憲法の現場から・沖縄
沖縄の人々にとって戦争を巡る重要な日は二つある。一つは1945年の沖縄戦で旧日本軍による組織的な戦闘が終結したとされる6月23日の「慰霊の日」。もう一つは72年5月15日に果たした日本への復帰を由来とする「沖縄本土復帰記念日」だ。平和国家をうたった日本国憲法が施行されたのは1947年5月3日だったが、米国の統治下にあった沖縄での適用は、四半世紀も後だった。 復帰から半世紀余。いまも沖縄には米軍専用施設の7割が集中するだけでなく、新たな米軍基地の建設が進み、自衛隊基地も国境の島々で次々に新設と拡張が続く。憲法9条が宣言した戦力不保持の理念は遠く、「基地のない平和な島」を念願した県民の目に憲法はどのように映っているのか。
- 復帰運動世代を落胆させた「平和」理念の形骸化
「番外地」への逆行ではなく「活憲」の追求を平和国家の理想を求めて「祖国復帰」したはずの沖縄で、安全保障が憲法より優先されるかのような事態が続く。自衛隊の「南西シフト」に伴い再び戦場になるという不安も広がる。地元住民の声を聞き続けてきたジャーナリストが、憲法の理念を生かしてこなかったこの国のあり方を問う。
- 日本最西端・与那国島、「台湾有事」の最前線 配備から10年の実情
「国策」が島の日常に落とす影琉球弧の西端に位置し、過去には海洋貿易で栄えた歴史を持つ島も人口が年々減少。基地による活性化を期待した町当局は今では自治への影響を懸念する。そうした中、基地の拡張予定地に土地を持つ一人の男性住民に話を聞いた。
- 辺野古沖土砂採取の宮城島、基地で揺れる宮古島から報告
軍事要塞化に抗う「足の戦術」沖縄県名護市辺野古沖の新基地建設や自衛隊の「南西シフト」が進むなか、「沖縄を再び戦場にさせない」と、ふるさとの軍事要塞化に抵抗する人たちがいる。その思いを、地元ジャーナリストが現場から報告する。
- 【9条】学習院大学教授青井未帆さんに聞く
日本を救う最強の「防波堤」
を高市首相が改定する狙いは?高市早苗首相は4月の自民党大会で憲法改正へ向けた意欲を語った。しかし3月にはトランプ米大統領の求めたホルムズ海峡への自衛隊派遣を断るなど、過去を振り返っても、日本が米国の戦争に巻き込まれる危機を憲法9条の歯止めにより、何度も回避している。防衛ジャーナリストの半田滋氏が自身の見解を交え、青井未帆教授(憲法学)に話を聞いた。
- 再審制度見直し今国会で成立へ
法務省案「抗告禁止」は骨抜き状態 - 「アイヌには返すが琉球には返さない」背景に先住民族の認定めぐる食い違いが
遺骨返還をめぐる二重基準 - パレスチナからの報告 イラン攻撃とイスラエルの野望2
「合法的」な略奪、襲撃。その先にある完成図 - 【提携連載企画】 〈人質司法〉 悪党たち 13
関生型運動に対する財界の警戒感
「箱根の山を越えさせるな」 - 暗夜胸に手をおいて 第三十八夜
ポジティブなネガティブ・ケイパビリティ - 自由と創造のためのレッスン(161)
イスラエルと「インディアン」 - 青木理の温泉という悦楽(45)南国土佐の山中で
安芸市の山中に湧く良泉
柚子と鶯の鳴き声に囲まれて - 連 載
ヴィパッサナー瞑想体験記2(9) - くらしの泉
【食】
隠され続ける食用油の原料原産地
問われる消費者庁の指導責任
新・買ってはいけない(426)
効果がないのに吊るしてます?
「虫よけプレート」 - きんようぶんか
【本】
『森英恵と映画衣裳 日本映画の革新と軌跡』
『人新世の「黙示録」』
『積読こそが完全な読書術である』
【映画】『ロングウォーク』
【音楽】『橋』
【映画】『さよなら、僕の英雄』
【TVドキュメンタリー】
【私のプレイリスト】
【本箱】
次号予告:2026年6月26日(第1574)号
【どうする日本政治】 ●斎藤幸平さんインタビュー 恒久欠乏社会に対応するには社会主義の計画経済が必要 【NPT再検討会議】 ●成果文書の不採択は3回連続 世界の核軍縮はどうなりますか 山田寿則さんに聞く|聞き手・竪場勝司 ●「原爆は人類と共存できない、悪魔の兵器です」と訴えた胎内被爆者 【北朝鮮】 ●「新憲法」から読み解く国家ビジョン 「統一」削除、国交正常化も視野に|礒?敦仁 【ぶんか】 ●美術館とは何か 文科省が国立美術館・博物館に自己収入額の数値目標を設定|江尻潔 ●自分だけの音色を求めて 現代音楽家・原田節とオンド・マルトノの世界|桑原カズヒサ 【ウクライナ】 ●心の占領に抗う人々 自由と連帯を歌い閉塞感を打ち破るポップ界の帝王と歌姫|先川信一郎 【好評連載】 ●風速計 非戦の意志を憲法に書き込む|想田和弘 ●政治|西川伸一 ●これからどうする? 平和の「とりで」をつくる|田中優子 ●「働く」からいまを見つめる|竹信三恵子 ●くらし 大人も危ない、PFASの免疫毒性 コロナワクチンの抗体に影響|植田武智 ●新龍中国 高騰するW杯放映権 断固拒否した中国の交渉力|浦上早苗 ●メディアウオッチ 「表現の現場調査団」が示した業界のハラスメントと労働搾取|小川たまか ●ヴィパッサナー瞑想体験記2|想田和弘









