現地報告
2025韓国大統領選
6月4日、韓国の第21代大統領に李在明氏が就任した。3年ぶりの政権交代となったが、政治や社会の分断が根深いことを見せつけた。就任式での演説で李氏は「国民統合」を呼びかけたが、果たして実現できるのか。最大の課題である民生の安定と経済の回復は? 就任当初から難しい舵取りが求められる。6月1日から4日まで、ソウルで取材した。
- 分断深まる韓国、民生安定と経済回復が最大の課題
就任当初から難しい舵取り
「国民統合」は実現できるか
- 光州 記憶を生きる人々
45年前の悲劇想起、李氏の当選をとりわけ喜ぶ昨年12月の大統領(当時)尹錫悦が宣布した「非常戒厳」によって国会に軍隊が突入する姿は、45年前の「光州の悲劇」を思い起こさせた。李在明の当選をとりわけ喜んだのは、光州の市民たちだった。あの日の記憶を生きる人々を追った。
再審制度の見直しを急げ
- 併走する議員立法ルートと、法制審を経た閣法(内閣提出法案)ルート
法務省への根強い不信 期待が高まる議員立法 - 冤罪と闘う人々を撮り続けてきた金聖雄監督に聞く
石川一雄さんの無念の死に再審制度の不備を強く感じた - パレスチナ・ガザの食料配給所へ攻撃
ラッザリーニUNRWA事務局長が訴える「メディアは自ら検証報道を」 - 世界報道写真2025 大賞は両腕失った少年の肖像写真
避難先で捉えたガザ - 国際協調主義の復権などを訴え
「C7サミット」が市民社会の声をG7へ - 東日本大震災の津波で行方不明となった木村汐凪さん
同世代の大学生が遺骨を捜索 - 凱風快晴ときどき曇り 特別編
「アイデンティティー・ポリティクス」の陥穽 - 不謹慎な旅(84) 緬羊百万頭計画
路頭に迷う羊 - 40年以上前の“患者虐待”の実態は今も続いているのか?
精神科への強制入院めぐる訴訟、
報徳会宇都宮病院に賠償命令 - 【提携連載企画】 ダイキンPFOA作業員に間質性肺疾患
医師「被害者は5人、10人では済まない」 - らんきりゅう(42)
「雨宮処凛のせんべろ酒場」、
YouTubeでやってます! - きんようぶんか
ドキュメンタリー映画『それでも私は』 長塚 洋 監督に聞く
「分断社会」再考の契機に
【本】
『あのころ、吉祥寺には「ぐゎらん堂」があった』
『石灰工場』
『フォルモサ南方奇譚』
【映画】『テルマがゆく! 93歳のやさしいリベンジ』
【音楽】「Mine or Yours」
【映画】『メガロポリス』
【TVドキュメンタリー】 - くらしの泉
【食】
随意契約になった途端、店に並ぶ備蓄米
これまでの日々は何だったのか
次号予告:2025年6月20日(第1525)号
【参院選直前!対談】 ●「リベラル」はなぜ嫌われるのか|中村文則×雨宮処凛 【東電株主代表訴訟控訴審】 ●不当に高い予見可能性を要求し、旧経営陣の賠償を取消し 過酷原発事故の再来を招く「切迫感」なき判決|添田孝史 【日韓基本条約60年】 ●祝っていいのか? 朝鮮分断への日本の戦後責任|渡辺健樹 【毎日放送「歪んだ正義」】 ●偽情報やネット攻撃 浮かび上がる意外な実像 吉川元基ディレクターに聞く|ワタナベ=アキラ 【新・買ってはいけない】 ●新タイプの蚊取り器は体に悪いものでした|渡辺雄二 【好評連載】 ●風速計|崔善愛 ●政治時評|西川伸一 ●メディア 報じるべきは農業政策の不備|李美淑 ●新・安全保障論|半田滋 ●自由と創造のためのレッスン|廣瀬純