俳句界の
巨魁・高濱虚子
生誕150年
いまの俳句の源流(師系)は、ほとんど高濱虚子に行き着く。"女流俳人"が盛んになるきっかけをつくったのも虚子だった。虚子は俳句を〈極楽の文学〉と呼び、こう書いた。〈いかに窮乏の生活にいても、いかに病苦に悩んでいても、ひとたび心を花鳥風月に寄することによってその生活苦を忘れ病苦を忘れ、たとい一瞬時といえども極楽の境に心を置くことができる〉〈これによって慰安を得、心の糧を得、もって貧賤と闘い、病苦と闘う勇気を養うことができる〉(『俳句への道』。かな表記に一部変換)。俳壇に君臨した虚子が生まれて今年で150年。虚子を入り口に〈極楽の文学〉の魅力を紹介する。
- 略年表
- 【業績】
「写生」を有季定型に結晶高濱虚子の最大の業績は近代俳句という器に魂を吹きこみ、有季定型で数多の声に「写生」を歌わせた点にある。その機微を概観してみよう。
- 【評伝】
職業としての俳句大正昭和の俳壇に君臨した高濱虚子。俳人を職業として7人の子を養う。晩年には文化勲章を受章。その生涯はユニークな「成功物語」だった。
- 私と虚子
俳句の世界は、どの師に学んだかという「師系」を重んじる。そして師系をたどると、ほとんどの俳人は虚子に行き着く。新進気鋭から中堅、ベテラン俳人が虚子への思いをつづる。(五十音順)
- 【百句鑑賞】
珠玉の花鳥諷詠詩を味わう虚子は生涯を通じ20万句を超える俳句を残したとされる。虚子から直接指導を受けた直弟子が100句を選び味わう。
- 東日本大震災9日後、「奇跡の生還」当事者が語る真実
「基本的には自分の失敗談」
経過や原因を検証する必要を強調
- 「偉人」の過去の不正義にどう向き合ったか(下)
- 地域・民衆ジャーナリズム賞
冠を外しただけでは再出発できない - 当事者の三井絹子さんはどう考えるか
「人権を語ってきた人が私を傷つけた」 - 【提携連載企画】「公害『PFOA』」 岡山・吉備中央編06
Googleマップで見つけた黒い塊
「河平ダムの上流に変なものが置かれている」 - 新龍中国(71)
トヨタ、日産、ホンダ……
中国で凋落止まらない日系自動車メーカーの今 - 【連載】これからどうする?
希望の芸能 - 連 載 尾池和夫の見る 食べる 学ぶ 第3回
日本列島の地震の特徴
日本の自然は地震と噴火と津波と - メディアウオッチ
国民民主党の玉木代表の「不倫」問題
公党トップの資質を考える報道わずか
責任問う声目立つのは情報番組 - くらしの泉
【お金】
「壁」が働き方を支配する
手取額を取るか、将来の保障を取るか - きんようぶんか
【本】
『メランコリーで生きてみる』
『学力喪失 認知科学による回復への道筋』
『終わらないPFOA汚染 公害温存システムのある国で』
【映画】『どうすればよかったか?』
【音楽】『プラチナムベスト 松原みき』
【舞台】中野坂上デーモンズ『かみ』
【TVドキュメンタリー】
次号予告:2024年12月6日(第1500)号
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