編集長コラム「金曜日から」 編集長のコラムを公開しています。

「憲法違反」をしてきた自分が「憲法を守る」ためにできること

「日本国民」の多くは憲法違反をしている。主権在民が何たるかもわからないような安倍晋三首相は論外として、99条で憲法遵守義務を定めているにもかかわらず、平然として無視し、都合のいい解釈改憲を続けてきた国会議員や官僚。ここまでは誰でも理解できるところ。だが、それだけではない。

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沖縄密約事件訴訟は、メディア蘇生のきっかけになるか

「メディアが死んだ日」はいくつかある。沖縄密約事件もそうだ。日本政府が持参金付きで沖縄を米国に差し出した。これを事実で暴露したのが『毎日新聞』政治部記者、西山太吉さん。ピューリッツァ賞でもおかしくない大スクープ。だが、政治権力は彼を刑事被告人にすることで隠蔽を図り、まんまと成功した。

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「従軍慰安婦問題」に見る「重箱の隅」作戦の悪辣さ

「広辞苑」を引くのが億劫になってきた。小さい字が見にくいからだ。視力が衰えているのだろう。パソコンの弊害か。それだけでもない。遠くに目をやることが少なくなった。星も、晴れたときに時折、見える山並みも……。だめだだめだと思いつつ、ますますあくせくしている。精神的視野狭窄と名付けてみた。

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「自民」も「民主」も勝てなかった知事選

乗り慣れた電車から見る、見慣れた川面の風景。鋭角的な高層ビルが、ゆらゆらと揺れるさまが好きだ。人の作り物をお茶目な自然がいじくっている。こちらまでくすぐられている気分に、なぜか心なごむ。このゆらぎは季節によって微妙に変化する。彼岸を過ぎ、河岸の桜がふくらみ出すと、ビルは一層、溶け出す。

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