いま講談がアツイ!
声と仕草、パパン!と張扇を打つ音だけで、別世界にいざなう。それは、800年以上前の源平合戦から信長記、江戸時代の大泥棒に怪談、名奉行「大岡越前守」、最近の時事ネタまで、きわめて幅広い。落語じゃないんです。いまアツイのは講談! 最もチケットが取れない六代目神田伯山さんと、真打に昇進したての田辺銀冶さんの対談から特集をはじめさせていただきます。
- 修業のつらさや話の魅力
師匠のすごさ、夢を語り尽くす講談界で真打に昨年2月に昇進した神田伯山さんと、今年5月に昇進した田辺銀冶さん。ともに30代で、次代を担う同世代の若手真打だ。伯山さんがインタビュアー役となり、銀冶さんに初対面の印象や芸風、夢などについて突っ込みを入れる。笑い声が絶えない対談の、さて結末や如何に。
- 人間国宝、神田松鯉が語る講談の魅力
講談の魅力はどこにあるのか。どのように楽しめばよいのか。人間国宝の神田松鯉先生78歳に聞いた。
- 高座を楽しめる主な演芸場
講談を聴きたい、観たいという人に、寄席や定席などの演芸場をご紹介。コロナ禍の中、講談公演を行なう演芸場では、定員削減や飲食制限などの感染対策を心がけている。公式サイトなどで最新情報を確認し、講談の魅力をじかに味わいに行ってはいかが。
- 講談レコード・CDにあふれる「言葉の力」
寄席や講釈場が近くになければどうすればよいだろうか。かつての名人上手とともにお薦めの音源をご紹介しよう。
- 2次元カルチャーとの相性がすこぶるよい
演芸の外からも再び光の当たり出した講談。2年前、LIXILのCMで岡田准一が講談師に扮したのは、その端緒だったとも言える。講談の熱が他ジャンルへと飛び火しているケースをいくつか見てみよう。
植村裁判 6年を振り返る
- 敗訴の背景に慰安婦問題の追及を忌避する社会の空気感
「捏造」批判の根拠の杜撰さが明らかになった - 植村裁判の軌跡
- 映画『標的』の西嶋真司監督に聞く
「娘さんの話はどうしても聞きたかった」 - 原告の植村隆にインタビュー
裁判を起こしたことで家族の危険がかなり緩和された - 本誌はなぜ、「植村裁判」を報じつづけたか
- 東京五輪 赤川次郎さんインタビュー
「結局、大丈夫だったじゃないか」で、すませない - 東京五輪開催は前代未聞の暴挙
「仮面の宰相」菅義偉首相の致命的欠陥 - 歓喜へのフーガ(13)今回のお相手 ジャンミッシェル キムさん ピアニスト
世代を超え受け継いだ苦しみや悲しみが演奏に出ているのかな - たとえば世界でいま
ペルー、ブラジル/急進左派の新大統領誕生へ
中国/「寝そべり主義」は無言の抗議か - メディアウオッチ
開示されたNHK経営委員会議事録を読む
「五輪で感動」が導くナショナリズム