中島岳志責任編集・もう一隻の船を出すために
【第三回】
野党共闘を探る
次の衆議院選挙の「選択肢は、はっきりしている」と、山本太郎・れいわ新選組代表は言う。約9年にわたる安倍・菅内閣と中身が一緒の岸田新内閣を倒すことだ。れいわ新選組と、「もう一隻の船」について考える。
- 山本太郎・れいわ新選組代表に聞く
岸田内閣を倒す
「いま、政権を入れ替えなければ社会が壊れる」 - 渡辺てる子・れいわ新選組衆院選公認候補予定者に聞く
「当事者ファーストで声をすくいあげる」これまで社会の中で、「自分たちは力がないと思わされてきた人たち」が立ち上がり、そうした声を政治に反映させようとしてきたのが、れいわ新選組だ。「当事者ファースト」の活動をつむいできた、れいわ新選組の渡辺てる子さんに話を聞いた。
- 「野党共闘」のドラマは終わっていない
山本太郎氏の立候補する選挙区めぐる試行錯誤れいわ新選組の山本太郎代表が、きたる衆議院選挙で東京8区からの出馬をいったんは表明。しかし、直後からさまざまな動きが出て、事態は一変。野党共闘の試行錯誤が続く
年間企画3・11から10年
〈見えない化〉に抗う第7回
総選挙 エネルギー政策の岐路
世界史上例のない原子力災害を経験した「3. 11」から10年、政権選択を問う第49回衆議院選挙が事実上スタートした。大きな政策的争点の一つは、2050年までのカーボンニュートラル(温室効果ガス排出実質ゼロ)を「原発を活用しつつ実現する」か、「原発に依存せず実現する」かというエネルギー政策だ。自民・公明政権は、「3.11」から三度目の改定となる「第6次エネルギー基本計画」を近く閣議決定する。原発については「必要な規模を持続的に活用していく」ことが基本方針だ。一方、野党第1党の立憲民主党は10月1日、政権を獲得した際に実行する「政権公約」として「原発に依存しないカーボンニュートラル」を発表した。原発を中心に主要点を比較したのが下の図である。脱原発か、原発活用か──。投票所での私たちの選択がそれを決める。
- 非現実的な原発20~22%の政府案核燃サイクルなど問題先送り
政府の「第6次エネルギー基本計画」は、これまでとは違い、はるかに重い課題を背負っている。菅義偉政権が2020年10月に打ち出した「2050年までのカーボンニュートラル」への道筋を描かなければならなかったからだ。産業界は、それを理由に原発の新増設や建て替えを強く要望。一方、与党は衆議院選挙を考えると原子力災害被災地などからの反発は避けたい。さまざまな配慮から計画は、原発については非現実的な数字が示された一方で、核燃料サイクル政策などの根本的課題は先送りされたままだ。 - 原発ゼロでカーボンニュートラルは可能
政府の第6次エネルギー基本計画は、原発の維持・活用によって2050年の温室効果ガス排出実質ゼロ(カーボンニュートラル)を目指す内容となっている。原発に頼らず、カーボンニュートラルを実現する道筋はありえるのか。研究者らがメンバーとなり脱原発社会を構築するための具体的な政策を提言している「原子力市民委員会」の原発ゼロ行程部会長が解説する。 - 約170メートルの超高層ビル含む東京・秋葉原再開発計画
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