編集長コラム「金曜日から」 編集長のコラムを公開しています。

初春の願いは、心を躍らせ年賀状を書ける社会の到来

 私的な年賀状は原則として出さない。生来のなまけものに加え、何よりも「明けましておめでとう」という文言を書く気になれない。年が改まれば、世の中は明るくなり未来が希望に輝く。そんなハリボテにすぎない夢は、抱いたところで気が重くなるだけ。だから、仕事上の賀状にも「迎春」と書くようにしている。などなど、ひねくれ者の繰り言をブツブツと唱えているうちに、1月もはや下旬。はてさて「正月」はいつ来て、いつ去ったのだろうか。

(さらに…)