広がる#MeToo運動
  変わるメディアと映画界
  成川彩

  李明博、朴槿恵政権下で弾圧され、社を追われた大手メディアの人びとは、独自メディアを創り政権の真実を追及し続けた。映画界でも弾圧との闘いが続いたが、並行して広がったもう一つの大きな運動が#MeToo運動だ。