編集長コラム「金曜日から」 編集長のコラムを公開しています。

初春の願いは、心を躍らせ年賀状を書ける社会の到来

 私的な年賀状は原則として出さない。生来のなまけものに加え、何よりも「明けましておめでとう」という文言を書く気になれない。年が改まれば、世の中は明るくなり未来が希望に輝く。そんなハリボテにすぎない夢は、抱いたところで気が重くなるだけ。だから、仕事上の賀状にも「迎春」と書くようにしている。などなど、ひねくれ者の繰り言をブツブツと唱えているうちに、1月もはや下旬。はてさて「正月」はいつ来て、いつ去ったのだろうか。

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裁判員制度は問題ありすぎ。もう一度、じっくり検討してはどうか

 愚かでない人間は存在しない。しかし、愚かであることを自覚し、日々、自戒する人間は存在する。こうした先達が、社会に数々の「知恵」を持ち込んでくれた。裁判制度もその一つである。

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格差社会を変えるためにも、今年こそ、連合と全労連の歩み寄りを

 古臭かろうが、手垢がついていようが、真実をついた言葉を忘れてはいけない、捨ててはならない。これもそうだ。「一人は万人のために。万人は一人のために」。労働組合の役員をしていたころ、何度、喋り、書いたかわからない。「一人は万人のために。万人は一人のために」。20字足らずの文字が持つ、この重み。

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