編集長コラム「金曜日から」 編集長のコラムを公開しています。

『蟹工船』を読み、カネまみれになったカーテンの汚れを落とす

 編集長としての懺悔を告白したい。昨年後半、「『蟹工船』の大特集をしよう」という企画案が編集部員から出た。これを受け、本誌主催の「多喜二祭」ツアーも行なった。だが「テーマとしては地味だな」と思い、誌面での大展開はしなかった。「蟹工船」がブームになる状況を完全に見誤っていたのだ。

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