きんようブログ 社員エッセイを掲載。あの記事の裏話も読めるかも!?

エンターテインメント的言論規制のススメ方

▼ 年末といえば、空手家・佐竹雅昭の暴露本『まっすぐに蹴る』を読み、感銘を受けた。佐竹は今のK1人気を築いた日本格闘技界草創期の立て役者の一人だ。本のタイトルがいいですね。基本をしっかりと習熟することこそが、道を極めるものにとって永遠のテーマであるということなのだろう。晩年、テレビに出演していた大山培達が「私ね、拳をね、握るときにいまだにどうやって握るか悩むんですね」(「リングの魂」?)と答えていたのが、いまだに印象に残っている。
実際読んでみると、佐竹の本は新聞の書評で紹介されていたよりも、石井館長らへの批判はかなり遠慮気味だった。一方で、大けがしたこと、生々しい興行の実体、結婚するつもりがないこと、マスコミを信用していないという発言など、「怪獣王子」の意外なほど誠実でまっすぐな声を聞くことができた。

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