新説「太宰治」
筆名の由来
『人間失格』や『走れメロス』など幅広い世代からいまも多くのファンを獲得し続ける小説家の太宰治(本名・津島修治)。一風変わった筆名由来については、これまで太宰治研究者らが臆測を交えてさまざまな自説を語ってきたが、決め手に欠けていた。当の太宰が小説のキャラクターのように自身を虚実交えて語る傾向があったからだ。ここにきて注目されているのは生誕地の青森県五所川原市金木町の実家(現在の斜陽館)の目と鼻の先にある菅原道真を祀ま つり、太宰府を総本宮とする地元の天満宮の存在だ。津島家では毎朝、玄関先に立ち、手を合わせる習慣があったという。太宰も幼い頃から親しんできたに違いない。同郷のフリーライター、野呂法夫氏はゆかりの地のエピソードに着目し、筆名由来の新説を唱える。6月19日は、太宰を偲ぶ「桜桃忌」。
- 「天神をきめこんでゐるところです」
謎解きに気がつかなかった井伏鱒二借用説、ドイツ語や日本語をもじったとする説、ダダイズム説、江戸時代の儒学者説や津軽弁説、大伴旅人説……。調べると、出てくる出てくる筆名の由来。太宰と同郷の筆者とともに、筆名由来を探す旅へどうぞ。
- 太宰治を知るための12冊
最近、太宰治の小説や関連本の新刊・復刊が相次いでいる。太宰作品はインターネットの青空文庫でも気軽に読むことができる。新たな読者を獲得し続ける太宰文学や人間太宰に触れる近刊からお薦めの一部を紹介したい。
- 太田治子さんに聞く 父・太宰とは?
敗戦後に没落した貴族の母娘や弟らの生き方を描いた小説『斜陽』。太宰治が弟子で愛人だった太田静子さん(1913?82年)の戦時の疎開中の日記を下敷きにした名作だ。この日記と2人の娘で作家の太田治子さん(78歳)が両親の愛と真実に迫ったノンフィクションの合本『明るい方へ 父・太宰治と母・太田静子/斜陽日記』(ちくま文庫)が昨年6月に復刊され、好評だ。太田さんに父・太宰と母への思いなどを聞いた。
- 他者を思いやるコミュニケーションの回復
いま見直したい「はにかみ」の美学太宰治の独特な語りの文体から何が見えてくるのか。太宰研究の第一人者である安藤宏さんが、太宰の「はにかみ」や「へりくだり」の精神から分析する。
- 「聖地」三鷹に息づく太宰の記憶
ブームを支える吉永麻美学芸員に聞く太宰治が39年の生涯で発表した小説は150以上あるが、そのうち約80作を書いたのが、1939(昭和14)年から約7年半暮らした現在の東京都三鷹市。その太宰ゆかりの「聖地」を企画展示や朗読会などを通じて演出してきたのが太宰治文学サロン(三鷹市スポーツと文化財団)だ。太宰文学の魅力を発信しつづける「静かな太宰ブーム」の送り手を訪ねた。
- 太宰治の略年譜
- 辺野古沖転覆で文科省が同志社国際高の平和学習を「違法」認定
教育萎縮させる「不当な支配」 - 弱者の立場を知る平和学習
どこが「政治的」なのか - どうする日本政治 高市一強を問う
小林節さん(慶應義塾大学名誉教授)に聞く
改憲論争憲法の基本を知らない自民党は怖くない - らんきりゅう(54)
推し活できない世の中は「悪」
オタクたちがまた、国会前に集結 - 「働く」からいまを見つめる(49)
非正規春闘が映し出す「安い日本」の作り方 - 【提携連載企画】 〈人質司法〉 悪党たち 11
維新・吉村洋文も頭が上がらぬ大阪広域協
大阪万博に2億円を寄付 - 芸能時評(4)
注目の「MUSIC AWARDS JAPAN」 - くらしの泉
【お金】
誰に何をどう相続するか、
遺言書は大事な意思表示です
新・買ってはいけない(425)
「シーチキン」のうま味は調味料のなせるわざ - きんようぶんか
映画『わたしの聖なるインド』監督 ノウシーン・ハーンさんに聞く
多様性を楽しむために闘う
映画『アダムの原罪』のローラ・ワンデル監督に聞く
子どもの苦しみを真ん中に
医療・福祉・司法の機能不全を問う
【本】
『シュグデン』
『韓国の山寺巡礼』
『フェミニズム』
【映画】『聴く隣人のいるところ』
【音楽】『フレンチ・ストリート』
【映画】『エレノアってグレイト。』
【TVドキュメンタリー】
次号予告:2026年6月12日(第1572)号
【国旗損壊罪】 ●自民・岩屋毅議員 最大の懸念は「内心の自由」への萎縮効果|聞き手・中澤雄大 ●尊敬の念を起こさせるどころか逆効果 民主主義と相いれぬ「けしからん」罪|園田寿 【どうする日本政治】 ●目的が不透明な改憲案は国民投票で否決する理由になる 木村草太さん(東京都立大学教授)に聞く改憲論議のゆくえ|聞き手・竪場勝司 【山上裁判と統一教会】 ●「永山則夫さんの本を読みました」大阪拘置所・面会室にて|金平茂紀 ●2世中心に700人再雇用計画 清算中の統一教会、早くも「再始動」宣言|鈴木エイト 【トランプ政権】 ●イラン攻撃失敗で支持率急落 懸念される中間選挙「妨害工作」|矢部武 【映画】 ●『聴く隣人のいるところ』早川嗣監督に聞く 「聴く姿勢」とは何か 【好評連載】 ●風速計|雨宮処凛 ●政治|阿部岳 ●メディアウオッチ ドラマ『銀河の一票』が描く「政治家は偉い人ではなく、私たちの代表にすぎない」|田幸和歌子 ●くらし ポテチの袋が白黒に!ナフサショックで企業の対応分かれる|垣田達哉 ●ウクライナ 心の占領に抗う人々 戦時下の歌劇場で至高の美を体現するバレリーナの誇りと魂|先川信一郎









