台風の目となった
れいわ新選組
- 単独インタビュー
「旋風」を巻き起こした「山本太郎」とは何者か7月の参院選において、政見放送動画の再生回数が約60万回となり、比例代表の全候補者の中で最多の約99万票を得票するなど、旋風を巻き起こした「山本太郎」。4月に立ち上げたばかりの「れいわ新選組」への寄付金は選挙までの約3カ月半で4億円を超えた。「山本太郎現象」「れいわ旋風」などとも呼ばれ、盛り上がりを生んだ「山本太郎」とは何者なのか。本誌編集委員の中島岳志氏があらためてその実像に迫る。
- 「山本太郎現象」と左派ポピュリズム
山本太郎は左派ポピュリズムなのか。参院選後、ネットを中心に議論が噴出した。そのきっかけとなる記事を執筆したノンフィクションライターの石戸諭さんと、本紙編集委員の中島岳志さんが「山本太郎現象」と左派ポピュリズムを読み解く。
- 特集2
米軍基地公害の秘密を暴く
ジョン・ミッチェル・コレクション英国人ジャーナリスト、ジョン・ミッチェル氏は、沖縄の米軍基地が基地周辺を汚染している「基地公害」について、2冊の書物を著した。そして今年4月、著書の原資料を沖縄国際大学に寄贈した。アメリカの情報公開制度を利用して引き出されたこれらの資料「ジョン・ミッチェル・コレクション」は、沖縄の米軍基地がいつ・どこで・何をやったのかを、米軍自身が克明に記録する第一級の貴重な資料である。この特集では5500 ページにおよぶ資料のごくごく一部を紹介するほか、ジョン・ミッチェル氏ご本人や、コレクションに関係する方々の声を伝える。
- ジョン・ミッチェル氏インタビュー
沖縄の「基地公害」の事実を伝えるために
資料を公開しました - 沖縄国際大学講師・砂川かおり氏に聞く
米軍のことは早くはっきりとわかる。
しかし日本は……?JMコレクションの公開に尽力したのが、沖縄国際大学経済学部講師の砂川かおり氏。日米の情報公開の違いを感じるという。
- IPP代表・河村雅美氏に聞く
JMコレクションを読みこなす力を培いたいコレクションを生かすには、引き出した情報を読みこなす力が必要となる。
その力を蓄えるための活動をするのが河村氏だ。 - JMコレクションから
5000ページ超の膨大な量のJMコレクションの中から、ごく一部を紹介しよう。米軍は私たちが思っている以上に沖縄に関するさまざまな情報を緻密に集め、きちんと整理・保管している。
- 特集3
「表現の不自由展・その後」中止事件 - 私たちが問われているのはなにか
フランスの哲学者ヴォルテールはこう言った。「私はあなたの意見には反対だ。だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」。私たちの社会はなぜこれほど不寛容で暴力的になったのか。
- 誌上公開!
「中止」させられた「表現の不自由展・その後」公開後、わずか3日間で「中止」させられた企画展「表現の不自由展・その後」。そもそも、どのような目的で開催され、どんな作品が展示されていたのか。実行委員会のメンバーであるアライ = ヒロユキさんが報告するとともに、「中止」前にアライさんが展示風景を撮影した作品の一部を誌上公開する。
- 全てのアートは「政治的」である
猛烈なバッシングで中止に追い込まれた「表現の不自由展・その後」だが、メディアが伝える作品制作者の生の声は多くない。「平和の少女像」制作者が自身の考えを語った。
- 新シリーズ【どうしてこうなった?日韓関係】
「冷戦・分断」の維持か「平和・人権」の希求か - 東京五輪・パラリンピックまで1年
「復興五輪」の看板に偽りあり - 「どうせやるなら」という暴力
- 映画『主戦場』 韓国でも公開
- 自由と創造のためのレッスン(85)
現場での対決なしに社会変革はない(1)