裁判所を問う
- これでいいのか! 日本の裁判所
50年前法曹養成機関で何が? - 「司法に希望はあるのか」
元裁判官による裁判の内情司法修習23期の裁判官は60人ほど。ただ、青法協裁判官部会、全国裁判官懇話会、日本裁判官ネットワークいずれにも積極的に参加し、裁判所の内外で発言を続けた裁判官は、森野俊彦氏しかいない。裁判官の世界のなかで「少数派」を貫いた森野氏は、4月24日に開催された『司法はこれでいいのか。』出版記念集会に、「はたして司法に希望はあるのか」と題した文章を寄せた。森野氏の了解を得て、ここに掲載させていただく。
- 東海第二原発運転差し止め、同性婚訴訟など
「三つの勝因」がありました4月24日の『司法はこれでいいのか。』の出版記念イベントでは、「東海第二原発運転差し止め訴訟」「同性婚訴訟」「建設アスベスト訴訟」などを担当した弁護士が「具体的事件を通じて司法の希望を語る」というテーマで登壇した。話の中で筆者が特に気になったのは、「なぜ裁判で勝てたのか」という弁護士たちの自己分析だ。裁判を通じて社会を変えていこうと取り組んでいる人たちへのヒントになればとの思いから、「三つの勝因」を報告する。
- 23期法曹たちからの提案・提言
弁護士をやって苦労し血と涙を流し、同僚の中で尊敬を受けた人だけが裁判官になる―それを真の意味での法曹一元と呼ぶ/梓澤和幸弁護士
がんじがらめにされた裁判官―「戦災資料センターに行きたいと思ったが止められた」と元最高裁判事は語った/杉浦ひとみ弁護士「司法はこれでいいのか」集会では、50年前、最高裁による「裁判官の良心」への弾圧と闘った23期生の弁護士や彼らと仕事を共にしてきた若手弁護士らから、司法制度改革に向けたさまざまな提案や意見が出された。そのうち3人の発言者の提案・提言を再取材もふまえて、要旨を紹介する。
- 果敢な違憲審査権行使できる制度改革を
澤藤統一郎弁護士「裁判官の良心」に訴える弁論活動は多くの弁護士が日々尽力していることではあるが、それだけでは「あるべき姿の司法」は実現できてこなかった。集会で総合司会を務めた澤藤統一郎弁護士に改めて「どうすればよいか」を語ってもらった。
- 裁判官の新規任命に往生する裁判所
13年に法曹一元制度を導入した韓国韓国では2011年7月の法院(裁判所)組織法改正により、弁護士等(少数ながら検事も含む)の実務経験者の中から年間約100人程度の裁判官を新規に任命する法曹一元制度が13年から導入された。韓国の裁判官は約2500人。司法改革の一環として導入された同制度の現状は?
- ビルマから解放され帰国の北角裕樹さんインタビュー
「虚偽とデタラメで"政治犯"を有罪にしていく国軍」 - シリーズ NHK番組改竄事件から20年
番組編集長 永田浩三さんに聞く(下) われわれは番組制作会社を切り捨てた
一審では「弁護団の振り付け」通りだった私 - 花巻の風04 新田綾乃さん 柏崎圭祐さん
伝統芸能を受け継ぎ残す若者たち - 星野智幸さんインタビュー
小説『だまされ屋さん』は「社会が変わる」小さな成功例として書きました - メディアウオッチ
デジタル改革関連法成立、東京新聞が精力的に報道
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「コロナ危機」を概括する(2)プログラム篇 - 追悼 若松丈太郎さん